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大磯市に行きました


 先日の週末、「大磯市」に行ってきました。漁港の広場で開催される手づくり市。ちょっと遠いのですが、行ってみてよかった!というお話です。

☆大磯市ってなんでしょう


 大磯市というのは、神奈川県の大磯町にある漁港で、月に1度開かれる手作り市です。
 地元でお店を開いているパン屋さんやお肉屋さん、農家さんが出店しているほか、手芸品や陶芸のアーティストさんたちも作品を売っています。
 おやつ好きのワタシとしては、スイーツ店にわくわく。週に数日しか開店していない(副業? 家庭の事情?)、しかも住宅街にあって行くチャンスがない!でもおいしい!というタイプのお店がいくつも出てくれるので、狙い目なのです。

 大磯というのは不思議な町で。
 場所は横浜と小田原のちょうど間ぐらいなので、ほどほどに田舎。ですが、明治時代に伊藤博文さんやら大隈重信さんやらが次々と別荘を構えたことから「明治政界の奥座敷」と呼ばれていたとか。今でも作家や画家が多く住んでいるらしく、最近(?)では村上春樹さんの著書にも大磯ライフがちょこちょこ登場しています。
 で、今も「のんびりした田舎だけど、文化度が妙に高い」という稀有な町になっています。こだわりのあるユニークな個人商店が多いので、「大磯市」もすごく楽しいわけです。

☆よっしゃ、行こう。自転車で


 コロナの影響で、ここ数年間は休止していましたが、最近ようやく再開。月1回の開催になかなか予定が合わなかったのですが、今月はピタッと空いていました。よっしゃ、行こう!
 ムスメさんを自転車の後ろに乗せて、秋風を感じながら海沿いの道をビューン♪とひとっ走りです。

☆混んでる!でもやっぱり楽しい!


 オープン直後の9時過ぎに着いたのですが、会場はもう人でいっぱいでした。

 歩き出すなり、ムスメさんが農家さんのブースで立ち止まり、みかんを発見。「みかん!たべたい!」と指さし、すかさずお店のオジサンが「おいしいよ〜、食べる?」と2房ほどムスメに食べさせてくれました。
 コロナ禍だけどいいのかな!?とワタシは素手で差し出されたみかんにひそかにドギマギしましたが、ムスメはモリモリ完食。「みかん、すごーくおいしいね!」と看板娘のごとき良いリアクションで、オジサンもにこにこ。もちろんお買い上げしました。
 ちなみに大磯はみかんの産地です。だから良い買い物。ですが、いきなり重たいな!とハハはちょっと思いました。

 はい、ここからはワタシのターン。買いますよ〜。

 姉妹でやってらっしゃるパウンドケーキ専門店「三日月」さんでプレーンと栗入りをひとつずつ。いつもは週に2日だけやっている、というYumenokiBAKE STANDさんで、栗のパイと栗のケーキ。「栗、お好きなんですね〜」とお店の方に言われました。そうです、大好きです。
 大磯駅前にある、高いけどおいしいリーズブレッドさんで、珍しいラベンダー入りの食パンも買いました。「あと2つで売り切れですよ」という誘い文句にあっさり懐柔されて、無花果とマロンクリームのパンも購入。また栗です。だって、秋だから。

 本当は、陶器のお店や雑貨小物も気になったのですが、混雑の中でムスメをコントロールしながら吟味する自信がなかったので、泣く泣く撤退。
 もう少し大きくなったら、一緒に楽しめるかな?

 こうして一巡し、最後にまだ買いました。日曜日なので、家族みんなのお昼ご飯を調達して帰らないと。
 お肉屋さんのコロッケとメンチカツと唐揚げ。となりで売っていた無農薬栽培の大根の抜き菜(間引きで抜いた小さな葉大根。鰹節とゴマと炒めると絶品)も買いました。オッケー、これで完璧です。

☆芝生広場でちょこっと休憩


 到着から1時間で、お買い物タイム終了。
 会場がますます混んで来たので、ムスメ連れの身としてはこの辺りで潮時です。

 おいしそうなキッチンカーもたくさん出店しているのですが、すでに行列なので断念。
 海の見える芝生広場に避難して、戦利品のミカンを母娘でもぐもぐ食べました。
 
 個人事業主ワールドにちょっと足を突っ込みつつあるワタシとしては、店主さんたちの「つい買いたくなっちゃう雰囲気」が勉強になりました。
 自分で作ったものを愛おしんでいる温かい雰囲気、押しつけないけど「買ってくれるとうれしいなあ」というおもてなしムード、そして商品の誠実さ(素朴だけどしっかりおいしい)。
 この三拍子が大事だよねえ、という学びも、本日の収穫です。

 秋の大磯市、行って良かった。
 来月の開催も、楽しみです。

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