TCC新人賞のツイート

さて、体調が悪いせいか、非常に涙もろい。   

たとえば、ドラマ『アンナチュラル』のDVDの副音声で「最後の夕日はね、実は亡くなった恋人を表現しているんですよ」という監督たちの裏話にどうしようもなくハマってしまって、「わー、なかどーさんよかったね!!」と、おいおい涙が止まらなかった。       

うん、おかしい。(←頭が)    

 しかしちゃんと感情をひも解くと、たぶん「ものを作って表現している人の、真剣さに触れたタイミング」で涙を流していて、自分の琴線はそこにあるんだなぁと理解した。 こういう業界にいると、そういう場面に予期しないで出会うことも多々あるだろうし、まぁ困ったもんである。       

で、今日やられた事例。 何気なくTCC新人賞のネットニュースをふらっと見ていた。 シャープのTwitter中の人が、以下のツイートで新人賞を受賞されたのこと。 

「たとえば弊社の採用ページには、あいかわらずこんな美辞麗句で薄っぺらな言葉が並びます。こんな言葉でいまの弊社へ心が動くとは私だって思いません。ですが現実に働く中の人の実感として、これだけははっきり言えます。数年前よりずっとマシ。 」   

あー、これ、家だったら泣いとるわ。        

私はこの“中の人”をよく知らないし、話したこともない。 いま家電が欲しいわけじゃないから、ぶっちゃけシャープにも興味はない。

でも、このつぶやきから、シャープをよくしようと頑張っている人たちの、なんというか、「生きている体温」を感じて、キレイなビジョンを掲げた言葉よりも、よっぽど、よっぽど「会社」に触れた気がした。     

 そして、これを書ける人は、会社愛が強い人なんだろうなと、勝手に思った。 あと、まぁ…、たぶん、いい会社なんだろうとも。ほんと、勝手に。  

もちろん会社だから、いいことも悪いこともある。 けれど、これを書ける人がいて、公式で言える場所がある。 それだけでシャープに興味がわいたし、共感もした。

人がメディアになる時代か。 いや、まさに。

 いつかシャープの中の人とお会いして、この感動した気持ちを泣きながら伝えたいなぁ(←大迷惑)

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