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メルカリ、メルペイを退職しました

こんにちは!プロダクトマネージャーをしているchikitamです。憧れの、最初のnoteが大好きなメルペイ退職エントリになるなんて、思ってもみなかったけど、きっと誰かの参考になるかと思い書いてみることしました。普段はTumblrで徒然なるままに思いを書き留めています。

出、出〜ww退職エントリも書かずにツイートする奴〜w

本noteは以下、3章構成となっています。この退職エントリを書くために、メルペイに入る前の話から説明させてください、正直言って激動です。メルペイからが知りたい場合は第二章からお読みください。

プロローグ:chikitamって誰 〜無能新卒時代〜

いやそもそもメルペイ退職前にchikitamって誰なんじゃい、という話からなのですが、プロダクトマネージャー歴3年くらい、まだまだひよっこです。私のPM人生は『ITについて何も詳しくない、スタートアップという言葉すら知らなかった(無能)新卒』から始まります。本当無能すぎて話しても面白くないので割愛しますが、以下の記事が詳しいです。

Labit社へ入社する前、連続起業家である@mocchiccさんとは最初の面談で2時間近く話していました。その時に彼の持つビジョナリーで独特の世界観に引き込まれたのはもちろんですが、何より、人の人生に少しでも影響を与えるもの、原体験になるプロダクト、そして「愛されるプロダクト」を作りたいと強く思ったのでした。そうしてこのアプリ戦国時代であったこの業界に片足を突っ込むことを決め、第一歩目はここから始まります。

入社時にCOOのちゃーりー(@homma_th/現Lovegraph CMO)とも面談をして、色々胸にこみ上げる思いがあったのですが、それはまた別で書きます。私が面談で「私はCtoCの申し子です!」と言ったそうですが、よくそれで採用したな・・・・。

第一章:スタートアップからメガベンチャーへ

入社当時はPMではなくプランナーとして、ちゃーりーと二人三脚でグロースを回していました。私の最初で最後の最高のメンターであり、兄弟であり、先輩でもあり、後輩でもあり‥と書かされているみたいな感じになってきたね。Labit社のプロダクト『ブクマ!』アプリのグロースを担当させてもらい、in-appマーケティング周りをまるっと任せてもらいました。デザイナーのnakayamaさんにコミュニケーションの取り方から教えてもらい、一緒にLPやUIUX改善などをするようになり、初めてプロダクトに触れる楽しさ、目に見えてユーザーの反応がわかる嬉しさをここで知ります。

この頃は、毎日「スキルのない自分にポジションが与えられていることが奇跡であり、経験値の高い人がきたら自分はいつでも代替可能な存在なんだ。早く成長しなければ。」というプレッシャーを感じていました。だからこそ雑用やこぼれたボールは率先して拾い、先輩たちが余計な仕事をしないよう、『チーム内総務』的なポジションを確立していました。ここで、どこのチームに行っても評価されることになる脅威の気遣い・根回し力が身に付きますw 

そんなこんなして(色々あって)新卒で入社して3ヶ月でメルカリ社に入ることになります。

teachaの立ち上げ

「スタートアップで成長しようと思って意気込んでいたら、何やらメガベンチャーに入っちゃったぞ!?」と焦る暇もないまま、教育分野CtoCである『teacha』の立ち上げに猛進しました。市場調査から始まり、アライアンス検討、プロダクトの優位性や勝ち筋、毎日議論してたなあ、楽しかった。

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teacha開発メンバー(若い)

teachaについては以下のmocchiccさんとcharlieの対談記事で目指していた世界観について語られています。

teachaの立ち上げにあたり、データサイエンティスト・PMであったkazumaさんにもたくさん育ててもらいました。データ方面では独学で適当にSQLを学んでいたところを鍛え直してくれたり、またプロダクト開発の側面ではMVP定義、スクラム開発フローの導入、スプリントの回し方などいわゆる開発面でPMとしてどうエンジニアと関わっていくか、という点は彼から学びました。撤退が決まったあと、全員で失敗を振り返り(Postmortem)を行い、プロダクトの生まれてから死ぬまでを経験できたのは糧となっています。
ただ、この頃のソウゾウ社やメルカリはゴロゴロ優秀な人たちが平然とフィールドにいて、私はだいたい無能でLv.15くらいでちょっといいわざ覚えたからって、ポケモンリーグに挑んでたような気分でした。たくさんチーム外にも迷惑をかけたし、コテンパンにされたこともあった(かもしれない)。

第二章:メルペイのネット決済立ち上げ

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他チームとの共同開発後のKPTファシリ中(しかも最終出社日)w

2018/9月、teacha撤退後、メルカリアッテのPOだったmegさんに引っ張ってもらい、ネット決済チームの前身となる当時のチームに移籍します。この頃から、チームのエンジニア/デザイナー/QAが、彼らがいかに働きやすく、そして最高のアウトプットをできるにはどう動くのが良いか、と日々考えて接していました。プロダクトだけでなく、その開発基盤としてチーム全体がどうあるべきかを、最適化できるよう考え始めたのもこのチームになってから。これはマネージャーであるmegさんや、TLエンジニアのチームへの振る舞いから影響を受けて、彼らが私やチームメンバーのベストな働き方を模索していてくれたのをみて、意識し始めたような気がします。ポケモンでいうとLv.25くらいになって、やっと初めて進化をして、じぶんの属性のわざを身につけられたくらいかな。

