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2024.6/1〜2 新城ジャズ@愛知県


5/31〜6/2まで愛知県新城市に行かせて頂きました。

第10回新城ジャズ
隠れ里のように美しい新城の淵の畔のホテルとホールで2日間にわたって行われるジャズフェスティバルに、今回初めて出演させて頂きました。

 とにかく出演メンバーが言葉をなくすくらい豪華、、!緊張と不安で初めての地に向かいました。
一人一人が他にない音楽世界を確立している
腕利きのプレイヤーばかりです。
一体どうやってこのメンバーがまとまって音楽になるのか、そこに自分が入る!?とはどういうことなのか
全ては現地に行ってからでないと何も分からない、スリルと緊張感のある現場でした。
(最初にお伝えします。私今回とにかく緊張の連続で余裕がなく、自分で写真をほぼ撮っていません😂ごめんなさい!)

到着した途端に迎えてくれたのは
主催の関原さんと新城のあまりに美しい景色!!


 ホテル前の見惚れるくらい美しいこの淵は「桜淵」という名で、今は葉桜が溢れるようにそよいでいて、いくらでもいつまでも歩いていたいような場所。
呼吸するたびに緑と土と、どこかで咲いてる花の香りがしています。

 6/1初日の朝は
クラリネット鈴木直樹さんとバンジョー青木研さんとと共に地元中学校にコンサートをしに伺いました。
中学生と高校生からなる吹奏楽部と直樹さん&青木さんの共演シーンがあったのですが
2人の演奏を聞いた後に自分達のバンドに2人を迎えた中高生の皆さんの演奏の物凄い変化に感動しながら聞いていました。
2人の演奏を聞いた一瞬で何かを吸収し、
その後共に演奏しながらもどんどん吸収し続けて、
最初はそうっと演奏していた皆の士気も音色も音量も音の揃い方も全てが変わってゆく様は、会場にいた父兄や先生を含むお客さん皆を楽しませて感動させてくれました。
すごかったなあ、、写真はありませんが
こうやって記しておかずにいられない感動でした。


午後はホテルに戻り、
東京や、それぞれのツアー先から集合したミュージシャンの皆さんと、夜に行われる前夜祭のためのリハーサル。

ディナーショー形式のコンサートです。
我々出演者もお客様と共に各テーブルに着かせて頂きました。

終演後の集合写真

  私はトランペット牧原正洋さんと同じテーブルに着かせて頂いたんですが、
トランペッターとボーカルって演奏前に食事出来ない二大代表じゃない!?という事に着席して気付きました。
豪華ディナーが目の前に次々届くのを見つめながら、これから自分も立つステージでメンバーが繰り広げる濃密な演奏を堪能しました。

この夜初めて発表された
田中和音さん作曲「新城ジャズのテーマ」は
聞いてるうちに自然とストーリーが浮かぶ
暖かみがありながらお洒落なジャズで、クラリネットの音色が似合う曲。
リハで一回聞いただけで好きになって鼻唄できるようになりました。
10周年のこんなにいい曲が聞けるタイミングで来られてラッキーでした。

 私は今回、主催様からリクエストを頂き
「ラッパと娘」「東京ブギウギ」を歌いました。
朝ドラ「ブギウギ」ブームのおかげで、私の好きな時代の曲が流行って嬉しいなと思ってましたが、
ブラパイでは「買物ブギー」
そして新城では「ラッパと娘」 
こんなにも服部・笠置ナンバーのリクエストを自分が頂くとは想像してなくて、でもこれらの素晴らしい曲を「熊田に合いそう👀」と思ってもらえる事は
物凄く嬉しいことです。

しかも!トランペット牧原正洋さんとのラッパと娘!
ただのラッパじゃないよ
「超絶ラッパと娘」よ!!!
こんなに恵まれた事がありましょうか、いや普通ない!
リクエストのおかげです。
本当にありがとうございます。

