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岐阜駅から金華山へ

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2021年 3月7日 10:48
生まれて初めて岐阜駅で降りました。デカすぎる広場に、『スーパーマリオサンシャイン』のマーレのいりえ入り口みたいな太陽。
やや涼しく気持ちの良い天気のなか、50分ほど歩いて頂上に岐阜城を構える金華山を目指します。
途中ファミマに寄り新発売のクリスピーチキンを食べました。

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金華山が近づいてきました。向かって左の山の端にあるニキビが岐阜城天守閣です。
道中カワウを見かけました。岐阜県の長良川では毎年5月から10月まで鵜飼が行われていますが、鵜飼で用いられるのはウミウという鵜。カワウは鮎をもりもり食べて繁殖を続けるため、県にとって深刻な問題となっています。

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登山開始。いくつか登山道がありますが、今回は最も難易度が高いという「馬の背登山道」を選びました。魯迅は『故郷』で「もともと地上に道はない」と言っています。
どんとこいっつー感じです。

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これどう登るんだ。急斜の岩肌に四本足でしがみついて必死に登ります。険しい道が45分ほど続き、心が折れるたびにしゃがみ込んでしまいました。

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山頂につき急いでトイレに向かいました。洋式トイレで立ちションする人間に懲役が科されていないのはおかしい。

天守閣に向かう前にリスと触れ合える施設(村)に寄りました。入場のため行列をなしている様を見て、後ろに並んでいる子どもが「これじゃヒト村だ」と言っていました。研磨されていない子どものワードには驚かされることが多いです。
「リスが可愛い」などわざわざ書くことではないと思いますが、スギちゃんのサインが壁に貼られていたことと、スギちゃんのサインに小さく「コーラ」と書かれていたことは書き残しておきます。

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異常に汚れています。

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金華山の稜線を北東に歩くとリス村と天守閣の間に小さなレストランがあったので、長良川サイダーと飛騨牛コロッケを購入。長良川の要素も飛騨牛の要素も、わたしの馬鹿舌には認められません。

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丸呑みし岐阜城天守閣に向かうと、二次元の織田信長が迎えてくれました。

信長が天下統一に乗り出す際、この地を「岐阜」と名付け岐阜城を拠点としました。「おもてなし」の精神をもって岐阜の整備を進め、岐阜城の造りや鵜飼の伝統を残した信長。岐阜の町を歩くと、いまだに「おもてなし」の精神が息づいているのを肌で感じることができます。

長い時間が経ったと思います。信長は二次絵になり、火縄銃はスプラシューターになりました。それでもいまだに当時に思いを馳せることのできる文化遺産を創ったヒト、それを現代まで守り続けたヒトのリレーに感動せずにはいられません。

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眼前には豊かな長良川を挟んで岐阜の街が広がっています。そしてそびえるのはこれから登るべき山々。遠くに見つめるだけだった、空気遠近法により青く霞んだあの山が、踵で地面を叩き、指で土を掴み、反対の足を振り出すこの単純な動きの連続だけで越えることができるという事実はそれだけで生きる活力になります。

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帰りに名和昆虫博物館に寄りました。モルフォチョウの標本が壁一面に飾られたなんともフォトジェニックな展示の写真を眺めながら、駅近の鳥貴族でメガ金麦を飲み干し今回の旅は終了です。

あざした。

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