みんなで作る「FUN」がいっぱい!〜FANTASTICS「FAN FAN HOP」東京公演感想〜

2022年8月6日、FANTASTICS LIVE TOUR 2022「FAN FAN HOP」に参加してきました!

今回のツアーから「FAN FAN PROJECT」がスタート。大きな夢へと翔けていくファンタたちを見たい、そのために今のファンタが見たい。そんな思いを持って会場である東京ガーデンシアターへ向かいました。

今回はずっとCLでのキャス配信は見ていたのと、何となくライブ+舞台「BACK TO THE MEMORIES 2」の雰囲気のようなショー、と2部制になっているのは把握していました。
いざ見終わってみると、「FANTASTICS」と「FAN」で作る、「FUN」がたくさん詰まった空間だったなとしみじみと感じました。

開演とともにブザーが鳴り、スタートから華やかなショーのように賑やか!
皆がつなぎを着て、わらわらとボックスを持って集まってきて、それぞれのボックスに1文字ずつ書かれたアルファベットで「FAN FAN HOP」が完成!このオープニングでもうこの「FAN FAN HOP」の雰囲気にのまれて非日常の時間へ。

1曲目からまさかの、いや今回ならそりゃ1曲目だろう、新曲「Summer Bike」!!
亀田誠治さんプロデュースのこの曲は80's風のビートに乗った、夏の青空のように爽やかで、どこか切なくて、まさにエモーショナルな曲。会場向かってる間ずーーーーっとエンドレスリピートしていました。
振り付けも今回はファンタメンバーではなくs**t kingzのNOPPOさん。ビートに乗って跳ねたり自転車に乗ってるような遊び心のある振りがありながら、全員のパフォーマンス力の高さとスタイルの良さが映え、この日初めてパフォーマンスを見ましたが、ここだけで改めて「ファンタが好きだなぁ」と何だかグッと来てしまいました。
いろいろ挑戦だったであろうこの「サマバイ」でまた新しい境地を開いたなぁと思います。

そこから「Drive Me Crazy」をはじめとした、ファンタといえば!という曲たちが並び、ステージ上で繰り広げられるハイクオリティなパフォーマンスにため息が出てしまうほど。
個人的には「Overflow」が大好きだったものの前回の「FANTASTIC VOYAGE」ツアーではメドレーに組み込まれていて振りを見られなかったので、今回見られてとても幸せでした。

そしてバラードパート。最初の「Escape」はMVやTVでのパフォーマンスを見ていた時からずっと夏輝さんから目が離せず、今回見られるのをとても楽しみにしていたのですが、案の定夏輝さんの姿に見入ってしまいました。
指の先まで柔らかく美しく、しかし時折見せる激しさに、曲の切なさ、純粋な恋心、自分を愛してほしい気持ち……。様々な感情を肌で感じ取り、胸がいっぱいになってしまいました。
大サビ直前でジャケットを使って相手を抱きしめるような表現したところで私の心のダムは決壊していました。ありがとうございました。

その後の「Turn to You」「さよならレイニー・タウン」はゆせそたの歌声をじっくり堪能することができ、どちらも聞いた時に見える景色が美しい曲なので、美しい絵本の世界にいるような気持ちになりました。何度でも聞きたいですね。
「さよなら〜」でモニターの色がセピアだったかモノクロだったかになって、歌詞が字幕で出ていたのもよかったです。分かる。
(ちなみに「ターミナル」や「さよなら〜」は、小竹さん詞の柔らかいタッチの良さが特に出てる曲だと思います。好き。)

ボーカルでしっかり聞かせたところで、パフォーマーのターン!
ここでもオープニングのようにボックスを持って集まり、「PERFORMER」の文字が!この演出に「ダンストラックだーーーー!!!」と曲の開始前からテンションMAXに!そしてダンストラック中は全員、ペア、ソロが入り組んだ構成に見ていてとてもワクワクしました。
なつなつがBruno Marsで踊るのを見るのは私の密かな夢だったので、「Runaway baby」にあわせてなつなつが踊りだした時は一瞬何が起こってるのか分からず「????」となっていました。ありがとうダンストラック……。そして世界さんの圧巻のソロも最高でした。最強のパフォーマーここにあり。

