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ライブ拝見活動 備忘録

 宣言解除からちょっとフライングだったけれど週末に、去年めちゃくちゃヘビロテしていた日本のバンド #MIME のニューアルバム #YinYang のリリパと、今夜はTENDRE を観てきた。

 4月に入って買ってたチケット軒並み中止になって、音楽業界、特にライブ開催を取り巻く過酷な環境(風評被害もあったよねぇ)に、心の底で呪詛と悪態が渦巻き、腐臭が言葉になって漏れないように必死だったけれど、完全に機嫌が直ったような気持ち。

 音源に対するアーティストの皆様の並々ならぬ愛情も理解するけれど、私はやっぱりライブで、生演奏で聴くのが好きだ。

 MIMEはVo.のひかりさんの透き通る透明な伸びやかな美声(勝手に”crystal clear voice”と名付けてる)と、洒落たシティポップ(と言いたくないけど語彙力がない)の調和が絶妙で。曲の間ずっと一緒に口ずさんでしまうような引き立ったメロディ。なんてジャンルなんだろう。R&B,SOUL、フュージョン?、シティポップ、、???どれも当てはまるようでどれでもないような。聞く度に毎回思うのは「落としどころがほんとに絶妙」。嫌味がない、品格のある音。好き。


 もひとつ今日は振替公演のTENDRE。(なんでもいいけどparadiseって曲名最近多くないか?)フェス配信やサブスク、youtubeなどで昔からなんだかんだ良く聴いてるので、一回ライブ観てみようと。そしてキーボードのAAAMYYYちゃん目当て。”女性”アーティストと括る必要もないのかもしれないけど、日本の女性アーティストとしては久しぶりにはまっている。Tempalayのゴーストアルバム(傑作!)のライブ行きたかったけど日程合わなかったからお目にかかれてうれしかった。8月にソロのアルバムが出るって。楽しみだぁ。演奏は、堂々とした、自信が感じられるステージ。いやすばらしいねぇ。。。最近はフロアでなりふり構わず踊ってるのって大人年代というイメージあったけれど、今日は学生ぽい?若い子たちも激しく踊っていた。いいね。


 洋楽と邦楽の区別云々について先に書いたけれど、この他にも最近聴いてる日本に根差したミュージシャン達は、洋と邦と分ける必要なんて微塵も無いくらいかっこいい。いやむしろ、時に和風味が個性となりきちんとかっこいい。

 日本の音楽、特にポップミュージックはガラパゴス化してるとか(電気製品でも良く言われる言説であるけれど)、これについては、なんとも言えないと思うことがあって。

 清く正しい社畜だった頃、中国アジアの国に出張して、現地の一般的な社員の方達と食べに行く何でもないレストランや、タクシーでかかってる音楽とか、懐かしさもあってアジアの国のチャートを時々聴きに行くのだが、その「昔からその国にある、土着由来の感性のポップス」って別に日本独特のものじゃなくて、どの国にもあるもので。一聴「癖つよ!」ってなるの、いっぱいある(笑)。そうゆう観点では、日本のベタベタな「ジェイポップス」でも、それなりにまだ洗練されてんじゃないかと思うくらい。(いや、そもそも洗練て私はどこから何を判断しているのだろうか。)アニメ通じて(アニメの主題歌などは良く考えて選ばれてはいそうだけど)海外でもファンがいたりで、「世界に聞いてもらうには」的な土俵を見据えられるだけ、文化を超えて受け入れてもらうための共通の音楽言語をそれなりに備えてるとも言えなくもない。なくもない。上手く言えないけど。

 その辺りの「癖」を、西洋由来の感性と、配合して、信じるままに磨いておけば、最近のフィッシュマンズの海外からのニッチな熱い再評価や、山下達郎さんのバズり方なんかになるのかなぁ、、、とか。再評価されるよりリアルタイムで評価されたら嬉しいけど。。ただのファン心理。


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