6月3日 はしもと総合診療クリニックお披露目会「ちぃちかけん」開催!


はしもと総合診療クリニックからのメッセージ

 皆さんは「社会的処方」という言葉を聞いたことがありますか?
薬や注射の処方といった医療だけでは解決できない課題を人のつながりを通じて解決していこうとする取り組みです。

 名張・伊賀地域にもつながりを生み出す仕組みはたくさんありますが、日々の診療の中にもつながりを必要と感じる場面への出会いは、まだまだ多くあります。医療機関だからできるつながり、医療機関でしかできないつながりの仕組みがあるのではないかと我々は考えています。

 当院が主体となって地域のつながりを生み出す活動を「地域に力と健康を」の頭文字を抜き出して「ちぃちかけん」と名付けました。新型コロナウイルスへの対応が変わろうとしている今、はしもと総合診療クリニックの職員ひとり一人が「はしかけ隊」となって「ちぃちかけん」活動を展開していきます。


概要

日程:2023年6月3日(土)
時間:10:00-15:00
場所:はしもと総合診療クリニック
申し込み方法:一部企画には予約が必要です。
お問い合わせ:はしもと総合診療クリニック
代表番号 0595-61-3366

当日企画

院内見学ツアー

 院内にアートを施した様子を、解説付きツアーでご案内します。こだわりの詰まった内装を余すことなくご紹介させていただきます。


押し花モビール作り体験

 当院が園医としてかかわっている保育園の園児さんが作成してくれた押し花を使って、モビールを作成します。当日は、園芸療法士の奥田由味子さんに講師をしていただきます。


キッズドクター体験

 自分で白衣を作ってキッズドクターに変身!聴診器で心臓の音を聞いてみたり、お薬の処方をしてみたり、他にも盛りだくさんの体験をご用意しています!はしもと総合診療クリニックならではの医療体験をしてみませんか?


※画像はイメージです。白衣はポリ袋で作ります。

村岡ケンイチさん似顔絵セラピー

 似顔絵国際大会(白黒部門)5大会連続優勝の村岡ケンイチさんよる、似顔絵セラピーが体験できます。似顔絵セラピーは、見たままの状況を描くのではなく、話をできるだけたくさん聞いてイメージを膨らませながら描きます。


地域のマルシェ

 地域にゆかりのある方々が集い、1日限りの特別なマルシェを行います。美味しいコーヒー、ハンドメイド作品、取れたてお野菜、手作りのクッキーがございます。ぜひお気軽にお越しください。

フットケア体験

 「フットケア」とは、足や爪のトラブルを改善・予防するために、お湯で温めながら実施する足のケアのことです。足の感染症を減らすだけでなく、高齢者の転倒を防止するなど様々な効果があります。当院看護師によるフットケアを、ぜひ体験してみませんか。

お手紙の展示

 リニューアルが始まって1年。これまで、建築やアートの方々から学生さんまで、沢山の分野の方が関わってくれました。その方々からの想いを、来場したみなさまへの「お手紙」として展示します。さらに、来場した方がお手紙のお返事を書く場所もあります。ぜひ「思いの文通」をしてみませんか?


アートへのこだわり

テーマ:「地域の人と人をつなげ、命を育むクリニック」

 5人のお子さんを育てながらクリニックを切り盛りされている院長ご夫妻。訪れる人を家族のようにあたたかく包み込むお二人を、雄大なる山と慈しみ深い海になぞらえ、「山と海」、そして生から死まで共に歩む総合診療を象徴する「いのち」をテーマに、多くの集いやつながりが生まれる集会所のようなクリニックを誕生させました。

1.「エントランス」 歓迎の場

【願う心】
 はしもと総合診療クリニック橋本修嗣先生、りか先生はじめスタッフの皆さんの患者さんや地域の方を思う気持ちを絵画に表現しました。こちらの作品は正方形で小さく分割されており、それぞれの部屋の様々な場所においてあります。手に取っていただき、近くで見ることもできるので視覚だけではなく五感でアートを感じていただける作品にもなっています。健康で自分らしい人生を生きてほしい。そんなスタッフ全員の願いを少しでも感じていただけたら嬉しいです。

※画像は後日追加予定です

2.「待合室」 つながりの場所

【名張、つながりの木】
 待合室には中央の大きな柱を使い、ここに集う人々を大きく見守る名張の木を描きました。こちらの木をよく見ると、枝葉の部分が名張市の形になっており、市内で活動される方の拠点を描いています。この待合室には地域の方が集まる場としての機能もあるので、集まった方が見上げた時に名張で活動する場が見えることで、それぞれがお互いの活動を応援しあったり、このクリニックでの活動も見守ってくれるような作品になっています。

※画像は後日追加予定です

3.「血圧室」 心を落ち着かせる場所

【心の滝】
 診察を受ける前に心を落ち着かせる場所。患者さんは診察前、多かれ少なかれ緊張するものです。そんなざわざわした患者さんの心が落ち着くように、ちょうど目線の高さに大きな名張の自然を描きました。絵をよく見ると滝が描かれているのがわかるでしょうか。これは名張の名所「赤目四十八滝」をモチーフにしています。淡い色合いの抽象的な絵ですが、山や滝などの自然を感じていただければと思います。

※画像は後日追加予定です

4.「トイレ」

【そっとある】
 多目的トイレの扉を開くと、患者さんの気持ちに寄り添うスタッフの心を表現した作品があります。さりげなく、静かに、でも確かにそこにあるものを感じていただければと思います。