どんなことをやったか

・ネット決済全般における他社とのプロダクト窓口
・ネット決済におけるアプリ/PCWeb対応開発
事業者向けサイトの立ち上げ(メイン画像は私の手!デザイナーさんが素材にしてくれた)
・リリース後の告知実施
・まだ出てない機能(これが一番大変だった)。w
・プロジェクトへのスクラム開発フローの導入、開発効率化

他にも細々とやっていた気がしますが、どれも並列で書くことができないくらい全てのリリースが思い出深い。デザイナーと口論になったり、エンジニアにUXを考えてと指摘されてしまったり(PMの怠慢)。。ネット決済機能のドッグフーディング(社内テスト)を社内のカフェで行ったプロジェクトは、Slackからメニューが事前オーダーできるシステムを実現しました。

機能開発以外でも冒頭で述べたけど、チーム組織としてより効率的に動きやすいように、メンバーのヘルプをもらいながらスクラム開発フローをチーム内のプロジェクト単位で導入してみたり、たくさんのTRYをしていました。

信頼できるPMを目指して

突然ですが、PMにはいろんな強みが人によってあると思っていて、いわゆるビジネスサイドに強かったり、エンジニアバックグラウンドがあってテクニカルなPM、もちろんそのmetrixは人によって違うと思います。どんなPMであっても、根本に必要なのはチーム内における相互的な信頼関係であると信じています。PMとして誰よりもプロダクトのことを考え抜いているからこそ私を信じてデザイン・開発をして欲しいし、私もチームを信じているから、全員で最良のアウトプットを出したいのです。そして信頼感のあるチームでは、議論が活発であるし、何より新しいことを提案したり、挑戦することに前向きになります。信頼感を持つことはチームを作っていくにあたって、家の基礎部分のように最重要な箇所で、そこにヒビがあれば上にどれだけ何を積み重ねても、いつかは崩れてしまうものです。私は、chikitamと一緒にプロダクトを作りたい!と言ってもらえるよう、信頼できるPM、をずっと目指してきました。

信頼されるための条件や各人の期待値は異なるでしょう。私が信頼されるために一番心がけていたことは3つ、いつも意見・議論・プロセス、全てに透明性を持たせることと、信用貯金を日々貯め続けること、そして結果を出すこと。

私がこのチームで作ってきたプロダクトに納得感を持てているのは、チームのみんなが私を信頼して開発を進めてくれ、最良のアウトプットを出してくれたからなのでは、と思っています。こういう話もまた別の機会に書きたいと思いますが、このチームでは機能開発だけではない、チームでどう効率的に/効果的に動き、納得のいく結果を出せるか、ということを学ばせてくれました。こういう話をしたら、メンティーが面白い記事を書いてくれました。

ネット決済チームでは、いわゆる小規模のプロジェクトから、他チームや他社を巻き込む大規模開発まで、幅広くディレクションさせてもらいました。そして、チームのあり方や関係値の構築といった副次的な学びも大きく、ここでの成長は、「いつだって代替可能な存在なんだ」という思考しかできなかった私に自信をつけてくれ、「今の私にしかできない挑戦をしたい」と私を次のステップへ奮い立たせてくれました。

第三章:メルペイ卒業、そしてGlobalに挑む

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送別会 
プロダクト/Sales/同期/他チームなどたくさんきてくれてうれしかった

メルペイを11月末に卒業をして、そしてこれを書いている今、一時的に中国にいるわけですが、動画メディアを運営する中国企業に転職しました。
志半ば、chikitamがメルペイの卒業を決めたのは主に以下の理由です。

(1)世界で使われるプロダクトに携わりたかったから
(2)自分の成長率をさらに早いスピードであげたかったから

(1)世界で使われるプロダクトに携わりたかったから

カテゴリは異なりますが、日本国内では圧倒的強者であった立ち位置のメルカリから、次は世界的な強者になりつつある動画プロダクトを担当します。どんな景色をみられるのか楽しみにしています。具体的に書くと長くなりますが、私自身の一生の目標、「ユーザーから愛されるプロダクトを作る」を世界規模で達成したいな、と思ってます。

自分自身の働き方や、スキルセットがグローバル基準で通用するのか、試してみたいという気持ちもありましたが。

(2)自分の成長率をさらに早いスピードであげたかったから

これが一番大きな理由でもあるのですが、メルペイでもやり甲斐はあったし、自分を認めてくれるメンバーもいて、仕事をする環境もとても良かったのですが、 達成する仕事(×難易度)×環境の掛け合わせで自己成長に繋がると思っていて、自己成長率を爆上げするために環境変数を変えました。

エピローグ:終わりに

さて、今日12月8日は私の27歳の誕生日でもあり、27歳という節目で、これからのキャリアを考える上で、このような選択肢をとりました。Chikitam  moves foward and go global!

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気分的にはこんな感じですが、これからもご指導ご鞭撻をお願いいたします。勤務自体は日本ベースになりますので(時々中国にもいく期間もありますが)、いろいろな方とプロダクトの話、事業アイディア、雑談、飲み会、おしゃカフェ巡り、なんでも引き続きしていきたいので、ぜひよろしくお願いいたします。((((ちなみにプロダクトの話するの大好きなので、本当に身近に話せる人が欲しいです)))))

Labit社、メルカリ、メルペイ、ソウゾウの皆様、本当にありがとうございました!

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