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(FANBOX再掲記事)思い出話、ふくふくハイツ


振り返ってみます…!
画像はカバーデザインの案出しラフです。
スクラップのような絵という編集さんのご要望が1つあったのでそれをもとに描いた冷蔵庫バージョンが実際のカバーになりました。

ふくふくハイツは同人活動で出したCuffsをきっかけに出版社さんから声をかけて頂き、Cuffsを踏襲したほのぼのな日常系の漫画を描いて欲しいと言われ描き始めたものです。
なのでCuffsがあってふくふくハイツがあり、作画も共通していたり(二色刷りなど)します。原稿用紙ではなくてスケッチブックに描いて、塗りの部分はコピックです。

どう処理してたのか忘れてましたが、これを見ると青にしたい部分を黒とグレーにしていたのですね。

一般web雑誌連載でしたが、コミックスをBLレーベルから出した方がより多くの人に届けられるだろうとなって(同時収録の同人誌作品はBLですし)、書き下ろしでは一応それを念頭に描いているので、結果的に非常に微妙なラインの漫画ですね( ◜◡◝ )
Cuffsはほのぼの日常を描こう!と描き始めたわけではなくて、twitterで作画の練習に本当になんでもない漫画を描いていたという感じで当時は日常を描くことに全然自覚的ではありませんでした。
いざ、ふくふくハイツを描き始めた時も穏やかな日々の暮らし、なんて誰にでも描けるものだよな…という思いがどこかにあったように思います。
お話自体はたくさん考えて大事に描きましたが、当時を振り返ると若かったので、何かすごいことがしたい!というような謎の見栄がずっとあったな…と感じます。

でも、今となってはほのぼのだけじゃない色んなお話を描かせて頂いていますが、いつでも登場人物の生活、そこにいる感じ、みたいなものを褒めて頂けるなあと気づいてから、もしかしたらこれは自分の強みなのかもしれないな、と思うようになりました。
出版から5年経って、日常や癒しの大切さも、最近ようやく実感をもって理解できてきたような。(なにかと自分の中で腑に落ちるのに時間がかかりがち)

デビュー作にはその作家の全てが詰まっている!なんて言いますが、どうなのでしょうかね☺️

まだまだそれを振り返る日は遠いかもですね。

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