 終演後、牧原さんが「くまちゃんお腹空かない?お料理いただこうよ、もったいないよ!」
と声を掛けてくださり
↑の集合写真の後に鮎を食べる二人

「写真撮っておこう!」と牧原さんが言ってくださった時には大分食べちゃってましたが


美味しかった〜〜〜!!
ああ、鮎だけでも食べたい😭と思ってたのは私だけじゃなかったんですね。 
あんなにかっこいいオリジナル曲「サムライ」を演奏した後に鮎を食べる牧原さんに感謝。
ビブラフォン宅間さんや、ドラム堀越さんが楽器を片付けていらっしゃるのを横目に腹ペコ組、急いでご馳走になりました。

 翌6/2昼は文化会館でのホールコンサート。


2ndステージは
アコーディオン奏者・田ノ岡三郎さんのソロで始まりました。“旅するアコーディオニスト”である田ノ岡さん、まさにその通りで
たった一人で、聞いてる私たちを様々な場所へ、感情へ、思い出へと連れて行ってくれるような音色、選曲、情感の移ろい、素晴らしかったです。
「80分間世界一周」というオリジナル曲が本当に爽快で気持ちよくて、昨晩に続いてまた聴けるのを楽しみにしてました。
今日演奏されたタイミングでは私は楽屋にいたんですが、コンサートが始まってから降り出した雨と雷が、「80分間世界一周」演奏中に止んでぴかーんと空が晴れてゆきまるでドラマでした。
楽屋に戻ってらした田ノ岡さんに思わず報告したほどです。


 今回、音楽監督でもある鈴木直樹さんに提案頂き、直樹さんとご縁が深く、新城にも大きな縁のある中村メイコさんのヒット曲
「田舎のバス」 
という曲を歌わせて頂きました。
今回初めて知ったのですが
こんな曲です、

いやもうこれ、ほぼお芝居では!?
というくらい語りのある、そして何しろメイコさんのキャラクターが可愛くってたまらない曲。

 ジャズフェスティバルはどこへ!?
というくらい、演劇的な曲です。
ディキシー、スウィング、モダン、フリージャズ、ミュージカル、、それぞれの世界の名手というか猛者達しかいないこのメンバーでこの曲を!?と
普通は思う所を、直樹さんのディレクションとステージ進行でちゃんと自然で素敵な流れで歌わせて頂きました。

さっきまでバキバキに鋭い音色〜柔らかいスウィングのブラシまで自在に操っていたドラム・堀越彰さんが、車のパンクの音をポップに表現し、クールでセクシーなベーシスト魚谷のぶまささんが、バスの道行きを想像させるのんきであったかな音色で導いて、直樹さんと牧原さんがユーモラスにお洒落にクラクションを二重奏して、その中でバスガールをやらせて頂きました。

新城の皆さん、みんなこの曲をご存知で、
「田舎のバス」の舞台は新城なのだということもおしえてもらいました。

 私にとり全てが初めての新城ジャズ
直樹さんの構想とデレクションで、見せ場を作って頂き光を当てて頂けたこと
本当にありがたかったです。 
おかげで新城の皆さんとも沢山お話できる機会を頂きました。

ラッパと娘もそうですが、このメンバーでこれらの曲を成立させてもらうのは奇跡です😭
音楽監督あってこその。



集合写真時に楽器撤収でいなかったビブラフォン宅間さんのソロ!
久しぶりにご一緒させて頂きました。
あんなにクールで熱い演奏をしながら、とっても気さくな方なので驚きます。一緒にいる人を心やすい気持ちにしてくれるミュージシャンです。

 この人数のそれぞれに異なる世界を一つも霞ませる事なく、どうやって一つのステージにしてお客様に楽しんで聞いてもらうか
そのステージ構成を直前まで練って作る様子を見せて頂けたこと含めて
今回の新城ジャズに出演させて頂けたこと
とても幸せでした。


多くのスタッフの皆さま、本番前からずっと大変なお仕事をありがとうございました。

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そしてそして、
田中和音さん、2023 All About ミュージカル・アワード受賞
青木研さん、アメリカン・バンジョーミュージアム殿堂入り
本当に本当に本当におめでとうございます❣️

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