空耳アワーから英語を学ぼう①

「Hello Mr.Monkey」は最近まで黄色人種を揶揄する曲だと思っていた。(死ね死ね団のテーマみたいに)

どうも。冒頭のあいさつにあるあるというか、個人の偏見を入れてみた。(コムド〇トみたいに)

コムド〇トには伏せ字をつけるのに、死ね死ね団はそのままなのもおかしい気もするが、本題に入りませう。

この「空耳アワーから英語を学ぼう」という取り組みは、私の英語の勉強兼アウトプットの一環兼その他諸々という訳で私が勝手に始めたことであり、別に進むも退くも私の自由なのだが、私の三日坊主癖を卒業したいと思っているのに結局前回記事を書いてからかれこれ3週間くらい経ってしまっているので、自戒の意味も込めてちゃんと記事を書こうと思う。

で、一応記念すべきこの初回で、最初に紹介する曲は、「空耳アワー」としても初回の記念すべき第一号の空耳曲となった、(「あなたにも音楽を」時代を除く)

Tears For Fearsの『Sowing the Seeds of Love』という曲である。
(以下リンク)

https://www.youtube.com/watch?v=VAtGOESO7W8

Tears For Fearsは1980年代のテクノ・ニューウェイヴ系を代表するイギリスのバンドであり、ちょうど日本ではYMOやチェッカーズ、吉川晃司あたりに影響を受けた野暮ったい髪形がヤングマンの間で大流行している時期であり、その時代の最先端を行くナウいサウンドが特徴的である。『Sowing the Seeds of Love』は1989年に発表されたTears For Fearsのサードアルバム『The Seeds Of Love』に収録されている一曲であり、表題曲である。ニューウェイヴが過ぎ去り形を変える中で、この曲のサウンドは2024年現在においても全く色褪せていないものであると私は確信している。また空耳アワーでの放送日が1992年7月3日なので、放送当時から見るとリリースから3年経っていないという、空耳アワーにしては珍しい(?)、最新のヒットチャートを扱った作品である。

空耳に聞こえる該当部分は曲の冒頭であり、

「かあちゃん、許して…」

と聞こえる。

ちなみに空耳にも日本語にしか聞こえないものと、逆に全然言っていない、強引な空耳があるのだが、これは明らかに前者である。

原詞は、
「High time we made a stand」
である。これだけだとよくわからないので、その後の部分も含めると、
「High time we made a stand and shook up the view of the common man」
となる。

訳すと、
「いい加減立場をはっきりさせよう、常識にとらわれた人間の考えなんて覆しちまえ」
くらいの意味である。
法的に見ていくと、これが結構面白い。

まず、「High time」だが、これは前に「It’s」が省略されていて、「It’s high time」となる。
「high time」とはいつやねんという感じだが、このhighはtimeを強調するものであり、文法的にはなくてもよい。
ここまででもうどんな文法かわかるかもしれない。重箱の隅を突くような英文法である、「It’s time構文」、すなわち仮定法である。
その証拠に、madeとshookが過去形となっている。注意したいのは、standは名詞であるということである。

まあしかし、どうやって常識にとらわれた人間の考えを覆すかということについては、曲の題名からもうお察しの通りだが、結局「愛」という、音楽の中でも最もありふれていて、最も陳腐な概念である。しかし私はまともに恋愛をしたことがないので、愛に何ができるのかよくわかっていない。この曲での「愛」はどちらかというと「隣人愛」という意味のような気もするが。

といっても、「愛」がない人間は結局常識しか残っていない空虚な人間であり、この曲の非難するところであるのは事実なので、真摯に受け止めたい。

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