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名取駅コミュニティプラザ〜通過する場所だけでなく名取の玄関口・滞在できる場所として〜

地域ライター部CHIMORI  浅野 直彦

名取駅は宮城県内で仙台市中心部の駅に次いで利用客数が多い駅(*1)です。

名取駅を中心とした施設「ウィングプラザ」内にある便利な施設「名取駅コミュニティプラザ」を紹介します。
コミュニティプラザは平成15年に名取駅の建物がウィングプラザとして改修されたときに作られた施設で、平成20年からは指定管理者として名取まちづくり株式会社により運営されています。

そんな施設について、主任の佐々木さんにお話を伺いました。

建物2階 エスカレーターの奥にあります(貸会議室は1階)
主任の佐々木さん

1 名取駅利用者の利便性のために

開館時間は平日が朝7時半から夜8時まで、土日は朝9時から夜8時までです。
施設の利用者は、コロナ禍以前は年間5万5千人以上ありましたが、その後閉館を余儀なくされた影響もあり、2万人台まで落ち込んでしまいました。ですが、去年から徐々に利用者が戻ってきています。

コミュニティプラザでは、多くのサービスがあります。快適な空間を維持するためにウィングプラザ全体の管理点検や軽微な修繕が毎日行われています。また、バスの定期券・回数券の販売、文化会館で行われる催しのチケット取り扱い、住民票や印鑑証明書の受取(夜8時まで受け取れます!)、自由に借りられる本などが準備されています。
また建物を東西につなぐ通路には掲示コーナーがありますが、ここでは行政情報や市民活動の報告、サークル活動の展示などの情報が提供されています。

2 対話型の情報提供

近年、名取市の観光パンフレットや各地の観光情報を多数提供するようになると、名取市を訪れる方々から案内を求められることも多くなりました。東日本大震災からしばらくは全国から訪れるボランティアの方々へ、活動場所の案内やレンタルサイクルの受付が中心でしたが、ここ数年は観光客への案内がほとんどになりました。
ときには、遠方から小さな古墳や遺跡など、地元の人でも知らないような場所を聞かれることもあり、まだまだ名取には知られていない魅力がたくさんあることをスタッフが逆に知ることもあるそうです。

広く東北中のパンフレットが並ぶ

3 より快適な滞在場所のために

スマートフォンの充電目的でトイレを長時間占拠する利用者が問題となったことがありました。充電を禁止する措置を講じても、充電されてしまういたちごっこが続いてしまったのですが、発想を転換し、平成29年から施設内に無料の充電とwifi機材を設置したところ、充電目的のトイレ利用は全く無くなりました。あえてトイレに、コミュニティプラザ内に設備があることを掲示したことが、功を奏したのかもしれません。

ここで充電できます

利用者層は時間によりさまざまですが、特に平日の夕方には電車で駅についた後、家族が迎えに来るのを待つ学生の待ち時間としての利用があります。明るく空調のきいた大人の目がある場所に居ることができるのは、とても安全安心なことです。暗くなるのが早い冬場は特にそれを感じました。

規則での閉館時間は午後8時ですが、7時45分ごろ着く電車に乗っている方が、明日からのバスの定期券の更新に駆け込んでくることがあります。もし、電車が15分くらい遅れたときに、規則通りに閉館してしまうとその人は更新できなくなる。そのようなことが無いように、毎日その電車が到着し、乗客の流れが落ち着くのを見計らってから施設を閉館するなど、細かい気配りもされています。

何ができる?利用スタイルは自分次第

このように、常に利用者目線でサービスを考えるスタッフに支えられているコミュニティプラザは、まさに名取市の玄関口の一つです。
皆さんも一度足を運んでみてください。新しい「便利」を発見できるかもしれません。

いろいろな便利があります

*1 国土交通省 国土数値情報より

本記事は名取市公式Facdebookに記載された記事に加筆したものです。



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