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探偵はじめ ①「夕暮れ時につかまえて」

秋野ひとみ「つかまえてシリーズ」全95タイトルを全巻レビュー。
無作為に選び一冊ずつ順不同にいきます。

1作目「夕暮れ時につかまえて」1988年

これを引き当てたとき、少しためらう気持ちがあった。
これは後回しにしようかな、正直に言うと棚に戻しかけた。
だけど、後回しにしても再度同じ印象を受け同じ気持ちになるだけ。
理由は、もしかしてあまりこれが好きじゃないから。かもしれない。
というか、他にもっと好きな作品があるというか。

由香や左記子の口調も、そのキャラクターも安定していない。
秋野ひとみさん自身が、この作品が百冊を超えるシリーズになるとはぜーんぜん、思って書いてなくて、単発ものだったことがよくわかる。

初回から登場しているのは、由香、左記子、小林くん、敦子ちゃん、神也警部。
桜崎兄弟はこの作品には出てこない。

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2年で7刷ってすごすぎる

経済的なことも含め、時代の勢いを感じる。
ティーンズハートがあの当時どれだれ売れたか。

ミモザから始めて、その前の作品はさかのぼって買ったので所有しているのが第一刷ではない。
ミモザ以降は発売日に買ってるのでぜんぶ第一刷。

事件の内容は、転校してきた寺坂敦子ちゃんが殺人事件に巻き込まれ、由香と左記子と小林クンが探偵ごっこをしてその解決に乗り出す。
由香が推理するわけでもなく、三人の協力で解決に向けて進んでいく。

これが、名探偵由香の第一歩だったのだと考えると、
秋野ひとみさんがこれから作り出していく、あの「つかまえての世界」はすごいと思う。


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