5/15 ルミネ本公演(かまいたち出演回)

前回投稿した芸能バカクイズの翌日、新宿のルミネtheよしもとの本公演にかまいたちが出るということで行ってきました。
メンバーはかまいたち、タカアンドトシ、ジャルジャル、レイザーラモン、もう中学生、インポッシブル、トット、ミキ。非常に豪華なメンバーです。

個人的な思い出ですが、ルミネは自分のお笑いファン人生の中で最も思い入れのある劇場です。
2019年、かまいたちがM-1へのエントリーを表明してからの数か月間、地方から月に1~2回出演回はほぼ通いました。学生で金銭的にもそれほど余裕がなかったので高速バスに乗って4時間。土日のルミネは1日に計3回の公演が行われるのですが、最低でも2ステージ、余裕があれば全ステージ見ていました。
かまいたちは2018年のM-1を最後に賞レースから卒業する予定でしたが、エントリー期限間近に突如参加を表明。UFJを世に出さないまま賞レースを去るのは惜しすぎると思っていたファン一同は歓喜しました。
当時のかまいたちがルミネで叩いていたネタは「UFJ」「お酒」の2本。
UFJは言わずと知れた名作ですが、もう1本の「お酒」が私は彼らのネタで一番好きです。
2019のM-1はこの2本で挑むと思われていたのですが、彼らは準決勝の数日前に「お酒」を突然ボツに。
結局、2019のファイナルで披露した「トトロ」を準決勝でやっていました。
このボツネタというのがM-1でやらないには勿体なさすぎるクオリティで、個人的にはトトロではなくこっちだったらまた何か違ったのかな~、いやでもあの年のミルクボーイは圧倒的すぎたし、松ちゃん以外にもう一票くらい入ったかもしれないな~、という感じです。
(M-1グランプリ2019の観覧レポもnoteにあるのでよろしければ)
少しだけ内容を書くとこれは「お酒飲める人って、お酒飲めない人のこと下に見てますよね?」という山内さんの言葉から始まる、飲めない山内VS酒飲みの濱家という二項対立のネタです。
かまいたちは実際に山内さんは下戸だし濱家さんは大酒飲みです。ちなみに2018の決勝ネタだったポイントカードに関しても山内さんは作らない派、濱家さんは作る派。
彼らは実際の自分たちのパーソナリティをネタに落とし込むのが非常に上手いんですよね。だからこそ本気で言い合っているように見えるんだと思います。

かまいたちのネタを生で見るのは本当に久しぶりでした。
コロナが流行して以来、地方から東京へライブを見に行くことはめっきり減ったため、2年以上ぶりでした。最後に見たのは2020年の2月、コロナ直前に行った福島のM-1ツアーかな?
この2年でかまいたちは天下を獲ってしまいました。
キングオブコントで優勝したのににゃんこスターに話題をかっさらわれた2017年のかまいたちは「僕たちテレビで見ない日はないでしょ?」とボケで言っていましたが、2022年現在ガチでそうなりました。
(アメトーク「かまいたちビックリ芸人」で銀シャリ橋本が言った「いったな...!」という表現がまさにそれ)

久々に見たかまいたちの漫才の感想としては「圧巻」の一言でした。
彼ら目当てで来ているお客さんはかなり多かったような気がしますが、それを差し置いても死ぬほどウケていました。
テレビの仕事が増えると若手の頃よりも舞台に立つ機会は当然減りますが、ここ2年間で多忙を極めているかまいたちが以前よりも漫才の腕を上げているのが衝撃的でした。
お笑いファン歴が長くなるとどんなネタを見ても「すごいな~」と思ってしまうことが増えて、何も考えずに爆笑することってだんだんと少なくなっていくと思います。
しかし久々に笑いが止まりませんでした。山内さんの演者としてのパワーがえげつない。
かまいたちのこのネタ、確かまだテレビではやっていないと思うのでネタバレは避けますがぜひみなさん劇場で見てほしい。漫才だったら群を抜いて一番好きなネタです。
自分の好きな人たちがどれだけテレビで売れても舞台を大事にしてくれるのは嬉しいですね。
正直な話、今までは出ることがなかったような系統の番組に彼らが出ているとなんか遠くに行ってしまったな~とファン特有の面倒くさい感情を抱くことがまあまああるのですが、全然変わってないなと安心しました。
かまいたちに限らず、好きな人たちがどんどん芸能界の階段を駆け上がっていく様子をリアルタイムで見ることができるのは幸せなことですよね。自分は霜降り明星もM-1優勝前から好きなのですが、やっぱり芸人に限って言うとそのきっかけは賞レースが大きいと思います。面白い人がちゃんと世に出る世界は素晴らしい。
霜降りにもかまいたちにも共通して思うことは、賞レース卒業後の彼らは以前よりも舞台を自由に楽しんでいるということですね。M-1は限られた時間でどれだけネタを仕上げていくかというある種の競技性があります。「競技漫才」という言葉もお笑いファンの間では一般的ですよね。ルミネやNGKなどでは漫才師一組の持ち時間はだいたい10分ですし、それをM-1用に4分間にまとめるのって実はかなり大変だと思います。その短い時間の中では本当のところ入れたかったボケを泣く泣く削ることもあるでしょうし、ネタ作りに結構な縛りが生まれます。霜降りやかまいたちなど賞レースから卒業したコンビのネタを見ていると、自分たちが本当にやりたいことをのびのびやっている感じがします。

コロナ流行以来、東京や大阪にライブを見に行く機会もめっきり減り、配信もあまり買わないためライブから遠ざかっていたのですがやっぱり生の舞台は最高ですね。
関東に引っ越したのもあるので、今年はそれなりにお笑いライブにたくさん行ければいいなあと思います!


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ちくわポメラニアン
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