ハクナライブサービス終了に寄せて―元配信者より
2024/10/1、私が以前約半年間公式ライバーを務めていたハクナライブがサービス終了します。
ガクヅケ船引さんのラジオトーク生配信が、いわゆる音声配信アプリのライブ配信との出会いです。
寡黙なイメージだった船引さんが生配信では饒舌だったり、モノマネしたり、気配り上手だったり…もちろん船引さんが面白いのは大前提ですが、人間味がモロに出るライブ配信って楽しいものだなと思いました。
当時のラジオトークはとてもバブリーで、「10日間毎日30分ライブ配信したらAmazonギフト券2000円分あげます」みたいな内容の「ライブマラソン」という企画を毎月実施しており、
「え、たった30分配信しただけでくれるのアマギフくれるの!?じゃあやる!!!」
という軽い気持ちで配信者としての一歩を踏み出した私は、気付けばライブマラソン期間中以外にも配信をするようになっていました。
そうしているうちに前の所属事務所に声をかけていただき、ハクナライブの公式ライバーになったのです。
ライバーという仕事と「依藤ギャラクシー賞」
ラジオトークとは違って、ハクナでの配信ではギャラが発生します。
お遊びだったライブ配信が、仕事になりました。
ラジオトーク時代は自分が楽しいことだけ話せばよかったですが、仕事となったらそうはいきません。
また、ラジオトークは沢山の芸人さんが配信しているのもあって自分と同じお笑いファンのリスナーさんが多いのも楽でしたが、ハクナライブには様々なバックグラウンドを持ったリスナーさんがいます。
とはいえ、ラジオトーク時代から聴いてくれていた人が何人もハクナにも追いかけてきてくれて、本当に有難かったです。
歌を歌ってみたり(これが結構当たった)、ハクナのク〇仕様の中なんとかOBS配信ができるように環境構築してみんなでスプラトゥーン配信をしてみたり笑、色んな試行錯誤を繰り返しました。
そして、お笑いファンの中では知る人ぞ知る、「依藤ギャラクシー賞2022年下半期」にノミネートできました!!!
あのホワイトボードに名前が載るだけでも嬉しいのに、動画の冒頭で名前まで挙げてもらえました。
依藤さん、改めてありがとうございました!!
(4分すぎくらいにわたしが出てきます)
ラフターナイトグランドチャンピオン大会の直前に依藤さんが配信に来てくださり、そこに居合わせた大会を観に行く人達で「現地で応援します!」とお伝えできたのも印象深いです。
「ありがとうございます!優勝します!」とコメントしてくれた依藤さん、その大会で見事サスペンダーズは優勝しました。
いやーしびれますねえ!!
より濃い「職業ライバー」の道へ
ハクナではたくさんの出会いがありました。
「友達」と呼べる人が何人も出来ました。
大人になってから新しい友達ってそうそうできないからね!幸せなことです。
でも、ハクナがもうすぐサ終の今だから言います。
ハクナは報酬がめちゃくちゃ安いです!笑
もちろん私の実力不足だったり、音声配信なので仕方ないことではありますが、仕事として考えるにはあまりにコスパが悪かった。
そんな頃にお声がけ頂いたのもあり、私は顔出し配信がメインのアプリに移り、おそらく皆さんが思い浮かべる「ライバー」になりました。
リスナーさんのおかげで配信の機材が既に揃っており(大感謝)そのアプリでは歌ライバーの需要が高そうだったので、歌メインの配信にシフトし、昭和歌謡~平成の懐メロを沢山歌っていたところ、リスナーさんは平均年齢が40~60代くらいだったのもありたくさんのリスナーさんに恵まれました。
自分の低い声が大嫌いだったけど、その声をたくさん誉めていただきました。
中には「ちかこーら推し」を名乗ってくれる人もいました。
自分は誰かを推す人生を送ると思っていたから、普通にデスクワークだけやっていた私が、誰かに推してもらうなんて経験をできるとは思っていなかったです。
本当に幸せ者!
何度もイベントで一位をとらせてもらったり、
時には交流があったライバーに裏切られて負けて悔し涙を流したり(ライバー同士は所詮ライバル)、
たくさんの思い出ができました。
運営さんから私が単独で歌うチャンネル配信の出番(世界中から1000人以上のリスナーさんが観に来てくれる)をもらえたこともありました。
ライブ配信は、とにかくドラマティックです!何が起きるか分かりません。
そしてそれをリスナーさんと共有して一緒に喜んだり、時には悲しんだり、励ましあったり、困難を乗り越えたりできる。
これがライブ配信の醍醐味だと思います。
誰かの配信を聴いているあなたへ
私はもう配信者を事実上引退しているので、本音を話そうと思います。
どういうスタンスで配信をしているかは人それぞれですが、少なくともライバー事務所・芸能事務所に所属している配信者にとって、配信は趣味やボランティアではなく仕事です。
仕事ということは、売上を立てなければなりません。
特にライバー事務所ならノルマがあったりします。
なので、もしその配信を楽しいな、この人に楽しませてもらっているな、と思ったら、100円でもいいからギフトしてあげてほしいです。
何かイベントに出ていたら、ぜひそのイベントのギフトを贈って応援してあげてください。
YouTube等は広告収入がありますが、ライブ配信者の収入源は基本的にギフトのみです。
「こんなに楽しいコンテンツを無料で観られて(聴けて)ラッキー!」とか、
「この人の配信はギフトが飛んでないから、自分もギフトしなくて済むし落ち着くな~」なんて思わないであげてほしいです。
配信中は笑顔で頑張っていても、その裏できっとその配信者は、ギフトが飛ばないことに落ち込み、悩んでいます。
生配信は、水商売に近いと思います。
クラブやキャバクラなら、おしゃべりや気配りで目の前のお客様に楽しんでもらって、いいお酒をいれてもらう。
これが配信の場合は、いいお酒=ギフトです。
無料で体験出来る点は異なりますが、そういうお店で1円もお金を使わないことは考えられないですよね(システムも違うけどね)。
「スマホ1台で手軽に稼げる」なんてことは、よっぽど顔がいい人以外有り得ません。
ボーッとスマホの前に座って、誰かが来てくれるのを待っているわけではないです。
配信を楽しんでもらって、来てくれる人が増えてギフトしてもらえるように、影であれこれ努力をしています。
例えば私の場合は、イベント最終日や運営さんから出番をもらった等の特に大事な配信は必ず画録して観返し、改善すべき点をピックアップしていました。
もちろん各々のお財布事情は違いますから、無理のない範囲であることは大前提です。
一番大切にしないといけないのは実生活です。
生配信にのめり込んで生活が破綻したら元も子もないですよ!
最後に
ハクナの思い出話から、元配信者のお気持ち表明みたいになってしまいました。笑
ハクナライブでは約半年しか配信をしなかったけれど、母校がなくなってしまうような寂しい気持ちでいっぱいです。
ありがとうハクナライブ。
ハクナがなかったら、私は楽しい配信者ライフを送ることはできませんでした。
そしてこれからはいちリスナーとして、いろんな生配信を楽しもうと思います!
🙇♀️サポートしてもらえたらとっても嬉しいです🙇♀️