【BS1スペシャル コロナ危機 未来の選択~マリアナ・マッツカート~】の感想

大枠としては国家はもっとイノベーティブな分野に投資しろ!という話でした。個人的にはおおむね賛成です。
日本人的には
①税金が無駄遣いされる可能性がある
②天下り先が増えるだけでイノベーションにつながらない
という懸念点が出てきそうですが番組内では言われませんでした。
なんとなく国家権力がでかくなるんじゃね?それってこれまでの歴史の流れ(神権政治、絶対王政からの民主的国民国家)に逆流してね?という点は番組内では挙げられてました。

①と②はセットでつながってる面もありますが、それぞれ自分の見解を書きます。

①税金が無駄遣いされる可能性がある
これは「国の財政黒字を達成しなければ、国家が崩壊する」という説を妄信すれば当然帰結する意見ですが、MMTなど色々な説…というか現状の各国家の収支を見れば、どうも杞憂っぽいですね。そうなると国民から吸い上げた税で投資するというお金の流れもそもそも違う。
マリアナ・マッツカートさんがその辺りをどう解釈しているのか?シンプルにお金刷って投資しろと言ってるのか?本を読んでみないと分からなさそうです。

②天下り先が増えるだけでイノベーションにつながらない
こちらの方がなかなか根深い問題なイメージ。どういうプロセスで国家が投資先を決定するのか?それが完全に透明化されないとこういう事態になりそうです。昭和的な発想だと政治家の先生をノーパンしゃぶしゃぶ接待した企業が選ばれるパターンです。そんなコテコテの接待はないとしてもプレゼンうまいだけのコミュ力全振り企業家が選ばれたり…。

話は脱線しますがEXILEグループとか国政に自己PRするのうますぎて、気が付いたら体育にダンス必修になり、ダンサーの安定雇用確保!なんて勝手に邪推してhiroのロビー活動力半端ねえなと、さすが上戸彩と結婚しただけあるなと思ってました。

ああいう感じの人たちはどんどん国からの融資を受けられるんだろうな…。
本当に融資受けるだけの価値を国民に、世界に提供できているのか。価値なんていう主観的なものをどう評価して次の投資先決定に生かしていくのか?僕自身もそうですが、普段自分がお世話になっている企業やサービスに価値を感じるし、特に関わりない業界は「そんなもんいるの?」と思ってしまいがちなので本当に判断が難しい。体育にダンスを必修にすることで一体日本人にどういうメリットがあるのかてんで分かりません。つーか運動会で学年全員で同じダンスしたりするからあれで充分じゃないと思てまうわ。


個人的に投資すべきと思う企業の例

じゃあどういう所に国家予算を投じるべきかというと、やっぱりまず公共性の高いもの。
従来の電気ガス水道以外でぱっと浮かぶのはLINEですね。別に今更LINE側は国から援助も何も受けたくないでしょうが。むしろ色々な公共サービスをLINEと連携させてくれないでしょうかと国が頭を下げる関係なのでは。

今後日本の伸ばしたい分野。
日本を一億総ダンサー国家にしたかったんですか?違いますよね。
最近ツイッター界隈で「日本は表現の自由を守る国しよう!創作物多様性No1国家だ!」みたいな意見を見かけます。これは個人的にも大賛成の方向性ですね。(一部の声の大きいオタクの意見かもしれない)
じゃあそうなると投資先は?なぜか集英社だ講談社だというツイートを見かけたけど、僕は楽天とかDMMとかdアニメストアだと思ったよ。この辺りの認識のズレはちょっと怖いと思った。出版社の立ち位置はかなり微妙になってきて、どちらかというとプラットフォームや流通というより、クリエイター側に寄ったポジショニングしている。もちろん各社自社作品が読めるアプリとか出してるけど、ユーザー目線からすると出版社や雑誌毎にアプリをインストールするなんてダル過ぎ。

出版社の話はさておき、DMMなんてアダルトも扱ってるのでまさに表現の自由の最前線で戦っているし、国内のコンテンツの多様な生態系を下支えしつつ、英会話や3Dプリントもやってる世界で覇権取れそうなポテンシャル持ってそうなんですが、どうなんですかね。もっぱら利用するばっかりで市場規模とか全然知りませんすみません。

アメリカはGAFAM、中国はBATHなんて言われてるけど、日本もそういう所に対抗できる呼び名ほしいですね。
先にあげた楽天、DMM、dアニ…あとLINE
他なんかありますか?既に覇権を取ってる任天堂。
サイバーエージェントも色々やってるんだっけ?(あまり利用したことない)

ちょっと眠くて分からんくなってきたけど、日本が表現の自由国家を目指すならこれらの企業がいい感じで海外の利用者も増えるといいですね。

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