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擦り切れるほど聴いたカセットテープがある。

それまでは特定のお気に入り曲があって、その曲ばかりをリピートする聴き方をしてきた。テープの頭出し機能をフルで活用してきた。1989年、今から35年前に名作に出逢う。それが『ザッツ・ユーロビート・ノンストップミックス VOL.4』だった。作品自体は1988年リリースだが、私が知ったのはその翌年だった。当時は買うお金もなかったのでAXIA PS-1にダビングしCDの音質だと錯覚したかった(笑)何せ1989年と言えばリアル厨二である。マイケル・フォーチュナティの「ハレルヤ」から「ゲーム・オブ・フォーチュン」までが曲の繋ぎ目なく(A面とB面の間を除いて)収録されている。新鮮だった。特に重低音やスクラッチ音が新鮮で今まで聴いてきた歌謡曲やニューミュージックにはなかった響きにハマった。なかでも「ハレルヤ」「ジゴロ」「ライズ」「ミート・マイ・フレンド」ばかりを繰り返し聴いていた思い出がある。今では"ノンストップものは全曲通して聴くのが作法"と考えるようになったが…。またDJの存在と偉業を知るきっかけとなる作品だった。

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