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「ソバーズを楽しむ会」に入会した話。

入会させてもらったはいいけど、私まだ会員らしい活動何もしてないー💦
何か書こう。

ナチュラルソバーズな私、お酒について書けることは…?


私とお酒の話。


毎日欠かさず晩酌をする父と、お酒を一滴も飲めない母の間に生まれた私は、「全く飲めなくはないけど、1〜2杯飲んだら顔が真っ赤になる」程度の大人になった。

正直、お酒は好きではない。
飲んだら具合悪くなるから。
わざわざお金出してつらい思いをする意味がわからない。

本音を言えば、「飲める人は楽しそうでいいな」とは思ってた。ずっと。
若い頃は、お酒が飲めないのってちょっと人生損してるのかも?なんて思ってた。
けど、お酒にお金かからないし、健康を害することもないし、むしろ飲めない(飲まない)ほうがいいんじゃ?と思うようになった私を完全に肯定してくれる考え方に、つい最近出会った。

それが、ソバーキュリアス。
シラフがイケてる時代が来るってさ!


医者、何でもお酒のせいにしがち。


尿酸値が高い。→お酒のせいですね。
中性脂肪が高い。→お酒のせいですね。
肝臓の数値が高い。→お酒のせいですね。
夜中に何回もトイレに起きる。→お酒のせいですね。
夜、ぐっすり眠れなくて何度も目が覚めてしまう。→お酒のせいですね。
(もちろん、患者さんの飲酒習慣や、食生活、運動習慣、合併症、内服薬などなど、いろんなことを考慮した上で、です。)


アルコール性睡眠障害の話。

私の外来に定期通院している男性。
不眠症に対して、睡眠薬をあれこれ調整して処方しているが、なかなか満足な睡眠は得られていない。

もろち「ところで○○さん、お酒飲みますよね?どのくらい飲みますか?」

男性「2合か3合だと思うけど。昼から飲んでる時もある。喉渇いたら酒飲むから。」

もろち「(これはもうアルコール依存では…)
○○さん、お酒を飲むと、寝付きはいいけど深い眠りが妨げられるんですよ。お酒を少し減らしてみるとかどうですか?昼に飲んだら夜は飲まないとか。」

男性「夜に酒を飲まないなんて、1年に3日ぐらいだな。検査入院した時ぐらい。」

もろち「そこを何とか。週に1日飲まない日を作るとか。2~3合を1合に減らしてみるとか。試しに1回やってみません?」

男性「・・・・・・。無理だね。薬、先月と同じでいいから出しといて。」

逃げられた。
説得、失敗。

はい、シマダさんのパクリ。



お酒は、敵か。

私のかかりつけ患者さんの中にも、この男性だけではなくお酒をやめられない人はけっこういる。
中には、どう考えても入院が必要な状況でも、入院しちゃったらお酒が飲めないから絶対に入院しないと、頑として譲らない人もいる。
長年に渡る大量の飲酒によって、末期の肝硬変になってしまった人もいる。
アルコール依存症で、実年齢は60代なのに、見た目が80代よりもずっとよぼよぼな人もいる。お酒ばっかり飲んで食事を取らず、栄養失調で救急搬送されてきた人もいる。

お酒は、悪者ではない。
Jカーブと言って、全く飲まないよりも適量飲む方が健康に良いというデータはよく知られている。
「適量」を守れている人の人生は、きっと豊かなんだと思う。
だけど、その人にとっての「適量」を超えてしまうと、アルコールは体にとって毒でしかない。
健康を害してまでお酒を飲むことは、医者としては何としてもやめていただきたい。
私にとってお酒は、患者さんの健康を蝕む敵に思えることが多い。

だからこそ、「ソバーズを楽しむ会」の皆さんの活動を、私は医師として心から応援したいと思う。

というわけで、よろしくお願いします。
もろちでした。


あとがき

この記事を書くために、この5倍は文章を書いて、大部分をボツにした。
「ソバーズを楽しむ会」の皆さんに読まれることを想定すると、もともとお酒が好きだったけど今がんばってやめている人が多いだろうから、その人たちが読んで不快にならない文章にしなくては、という変な気を回したせいで、全然書き上がらなかった。
そしてやっぱりうまく書けなかった。
ひがちゃん、ごめんね。

#ソバーズを楽しむ会 #ソバーキュリアス #ナチュラルソバーズ

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