※画像は後日追加予定です

5.「廊下」 心の準備の場所

【季節の時間】
 クリニックの廊下の天井には、手前から春夏秋冬と季節によって移り変わる名張の植物や花々を描きました。植物の間をよく見てみると、名張の名所「赤目の滝」や、はしもと総合診療クリニックの建物が描かれていたり、橋本先生ファミリーがキャラクターとして隠れています。診察の待ち時間、それぞれ患者さんは様々な思いを抱えていらっしゃると思います。名張の花々は見る方に温かい生命力を与えてくれるので、そのエネルギーが患者さんの心を癒してくれるような空間を制作しました。

※画像は後日追加予定です

6.「第一診察室」 しゅうじ先生の故郷

【ふるさとの山】
 しゅうじ先生の原風景である、名張の山々を描きました。りか先生の海と対になっています。雄大な山々はしゅうじ先生が幼いころに遊んでいた松坂市から見えていた風景です。山脈が包み込むような診察室には、大きなものに見守られているような安心感が感じられると思います。空を見ると、どこかに旅立とうとしている気球の姿。そして、山の登山道には、しゅうじ先生とりか先生が運転する車を描きました。それぞれどこに向かうのか想像してみてください。

※画像は後日追加予定です

7.「第二診察室」 りか先生

【こころの海】
 りか先生は海がお好きだという事で、海を描きました。修嗣先生の山と対になっており、「母なる海」を表現しています。りか先生の目線の高さに水平線がくるような形で、海に囲まれているような気持ちになります。患者さんの気持ちも安らぎ、またりか先生もゆったりと心穏やかに患者さんに向かえるような作品に仕上げました。絵をよく見ると、水平線に1叟の舟と鳥たちが見えます。これはこれから旅立ちゆく舟に乗る修嗣先生とりか先生。また大空に羽ばたいていくお子さんたちの様子を表しています。

※画像は後日追加予定です

8.「準備スペース」

【寄り添う光】
 医療スタッフの方が準備する部屋には、「患者さんを温かく癒したい」という想いを表現した作品を描きました。日々患者さんを見守り、ケアしている医療スタッフの想いが一つ一つの光になり、患者さんに寄り添っていくイメージを天井に表現しました。自分たちの想いが具現化したこの絵を見て、スタッフさんのモチベーションも上がってくれたら嬉しいです。

※画像は後日追加予定です

9.「処置室」

【山と海】
 処置室の壁に、淡い山並みの稜線と海の水平線がハーモニーを奏でるように寄り添っています。しゅうじ先生を山、りか先生を海で表現したこの作品は、父なる山と母なる海が共存し地域の方を見守り育む様子を描いています。

※画像は後日追加予定です

10.「内視鏡室」

【ともに歩む】
 天井にやさしい光を感じるグラデーションを描きました。患者さんがベッドに仰向けに見たときに、内視鏡を待つ緊張した心が少しでも和らぐように、光のカーテンが折り重なる様子を描いています。また、壁には光の方向へつながる道を描きました。これには総合診療のテーマである、幼少期から年配までの道のりをともに伴走します、というメッセージが込められています。地域とともに歩いていくという先生のビジョンを患者さんとも共有できたらという想いで描きました。

※画像は後日追加予定です

11.「操作室」「X線室」

【包み込む光】
 X線室は色あいも暗く、少し怖い雰囲気がありましたが、それを一新するために360度色を塗りました。イメージしたのは名張の草原です。植物のにおいや風、草がざわざわと風に吹かれる音など、五感で自然を感じているかのような気持ちになっていただければと思います。天井には、やわらかく降り注ぐあたたかな光を描くため、明るい色の絵具を使っています。緊張しがちなX線ですが、少しでも心が軽くなってくれたらという想いを込めました。

※画像は後日追加予定です

12.「X線室のトイレ」

【植物たちの小部屋】
 X線室の奥にひっそりとあるトイレ。扉を開いたらそこには名張の植物を描いたアートがお迎えします。奥まっていて暗かったトイレが、心地よい場所に変わるように。名張の植物の力をお借りしました。ホスピタルアートでは、誰にも目につかないようなところほど、心を込めて描くことをコンセプトにしています。

※画像は後日追加予定です

13.「検尿室」

【寄り添う小部屋】
 狭くて暗かった検尿室ですが、そういう場所こそ明るく、をテーマに制作しました。タイル一枚一枚をカラフルで温かみのある色に変更することで、スタッフから患者さんに対する思いを表現しました。まるでシャワーのように、スタッフの心の温かさを感じていただけたらと思います。

※画像は後日追加予定です

14.「観察室」

【水平線と光】
 処置室と同様、名張の山々と海の水平線を壁面に描きました。観察室のベッドから起き上がる目線にちょうど水平線がくるようにデザインされています。そこにはラグビーボールを持ったしゅうじ先生のキャラクターが描かれていたり、天井を見上げた時にはスタッフの方の患者さんへの想いが希望の光となって描かれています。患者さんが癒され、ゆっくりできるような空間を意識して制作しました。

※画像は後日追加予定です

15.「事務所」
16.「スタッフルーム」

【みんなきれいなところで働く】
 診察に来る患者さんのための診察室や待合室だけでなく、スタッフが仕事をする部屋も大切な場所と考えています。壁から天井まで全て温かみのある色合いで統一し、スタッフが明るい気持ちで仕事ができるように制作しました。また、カルテを保存してある奥の部屋は暗くならないように明るい黄色で仕上げました。患者さんのケアをするには、まずはスタッフの心が満たされるのが重要です。ホスピタルアートは、患者さんだけでなくそこに関わった全ての方が癒されるような医療空間を作ることを大切にしています。

※画像は後日追加予定です


イベント当日の様子


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