Uターン出店計画__1_のコピー

コンセプトを考える。

私たち一家は、今年7月に地元の八戸へUターンして、飲食店を出す予定。
今回は、お店のコンセプトを考えたときのことを記していきたい。
(このマガジンについては以下の投稿をご参照ください)

八戸ではどんな飲み方をしているのかリサーチした。

夫婦とも最後に地元を出て10年以上経っているので、まずは八戸の現状を知りたい
地元で競合になりそうな飲食店をされている方たちや、友人らにリサーチしたところ(一緒にお酒を飲んで話を聞いただけだけど)、こんなことがわかった。

*いま一番お金を落としてくれるのは40代女性
*八戸ではハシゴ酒が基本
*1軒目で行くお店で割としっかりご飯を食べるから、2軒目以降の食事は軽くていい
*1軒目は客単価〜5,000円くらいが相場?
*ワイン好きな人は少数いるけど、飲めない人もいる

サンプルに偏りがあるかもしれないけれど、ざっくりこんな感じ。

飲み屋でお金を使うのが「40代女性」というのは少し意外だったけど、地方では割と早く結婚する人が多いので、子育てがひと段落していたり、お金に余裕が出るタイミングと重なるのかもしれない。

とはいえ、40代女性客を競合店で奪い合っても未来はなさそうなので、若い世代の人たちにも興味を持ってもらえるようなアプローチをしていくのも課題。若い人が減ってるし、そもそもお酒を飲まなくなってきているとも聞く。

あとは、私たちも子どもができてから行けるお店が減ったので、子連れでも入れるような環境にしたい気もする。

ハシゴ酒が基本だからこそ、1軒目に選んでもらえるようなお店づくりが求められる、とも思われる。


コンセプトを考えるためのブレストをした。

遡ること約2週間。
正月に夫と夜なべして話し合ったのが「コンセプト」だ。
親族が集まったときに「どんなお店にしたいの?」と聞かれて、夫があやふやに答えていたので、私からも詰めまくった。

夫がやりたいのは自然派ワインを楽しめるビストロで、八戸でもじわじわと自然派ワインのお店は増えている。

こうして土壌ができつつあるのは有利と言えるけれど、その一方で我々は後発組なので、差別化が必要とも言える。

ブレストのように、互いに案を出し合ったのが以下のような感じ。

*自然派ワインをベースにしつつ、ワインを飲まない人にも来てもらえる工夫をしたい(東京だとノンアルコールもトレンドになりつつある)
*地元の食材をできるだけ使いたい
*生産者と消費者の媒介になりたい
*私の編集・ライターの仕事を絡められないかしら
*私がこれまで担当した雑誌が山積みなので、いっそお店に置きたい(八戸では「本のまち」も謳っていることだし)
*ランチの利益率はそんなよくないからやりたくない
*昼開けるならコワーキングスペースとかしたらどうかな
*私の事務所としても使えたらいいな

などなど。そのへんをまとめて考えたコンセプトを発表します!

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コンセプトは「編集する酒場」。


“生産者と消費者の媒介になりたい”に着目し、「編集する酒場」をコンセプトの軸としてはどうかという話になった。

食材は旬によって変わる。

それを編集と絡めて、今月は「〇〇さんの獲ったサバ特集」とか、「××さんが育てたホワイトアスパラ特集」とか。

画像1

(酔っ払いながらカレンダーの裏紙に描いたラフ)

生産者に会いに行って、取材した内容を冊子にまとめる。頻繁には出せないけど3〜4ヵ月に1回とか。それをお客さんに渡して、アーカイブとして蓄積してもらえるような仕組みができたら面白いかもしれない。


コンセプトは決まったが、課題は多い。

そんなこんなでざっくりとしたコンセプトは決まったものの、これによる課題も出てきた。

*冊子を定期的に出すとなるとお金がかかる
*デザインは外注するのか、それとも私が頑張って習得するか
*夫と私で別々に稼ぐ予定だが、お店を手伝う分量が増えることでライターの仕事がおろそかにならないか
*ライターに専念するほうが稼げるのでは

メリット、デメリットを考えつつ、もう少し詰めていくことにする。

読んだ方、「私は八戸でこんな飲み方するよ〜」とか、「冊子出してる飲食店知ってるよ〜」とか、「あそことカブってるよ〜」みたいなものがあったら、ぜひ教えてください!

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