葉桜が、枯れてしまいました。

約1年3ヶ月応援してきた漫才師、葉桜が解散しました。

何度もお目当てとしてライブに行ったコンビが解散しちゃったのって、いつぶりだろう？と考えてみたら、私が子供の頃に生まれて初めて好きになったコンビ・ハリガネロックが解散した時以来でした。
正直、とても寂しいです。

私が葉桜を知ったのは昨年頭、私がメンバーであるK-PROオンラインサロンの中の「芸人育成企画」の育成芸人として当時1年目の葉桜が登場した時です。
本人たちもこれから何が始まるのか知らされてなかったようで、キョトンとしていたのがとても印象に残っています。

芸人育成企画とは、パワプロやアイドルマスター？の芸人さんバージョンで、K-PROのスタッフさんやサロンメンバーが様々なミッションを二人に課して、それをクリアしていくことで芸人さんとして成長してもらおう！というものです。
突然大先輩の漫才をコピーしろ！と言われたり、1ヶ月に前説を10本やったり、それはそれは無茶なことをたくさんやらされていました。

それでも二人は（少なくとも私たちの前では）文句を言うことなく、ミッションをこなすにつれてどんどん逞しくなっていきました。
漫才もいろんな先輩たちに厳しいダメ出しをされて、どんどん面白くなっていきました。
私もお笑いを好きになってもう随分長いですが、ここまで芸歴の浅い芸人さんを応援したことはなかったので、彼らを応援することでたくさん新鮮な体験をさせてもらいました。

二人のすごいところは、とにかく素直なことです。

配信中にサロンメンバーから「毎日ツイートしたら？」とアドバイスされればその翌日から欠かさず毎日ツイートをし、「写真を載せた方がいいよ」と言われたら苦手だと言っていた自撮りも頑張り、先輩の芸人さんと一緒に撮った写真もツイートしたりするようになりました。

「他人からのアドバイスを素直に聞き入れて実行する」って、簡単そうに見えてとてもむずかしいです。
私自身も頑固で、そういうのは得意ではありません。
この年になると仕事で後輩にアドバイスをしたりする機会もありますが、これができる人は少ないと思います（自分のことを棚に上げているのは、わかっています）。

昨年6月のクラウンヒットパレードでは初めての盛り上げ役としてロビーで頑張っていましたが、当時はおそらくサロンメンバー以外からの認知度がほぼなく、何となくお客さんも「この子たちは一体……」みたいな雰囲気がありました。
でも、9月のナルゲキヒットパレードでは2日間で計13？公演の前説を全て行い、それ以外の時間はナルゲキのスロープで確実にイベントを盛り上げていました。いつ見てもお客さんに囲まれていて、「よかったねー」なんて心の中でほっこりしたりしました。

黄色い法被がすっかり板についた葉桜（昨年9月のナルゲキヒットパレード）

ちょうどその頃、同期のコイオドリ・楽市楽座とのユニットライブ「ロクロクマザル」も始まり、毎月必ず葉桜を見に行くようになりました。
その中で、コイオドリ・楽市楽座と比べると葉桜は自分達のスタイルを模索し続けているような、「今、何となくうまく行ってない」ということは、薄々感じていました。
でもきっと試行錯誤の中で自分達のスタイルを見つけて続けてくれると思っていたし、昨年11月の芸人育成企画集大成ライブ「並木道」ではたくさんの先輩芸人さん達が葉桜のために駆けつけて、大盛況で終わりました。とても楽しかったです。

「並木道」のエンディング

今年からは2代目の育成芸人さんがいて企画を進行中なので、2月の「クラウンヒットパレード」では、黄色い法被を着た葉桜はもう会場にいませんでした。
それに気づいた時にはとてもとても寂しかったし、サロンメンバーの方と「葉桜がいないクラウンは寂しいね」と話したりしました。
開場待ちの整列中に二人の声が聞こえない。
何だか物足りなかったです。

そしてその翌月、葉桜は解散を発表しました。
正直、「寝耳に水」という感じではなく、あーこの日が来てしまったかあ…と思いました。

二人とも「ずっと応援してくれたのに、ごめんなさい」とたくさん私に謝ってくれました。
その時は「ほんとだよ！！」とか言ってしまったけど、それが二人にとってベストなのであればそうした方がいいし、仕方のないことです。

元葉桜のをとぎくん、たかみくん共に、とても可愛げのある人です。
それは、後からどんなに努力したって手に入れられるものではなく、才能だと思います。
二人とも芸人さんは続けるとのことなので、その可愛げを武器にたくさん先輩に可愛がられて、どんどん面白くなってほしいです。

葉桜は枯れてしまいましたが、二人それぞれ次の花を咲かせられますように。
たくさんの楽しい思い出を、ありがとう！