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やあやあやあ我こそはAro/Aceと言えるようになるまでの話

ブログなんかの第一投稿目って自己紹介から入らないといけないような気がしているので、とりあえずパーソナルな部分から一旦書いてみようかな、というわけで初投稿です。
いや、別に自己紹介なしでもいいとは思うんですよ、どうフィールドを使おうが個人の自由なわけですし。
ただまあ私は名乗りを上げないとコミュニケーションが発生しないと考える頭コチコチのマインド武士のため、『やあやあやあ我こそはAro/Aceの住人、ちるとなり!趣味投稿がしたいがためにnoteに参った!』というのをお伝えに参りました。

しかし、己がパーソナリティを論じるといってもさほど面白くもない人生なので、ネタにもそうできないのですが、ここ1年で個人的にホットなトピックといえばアセクシャル・アロマンティック(暫定)を自認したことでしょうか。

私はアセクシャル・アロマンティック自認の、アラサー女性です。
chiltと名乗ってます。Chill out(冷静になること。転じて寛ぐことを促す俗語)を適当に縮めました。英語は詳しくないです。
ちなみにアセクシャル・アロマンティックについての定義はこちら。要するに恋愛感情もなければ他者へ向ける性欲も持ってませんよ、という人です。


おおよそ1年前、ついに腹を括って自認しました。なんとなく自分の中で疑惑が浮かんでから自認に至るまで5,6年かかりました。
界隈でよく言われる『いつかいい人に巡り合ったら変わるんじゃないか』状態に漏れなく私もなっていた訳ですが、別段欲しくもない彼氏を”その場の流れ”で2人ほど作って、(大人の男女の『なんとなく付き合う雰囲気』ってあると思うんですけど、あれなんなんですかね? ぜんぜんわかんねーからフラグを可視化して…『親愛度80%到達!○○さんルートがオープンしました』とか通知流してくれ)友人以上の感情も持てなければ性交渉はおろか下手するとボディタッチにも嫌悪感が出る始末で、ふとある時『いやなんでやりたくもないことを我慢してるんだ? これって意味があるのか?』と思ったんですよね。

彼氏はいい人だけど、なにを置いても彼氏が好き!っていう訳でもないのに、死ぬほど仕事が忙しい合間をぬって(当時土日出勤徹夜泊まり込み上等の職場でした)2週間に1度はマストになっていたデートのセッティングを何故か私がして、どこにいくか・どこで食事するかを何故か私が決めてスケジュール調整して、(2週間に1度は会いたいって言ってきたの向こうなのになんでワイがセッティングしとるんじゃい!)一応“女らしい”オシャレして、めちゃくちゃ弾むでもない話をして、一緒に過ごして、たまに来るボディタッチに耐えて、改札前で形ばかりのハグとキスも耐えて(本当に申し訳ないけどこれがものすごく苦痛だった)、帰路に着きながら『ああ、この時間、仲の良い友人と過ごした方がよかったな』なんて思ってたんですよね。接待か?
でも一応"結婚適齢期"ってやつだしいつか誰かと結婚しないといけないのかなあなんて思ってたから、ずるずるキープしてたんですよね。クッソずるいね。ごめんな元彼たち、すごくすごくいい人たちだったし、星の数ほど女はいるからきっといい人と巡り会えるよ…。とこの場でちょっと懺悔します。彼らは私とはマッチングしなかっただけなんだわ。

でも、ある時『これ、結婚したら2週間に1度が365日接待になんの? メンタルブレイクしない?』って思い至っちゃったんですよね!(結婚生活が接待かどうかは一旦置いておきますが、実母が完全に365日接待タイプだったのでこの影響は大きい)

この時人生2人目の彼氏だったわけですが、友人関係→『俺たちそろそろ付き合わね?』と彼が言い出す→なんとなく付き合う→定期連絡と定期会合マストに疲れる→別れるのサイクルも2度目でした。同じことの繰り返し。1度で懲りればよかったものの、「いやいや、まだ1人じゃわかんないし…」とか考えてたんですよね。別に恋人必要だと感じてなかったのに。見積もり甘くね?
ちなみに、初回の自認しかけポイントは1人目の彼氏の家で地味に狭いセミダブルのベッドに2人で寝ながら『やたら触ってくんのきっついな…ベッド狭いし…。この感情は異常なのか…?』とか考えながら寝付けない夜中に携帯でネサフして見つけた記事にアセクシャル・アロマンティックの記載があったんですよ。「わ〜これ私みたいだな〜、でもまあまだ若いし(当時20代前半)なんかいつかどうにかなるやろ」という雑思考で一旦置きになってた『アロマンティック・アセクシャル疑惑』が2人目の彼氏と結婚するか・しないかという人生の岐路に立って、また浮上しました。いや〜、どうにもなんなかったね、過去の私!笑 
元来我慢が嫌いでやりたくないことはとことんやらない性格のため、2度の失敗を経て今度はあっさり自認しました。だって3度目はさすがに御免だったので。

そんな訳でAro/Ace自認がすとんと私の胃の腑に落ちた頃、世間は疫病流行の真っ最中でした。強制的に人と会う頻度が減り、私の職場はリモートワークが主になりました。生きがいだったライブやフェスも中止になり、出かける予定も全てキャンセルになりました。最初は仕方ないこととはいえとても残念に思ってたんですが、今思えば自分の人生見直す時間が強制的にとれて、結果私にとっては必要な時間だったのかなと感じています(とはいえ生死に関わるのでリモートは続きつつ早く収束して欲しいです…)

長らく言語化できなかったもやもやを言語化したことで、だいぶ私の中で生きる指標が定まりました。子供が絶対欲しいわけではない私はそもそも結婚がマストじゃないし、結婚するかどうかは二の次三の次で、まず自分がいい感じに生きていけるよう仕事して、美味しいご飯食べて、ユルく楽しく生きていければいいかな、なんて。あと、いつかおいぬさまを迎えたいね。

(ちなみに、アセクシャルアロマンティック自認したことで孤独死リスクが爆上がりしたので断捨離を鬼ほどやったんですが、まあこの話は別の機会にでも)

それでは。

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