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林業・木材業

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#地方創生

林業再生の顧客はどこに?

林業再生の仕事をしていると誰のために仕事をしているのか!?ということが複雑になり、事業ビジョンの整合性、合意形成の方法が困難になることがあります。 例えば、簡単に「連携」とはいいますがやはり素材業(丸太)と製材(製品)では、林業側は、より高く丸太を売りたいですし、製材側は、より安く丸太を仕入れたいわけです。 例えば、生産者の組合と、製材組合との関係性など・・・ また、林業という事業領域も複雑で、関わる事業者は多様であり、建築、インテリア家具、バイオマス等の利用する側を除

需要が見えないと、やらないんですか?

「これが、古川さんの仕事なんですね。ようやく分かりました。ストンときました。」と、最近一緒に仕事をするようになったHさんに言われました。 林業会社の経営者であるHさん。 この日は、森林資源を活かした事業展開を目指した地域産材利用プロジェクトの一環で、Hさんと共に行政窓口の方へのプレゼンへ行っていました。 冒頭の一言は、そのプレゼン(打合せ)を終えた後に言われました。 Hさんから見たコンサルの仕事は、 ①マクロの統計データから時流を把握しつつ ②特定の市町村、都

6次産業化なんてのは、逃げである!?

あるライターの方が川上村を来訪されていて川上村の山守らと、よもやま話でのこと。私が何となく思っていたことを、A氏がス~っと言葉にされました。 「農林漁業の6次産業化ということについて思う事があるんですよ。付加価値化、サービス化して儲けていこうっていうことに関しては、何も悪いことではないし、そういう時代になったのもよくわかります。ただ、それを認めているということは、そもそも素材価値を認めていないということでもあり、本当に素晴らしい野菜、本当に素晴らしい、木材、それはそれで、素