あと10年

ツイッターでは誕生日を非公開にしているワシですが、とうとう今年初めに齢50を迎えました。

田舎の祖母は生前「しぶ家の男系男子に還暦過ぎまで生きた人は明治以降いない」と口癖のように言っておりましたので、いよいよ人生のカウントダウンが始まった感があります。

ちなみに、ウチの田舎の実家には江戸時代末期からの過去帳が残されていまして、そこには亡くなった先祖の俗名と戒名、命日と享年が記されており、それを見ると確かに60代まで生きた人はいなかったと記憶しています。

詳しくは言えませんが、実家は青森市中心部にある古い禅寺を菩提寺にしていて、そこの住職さんに付けていただく戒名には高貴な立場にあった人にしか使われない文言が含まれるという特徴があるとのことで、父系の先祖を辿ると地元の殿様に仕えていたという祖母の話とも符合します。

父方の祖父は本家から分家して三代目だったはずなんだけど、なぜ本家筋の代からの過去帳が我が家に存在したのか、本当に殿様の家来だったのかは今となっては確かめようがありませぬ。


話を戻しますが、気づけば晩酌の酒量はだいぶ減ったし、鏡を見ればヒゲは7~8割が白くなったし、仕事の疲れも取れにくくなってるし、「もう若くないな」と感じる一方で「いや、まだまだ若いモンには負けんぞゴルァ」という気持ちもあって、なんだか複雑なお年頃です。

ワシの寿命がご先祖さまに倣って「あと10年」なのか、はたまた「ここ10年」なのかは今の時点ではまるでわかりませんが、少なくとも「老害」と言われる生き方だけはしないように心掛けるつもりです。

そして、先祖に倣わずそれ以上長生きすることも想定して、みんなから愛される老人を目指して頑張ろうかと思います。

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