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朝帰りから ⑧「眠りの森でつかまえて」

秋野ひとみ「つかまえてシリーズ」全95タイトルを全巻レビュー。
無作為に選び一冊ずつ、順不同にいきます。

8作目「眠りの森でつかまえて」1989年

事件解決後の朝帰りのシーン。
初期の、高校生だった二人には「門限」がある。
厳しいママたちもいる。
朝帰りがバレて「謹慎」処分をそれぞれの両親から課された二人。
授業が終わってまっすぐ帰宅できる時間が、門限。

由香と左記子の高校生活はとてもにぎやかで楽しそう。
その要因のひとつが寄り道で、渋谷で買い物したり代官山の桜崎事務所を訪ねたりするシーン。都会にあこがれる少女だったころドキドキしてた。
そのままおとなしく謹慎の日々を過ごすかと思いきや、校内で起こった女生徒転落事件を解決するべく、さっそうと身を乗り出していく二人。

人のために動いているときのこの二人はとても素敵。
依頼人は左記子の後輩の、律子ちゃん。今後も時々、登場する。

校内で起こる事件だけあって、桜崎さんの出番がなかなか来ない。
それでも、推理に行き詰った由香が夜中に圭二郎さんの自宅に電話をかけると優しく対応してくれたり、車を出してくれたり必要な手助けを。
なんとも心強い存在になっていく桜崎兄弟。

終わりのつづきがあり、推理ものとしてとても楽しめる。

そして、オケ部の河合さん。この人もその後時々出てくる。
河合さんって下の名前何なのかな。登場する他作品を読んでみようかな。
知ってる人がいたら教えてください。


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