まるで囁くように

ゆっちゃん1.8歳、正確には明日で1.9歳。最近少しづつおしゃべりになってきた。「ニャンニャン、ワンワン、マンマ(ご飯)、マァマ(ママ)」を良く喋っている。時にはおうむ返しのように私がアンパンマンというと「あんあんまん」と言ったり、お母さんと一緒の歌に合わせて「ゴォ〜(Go)」と言ったりしていて面白い。

今日洗い物をしている時に「マァマ」と言う声がしたので呼んでいるのかと目線をそちらに向けると特にこちらを見るでもなく、その場でくるくるニコニコしながら「マァマ」「マァマ」と繰り返していた。まるでその言葉の響きを楽しむように、自分に聴かせるように。そっと囁くように繰り返されるその響きはとても柔らかくて心地良かった。

それと同時にいつか、きっともうすぐ「ママ、ママ、ママー！」とはっきり喋り、時にはそれをやかましいと思い、「ちょっと静かにして！」と言ってしまう日が来るのだろうなと予感がしたけれど、今はただこの柔らかい優しい響きを出来るだけ忘れたくないと思った。