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潜入 ㊼「謎のキャンパスでつかまえて」

秋野ひとみ「つかまえてシリーズ」全95タイトルを全巻レビューするのが目標。無作為に選び一冊ずつ、順不同にいきます。

47作目「謎のキャンパスでつかまえて」1998年

由香の通う大学の講義になぜか左記子もついてきて、大教室で一緒に講義を受ける。もぐりこんで楽しそうにやってる二人だけれど、その講義中に前方の席で眠り込んでしまっている学生を発見。

講義が終わり、その人に近づいてみるとその人は亡くなっていて…。

喉元についた小さな傷口から入った、何らかの毒物による殺人の可能性が高いとみて調査に乗り出す二人。

百人以上の学生がいる大教室の前方の席で、誰にも目撃されずにひとを毒殺できるのか、というのがポイントになった。

犯人により事前にあるものに毒が仕込まれていて、被害者がそれを使うために力を入れるとそれが飛び出て喉を狙うようにした。初見の1998年にはすげーこのトリック、って思ったんですよ。

しかし今回読み返した私はたまたま、それを自分の手に持っていた。

「相当、角度に気を付けて工夫しないとこれは被害者の喉元ではなくてどこかななめ後方に飛んでいって関係のない人を傷つける」

と感じました。それか、被害者が相当むりのある体勢でそれを使う人じゃないと、命中しない。

潜入捜査のため変装した桜崎兄弟は楽しかったです。





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