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僕とランクヘッド

2021/4/25 小高芳太朗生誕41周年記念祭

QueでのPAの締めくくりはLUNKHEADでした。感無量のひとことに尽きます。

書きたいことがありすぎて、まとまらず、時間が経ってしまいました。結果文章が長くなってしまいましたが、よろしければお付き合いください。

少しだけ昔話を。

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ランクには大学生のときに出会った。初めて聴いたのは[vivo]だったかな。入りとしては遅いと思うけど、そんなの関係なくハマった。サークルの友達と後輩を誘って、コピーバンドを組んでたくさんライブした。自分はリードギター担当だった。もちろん本家のライブもたくさん観に行った。

コピーした曲は計16曲になった。サークルではみんな複数のバンドを組んでいるから、1つのバンドでたくさんの曲をコピーすることはなかなか無い。そんな中、なぜか1曲だけ強烈にサークル員に浸透した曲がある。それは「インディゴ」だった。元々人気の高い曲ではあるけれど、なぜかみんな歌い出しの「世界中の青を集めて」のとこだけ歌えた。そしてやたら盛り上がった。サークルあるあるだとは思うけれど、大事なライブでは外せない1曲になった。そしてランクのコピーバンドは自分にとっても大事なバンドだった。

余談だが、いつだかみかん祭でコピーバンド大会が開催されたときに、先述のコピーバンドで応募した。そしたら見事に合格したのは同じ大学の別サークルに所属するランクのコピーバンドだった。あれは悔しかった笑。

大学を辞めてライブハウスで本格的に働き始めた2014年1月20日、ランクのファーストアルバムの「地図」再現ライブが開催された。Queに入ったばかりの僕は興奮と緊張でドキドキだった。打ち上げで勇気を振り絞ってボーカルの小高さんに話しかけた。「いつかランクのPAをするのが夢です。」と声を震わせて言った記憶が鮮明に残っている。そんな僕に小高さんは「ありがとう。俺たちもその時まで頑張って続けるよ。」と言って手を差し出し、ガッチリと硬い握手をしてくれた。その一言が、自分の原動力になった。思うようにPAができない時期も、その言葉が支えてくれた。いつからか「LUNKHEADのPAをやるまでは辞められない」と思うようになっていた。

2020年末に退職が決まったとき、やり残したことがひとつだけあると思い出した。それは「LUNKHEADのPAをやる」ということ。すぐに合田さんに連絡をした。LUNKHEADは出演を快諾してくれた。擦り合わせる事は多かったけれど、メンバーの皆さんが前向きに考えてくださっていることが伝わってきたし、日程が決まったときはとても嬉しかった。

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そして2021年4月25日。まさかの緊急事態宣言実施の初日でした。そんなタイミングであったにも関わらず、公演を開催できたことを心から嬉しく思います。LUNKHEAD側が何があっても良いようにと公演時間を早めに設定していたことも功を奏しました。

朝早くに現場入りをしてから、撤収が完了するまで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。正直なところ、自分の仕事としては不甲斐ない点ばかりだと思います。それでも、本当に楽しく仕事ができました。何より、ライブが素晴らしかったです。

昼編の小高さんソロは、言葉一つ一つが伝わってきて、特にラストの「僕と樹」はグッとくるものがありました。

夜編のバンドセットは、ひとことで言うと「とんでもないセットリスト」でした。小高さんは「暗い曲が多い」「地獄」とか言ってましたが、蓋を開けてみればライブ映えのする楽しいセットリストでした。

アーカイブをご覧になった方はご存知かと思いますが、ライブの後にエンドロールが流れるのですが、そこには僕やQueのスタッフの名前も載せてくださっています。粋な計らいですよね。まだアーカイブ残っていますので、是非とも観てほしいです。

↓昼編(小高さんソロ)↓

https://twitcasting.tv/lunkhead_offici/shopcart/60467

↓夜編(バンドワンマン)↓

https://twitcasting.tv/lunkhead_offici/shopcart/60470


最後に皆様への感謝の気持ちを綴りたいと思います。

4/25当日にご来場くださった皆様。大変な時期にも関わらず、リスクもある中お越しくださって本当にありがとうございました。お客さんがいてこそのライブです。夜編の来場チケットがソールドアウトしたことを本当に嬉しく思います。

生配信・アーカイブを見てくださった皆様。配信だからこそライブを見れるという方もいるかと思います。たくさんのコメントをありがとうございました。コメントで反応があることはとても嬉しいことなんです。期間中にたくさん見てくれたら嬉しいです。そして是非知り合いの方にシェアしてくださいね。

アライさん率いる配信チームの皆様。愛の溢れる素晴らしいチームでした。LUNKHEADの数多くある曲を全て把握して、かつその瞬間の見せ所を的確にカメラで抜き、スイッチングすることは、愛の成せる技だと思います。ありがとうございました。

照明をやってくれた たかまい。バッチバッチにキメまくってくれました。予習大変だったろうけど、完璧でした。さすが。ありがとうね。※アーカイブでは是非照明にも注目してくださいね。

7年間勤めたCLUB Que。最後の最後で僕のわがままを聞いてくださり、ありがとうございました。ここでしかできない経験をたくさんさせてもらいました。これからも下北沢の音楽シーンを支えていってください。

ライブハウスという特殊な環境で働く自分をずっと支えてくれた家族にも感謝を。なかなか言う機会がなかったのでこの場を借りて言わせてください。ありがとう。

そして、小高さん、合田さん、壮さん、桜井さん。いつからか、LUNKHEADは僕にとって特別なバンドになりました。そんなバンドと一緒に1日のライブを作りあげることができたことを光栄に思います。自分の人生の宝です。これからも、ずっと応援しています。また機会が巡ってくることがあれば、ご一緒できたら幸いです。本当にありがとうございました!

2021.4.30  近久 孝太

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