コロナ禍で思い出すあの言葉


緊急事態宣言が解除とのことで「やっと長かった自粛生活から解放されるんだ!」と期待したいけど、これまでの政府や自治体の対策を振り返れば無理っぽい感じもします。

今現在は感染が収まっているようだけど、新型コロナは変異のスピードが速いというし、ましてやこれから涼しくなる季節になればまた感染者は増えるだろうし、政府がロクな基準を示すことなく「予防のため」と緊急事態宣言発出のハードルを大幅に下げてしまったために世の中が「この状況が緊急事態じゃないのはおかしいだろ」という空気になったら無意味な宣言が簡単に発出されてしまうことが容易に想像できます。


GOTOキャンペーンの中断、飲食店の時短営業や休業、酒類提供の制限、「不要不急の外出は自粛せよ」と一般人の私権を厳しく制限したところで感染者数増減のコントロールは全くと言っていいほどできなかったし、その間に廃業した企業やお店、失業した人、将来を悲観して自ら命を絶った人も大勢あったわけで(特に子供や女性の自殺が増えた)、成果がないのに同じ対策を一年半も続けて国民を苦しめた責任は一体誰が取ると言うのでしょうか。

金さえ渡せば国民は黙って言うことを聞くとでも思ってるんでしょうか。仕事や学業を生き甲斐にしてる人を金や感情論や恐怖心を煽ることで説得したつもりになってるんですか?

中には、平常営業するよりも時短や休業要請に応じて補償金を貰った方が儲かるので緊急事態の解除に否定的な人もいるようですが、そんな人たちはみんなが普通の生活を取り戻したときに泣きを見るんじゃありませんか?

まさかとは思いますが、自分さえ良ければ他人(というか世の中)がどうなろうと知ったこっちゃないなんて思っていませんよね?


ワシは医者でも専門家でもないので詳しいことはわかりませんが、自分で調べられるデータを見る限り、偉い人たちが考えて国民を付き合わせた対策に効果があったとは考えにくいです。

あれだけ国民生活を犠牲にさせたのに、なぜ感染者が爆増したのですか?

あれだけ国民生活を犠牲にさせたのに、なぜ一年半以上も「医療崩壊の危機」が続くのですか?

人流と感染者の増減に相関関係がないことを分科会自体が認めているのに、なぜあれだけ国民生活を犠牲にしたのですか?

あれだけ国民生活を犠牲にさせたのに、なぜ未だに対策と効果について科学的な検証をしないのですか?


これは尾身さんに訊くべきことですか?

それとも菅さんに訊くべきことですか?


科学的根拠というのは、物凄く大事なものです。

福島第1原発事故のときには、当時の政府が科学的根拠に基づかない数値を掲げたことで、震災から10年経っても風評被害が収まっていません。

豊洲問題のときには、今の都知事が科学的根拠に基づかない数値を掲げたことで、やらなくてもいい盛り土の入れ替えや地下水浄化システムを構築して都民の財産を無駄遣いした上に市場の開場を一年も遅らせました。

そして、こういうことに「おかしい」と声を挙げないマスコミは、むしろ当時の政府や都知事に加担して騒ぎを大きくしていた、全く以って異常というほかありませんよ。


そこで思い出す言葉があります。

「風評に科学が負けるのは国辱」

豊洲問題で槍玉に挙げられた石原慎太郎元都知事の言葉です。

デマや感情論、恐怖心が科学的根拠を上回ってしまう、情けない話じゃありませんか。先進国としてあり得なくないですか。

こんな異常な事態がワシには緊急事態な気がしてなりません。

一言で言うなら「いい加減にしろ」です。(語彙力)

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