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7月の現状 8/3追記 鑑賞感想追記

 7/12追記

 きっかけは何だったっけ。お金もサブスクもスマホもない学生時代、新しい音楽を知るときはラジオで引っかかる/音楽雑誌(買うのは1冊。後は立ち読みw)で気になるアーティストをメモ→レコ屋で試聴→レンタルする→気に入るとどうしても欲しくなる→中古レコ屋はしご→なければレコ屋でめでたく購入→どうしてもライブで観たくなる→グッズを買うか迷う→めでたく購入。いつも懐具合と相談して次のステータスに進むか熟考を重ねる。

 雑誌かなぁ?ラジオで流れてきたのが最初かなぁ?よく思い出せないなぁ。

 フィッシュマンズで思い出すのが、学生の頃、私設の学生寮で暮らした時期があって、初めて親元を離れて暮らす気楽さと寂しさと、上手く行かない学生生活と、ごちゃまぜになった気持ちで、フィッシュマンズを聴きながら窓際のベッドから、開け放った窓枠に足をかけて、眺めていた空の風景。

 最初はふわふわとした雰囲気と低音が効いてるダブが、天気のいい日なんかとてもマッチして、気持ちが良かったんだけれど、聴いてるうちに歌詞がとっても良いことに気が付いて、一つ一つアルバムを遡って聴いていった。初期の頃は音楽的には曲によっては好みでなかったりもするのだけれど、歌詞はすこぶる良い。

 ドアの外で思ったんだ あと10年たったら なんでもできそうな気がするって でもやっぱりそんなのウソさ やっぱり何も出来ないよ 僕はいつまでも何も出来ないだろう「IN THE FLIGHT」
  なんて不思議な話だろう こんな世界のまん中で 僕が頼りだなんてね     なんて素敵な話だろう こんな世界のまん中で 僕ら ふたりぼっち 「頼りない天使」
 ぼんやりしてればいいことありそうな 気もするし気もしないわからないけど さみしい時に泣けばいい だれかにだけやさしけりゃいい 明日に頼らずくらせればいい だれかにだけしか見せない そんな笑顔があればいいのさ 「POKKA POKKA」
 音楽はなんのために なり響きゃいいの こんなにも静かな世界では こころふるわす人たちに 手紙を待つあの人に 届けばいいのにね 驚きの顔 しみわたる声 飛び交う歌 ほら こんなに伝えたいのに ねえ 「新しい人」 

 やっと聴きに行けたライブは体感3時間くらいあったけど、全然飽きなくて、疲れなかった。ずっとゆらゆら、音の海に潜って漂っていたような感じ。Tシャツまで買うくらい、本当に本当に大好きだった。けど、その数か月後だったと思う。

 先輩がスポーツ紙読んでて、記事を見せてくれた。なんにも言葉が浮かばなくてぼーっと空を見てたら「今日はもう帰ってゆっくりしぃ」って言われてなんかよく分からない気持ちで家に帰ってCD聴いてた記憶が。

 それ以降も悲しいとか、涙が出るような気持ちになったのは、ずっとずーーーぅと後になってから。フィッシュマンズの音楽はことあるごとに聴き返してきたし、今も聞くし、いつだってそばにあったし、だってフィッシュマンズの音楽は大好きだったけど、佐藤君の個人的の生活は私は何も知らなかったし、ライブで一度お会いしただけだし。悲しい、、、というよりは、、、ひたすらに残念無念、、、、って感じかなぁ。

 音楽ファン活動を再開してライブにまた沢山行くようになって、「ぁぁぁぁぁぁぁもう一度佐藤君のいるフィッシュマンズが観たいぃぃぃぃぃ」と実感したときに、初めて悲しい気持ちになった。あとようつべで昔のライブ映像見たときも泣けた。若い人が亡くなることの悲しみの深さを、分かる年齢に私がなったというのもあるのだろうな。

 LONG SEASON、ゆらめきIN THE AIR、SEASON、ナイトクルージング、バックビートにのっかって、WALKING IN THE RHYTHM、Smilin'Days SummerHoliday、ひこうき、BABY BLUE、MELODY、感謝(驚)、Just Thing、MAGIC LOVE、、、、書ききれないけどホントに今聴いてもかっこいい。ライブ版の「8月の現状」ほんとに好き。

 いわゆる世田谷三部作と呼ばれる後期?の作品たちは、どこにもない、それまで聴いたことがない、佐藤君の高音ヴォイスと、磨き抜かれたかっこいいトラックを何気なくふわふわと浮かばせ、脳ミソを出たり入ったりするところに、抜群のメロディと、これまた抜群のリズム隊とカッチョイイギターが被さってきて、多幸感。音源からの斬新さを言われることも多いと思うけれど私も一度だけしか行けなったけれど、ライブでの演奏力と長丁場なのに中だるみなく、疲れなく飽きなかったのが印象に残ってる。ライブ版がすこぶる良いのも証左と思ってる。海外受けいいのもやっぱりライブでの説得力の高さも一因ではなかろうか。

 最近、海の向こうでニッチwな熱い支持を受けていると聞いて「でしょー!」と「今更ぁ!」と、それでも向こうのファンの方達と大きくハイファイヴをしたい気持ちだよね。いえーい。

 映画が作られたらしい。週末行けるかな。楽しみだな。

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7/24 鑑賞

答え合わせと発見と。

ライブにこだわりがあったこと。

めっちゃ売れないかもしれないけど誰かの人生を変えるかもしれないそんな音楽を作っている自負があること

歌詞がとにかくすてき

伝わってたよ。リアルの世界でフィッシュマンズの音楽を語らうことなんか無かったけど、ずっと感じてたこと。

佐藤君はふわふわほんわかの人じゃない、結構シリアスな人

「知ってたよ。佐藤くん。伝わってたよ。」


練習の鬼だったこと。

ミスできないくらい緻密に計算されてたこと。

佐藤くんの心の傷。

改めて尊敬と畏怖。哀愁と愛情と「感謝」。

私はフィッシュマンズの音楽が好きだったけど、とりわけ、佐藤くんという存在が大好きだったのだと。

再発見しました。

私の人生に彩を添えてくれた音。まるで白昼夢のような朧げな繋がり。けど確実にそこにあったんだよね。

言葉を尽くすほど唇寂しいような。

感謝しかない。ありがとうございました。



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