ここからは「STOP FOR NOTHING」から第1部の終わりに向けて一気に明るく!皆で踊ってノッて、とにかく楽しいを詰め込んだセットリストが続いていました。
特に印象的だったのは「CANNONBALL」で巨大サイコロが登場して、メンバーが投げて出た目の振りと同じものをする、というもの。何が出るか分からないワクワク感、コーレスができない代わりに皆で同じことをして楽しむ一体感があり、会場全体の「熱」をとても強く感じた瞬間でした。
ちなみに私の時に出たのは「バイク(Summer Bikeの最後の自転車を漕いでいるような振り)」と「指ハート🫰」でした!ほかは何があったんだろう……。

今回も斜め上からパフォーマンスを見ることになったのですが、複雑なフォーメーションも流れる水のようにするするっとスムーズに変化していく美しさや、照明の演出とパフォーマンスの相乗効果がとても見やすく、ステージ全景が見やすい位置から見るのがとても楽しかったです。

第2部は「全員が芝居をする」という特徴のあるファンタらしく、芝居×カバー曲ライブのパート。
カバー曲のセットリストは舞台「BACK TO THE MEMORIES2」でもパフォーマンスされていた曲たちでしたが、芝居パート……というかコントパートは、各々の個性を捉えながらも「こういうの見てみたかった!」な要素(早口陰キャオタクの世界さん、バーテンダーななっちゃん……etc.)が詰め込まれていたのではないでしょうか。
多少強引さはありつつもパフォーマンスと芝居を行き来し、とにかく笑えてハッピーな雰囲気に包まれていました。
個人的にはバーでの「全員がややこしい名前のカクテルを注文→バーテンダーなっちゃんが覚えられない→絶妙なタイミングでハイボール人数分持って現れる」
の流れが面白過ぎて、手叩いて笑いました!
千秋楽後にまさかの脚本が大樹くんだという発表があり、「そんな余裕どこにあったんですか??」と思わずにはいられませんでしたが、大樹くんだからこその、皆の良さが立つものだったと思います。

2部の途中でも大樹くんのアドリブでチラッと言われていましたが、MCでなっちゃんのお誕生日をお祝い!
写真撮影時に何故か祝われる本人が台の位置を調整したり、世界さんがカメラマンさんからカメラを受け取って撮ろうとしたり、大樹くんがお誕生日の帽子をかぶったままだったりと、わちゃわちゃした雰囲気でしたが、照れくさくも幸せそうにはにかむなっちゃんの笑顔を見て、バースデーライブの良さを実感しました……。

そしてすべて終わった……と思いきや、再度大樹くんがステージに登場!「ファン太郎」が描かれた大きなボックスが載せられた自転車を漕いでステージ中央に向かいつつ、他のメンバーも登場してオープニングのような賑やかな雰囲気に。
そして最後にはずっとステージの上にあった「FAN FAN HOP」の電飾の「HOP」が無くなったと思いきや「STEP」の文字が下りてきて、次の「FAN FAN STEP」の開催を暗示するラストに。まるで次回予告のような演出に、ワクワクした気持ちで終演を迎えました。

このFFHツアーを見て、今回は
「とにかくポップで楽しいものを、今ファンタができることを全部使って見せる」
そんな意図を感じました。
「FAN FAN PROJECT」は3部作というのが既に発表されているのもあって、どこかで変化球が入ったり、コンセプトに振り切ったりしても面白いよなとは思っていたので、それが初回に来たなと。「Tumbling Dice」や「DiVE」といったライブ映えして確定で盛り上がる曲がなかったのも、「3部作」である印象を強めていたような気がします。
芝居×ライブという「FANTASTIC NINE」ツアーを想起させるような原点回帰感もありつつ、大樹くんの脚本をはじめとして、メンバーがやりたいこと、単独ツアーだからできることを出せたのかなと思います。

STEPに向けて第2弾楽曲の制作もスタートしているようですし、リリースされた第1弾の「Summer Bike」は本当に全てのバランスが良くて気持ちよくてずっと聞いていられるし、とにかく続きが楽しみでしかありません。
とにかく最高を更新し続けてくれるFANTASTICSの大きな夢の実現を見届けられるように、これからも見守っていきたいです!
いつも最高のエンタテインメントを届けてくださってありがとうございます!

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