見出し画像

心理的安全性を守る。


THE COFFEEという事業を行い、

お客様の心理的安全性をどうやって確保するか

をより意識的に考えるようになりました。

私にとって
心理的安全性がある状態とは
その場にいてドキドキしたり嫌な思いをせずに安心して過ごせるという状態のことです。

お客様が美味しいと思うコーヒーを提供する
そこで豊かさを感じていただく
ことが私達の店舗でのミッションです。

自分にとってこう過ごせたら豊かは
相手にとってのそれとは限らないのです。

当たり前の話ですが。
なので、その人の心理的安全性に寄り添うことが大切なのです。

それを実現するために
THECOFFEEの空間設計では
コーヒーを愉しめる+その愉しみ方は問わない
というような仕掛けをしています。

1人でも複数でも
作業したい人も読書したい人も
気の合う方と話したい人も

そこの狙いは
お客様の心理的安全性を担保するためです。

コーヒーを愉しみたい!
という大前提があると場が大きく荒れることはないです。
お客様同士の来店理由がみんなそこで定まるので。

そして、そのお題を持って私たちが場を提供するから皆がその場を各々楽しめるわけです。

そしてあまり説明文章を設けていません。
なぜなら会話のきっかけを作るためです。

たまに
なんかわかりづらいねと言われますが、

ええ、あえてそうしてます。と言っています笑。

全てを説明文に起こして表記したら逆に分かりづらくもなりますしね。

そんな会話のきっかけを
シンプルさや自由さのなかで意図的に作っています。

ただ、豊かさを生み出す空間はあっても
色々な方の組み合わせや混雑具合で場の空気感は刻一刻と変化します。

その場を一部の人(我々も含む)が牛耳る流れに揺らがないように
来ていただいた方の
心理的安全性が確保できるような配慮もしていく必要があると私は感じています


お客様の心理的安全性は
その人がどういう来店目的なのかを知ることである程度分かります。

例えば
本を持って1人で来た。
というのであれば
その人はある程度静かなところで恐らくそっとして欲しい人なのかな。と。

作業中にこちらに目を合わせてくる人は
何かを話したいのかな、伝えたいことがある人はのかな。と。

友達同士でソファ席にかけた人は
2人の時間を大切にしたいのかな、と。

目を瞑りながら愛おしく飲んでいる人は
きっとその時間こそを大切にしているのかなと。

色々観察していると見えてくるのですが、
それだけではまだ100%はよく分かりません。

なのでその先はどこかで(レジや最後の挨拶)会話が行われたときに
聞けるチャンスがあれば聞いていきます。

レジでの応対で目を輝かせて頷きながら聞いている方はきっとすごく楽しみにしていた人なんだろうな、
とか
最後の挨拶で目を合わせてくれる方や一言くれる方は、きっと良い時間が過ごせたんだろうなと。だから少し会話をしようかなと。

そこで色々な情報を得ることができます。
パーソナルなことを知れれば次にもっと寄り添ったことができるわけです。


目を輝かせて帰った方に
次回もしいらっしゃるときがあれば、
その情報を頭に入れておきながら、次に繋げていくわけです。覚えられる限りそのコーヒー豆の名前は覚えていたりします。

そして、その人がしたい過ごし方にそっと寄り添っていきます。
寄り添い過ぎても私達が疲れてしまうのでそうならない範囲で。笑

またその人にとって豊かな過ごし方が、
周りの方に侵されないようにそっと守ることも同時に行っていきます。

楽しみ方は人それぞれなので。

と言っておきながら、
日々反省はつきもので、営業中は不規則に変化していく流れのなかでその場の雰囲気は変化し、優先順位も変化していきます。

それがお客様へのベストだったのかというところはいつも考えているところです。

今の心理的安全性はお客様へのものですが、
それは自分に対しても周りの仲間に対しても同様です。

自分とスタッフがどういう状態であればベターなのか、そのベターを作り続けていくことで
より来た方への安心感へと繋げていければと考えています。

コーヒーで豊かな時間を。
という一言のなかにはこのような僕達の想いや意図があるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?