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初めてのストリップ鑑賞

ミワです。いつもお世話になってます。

人生初のストリップ鑑賞をしました。

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お邪魔したのは岐阜県のまさご座という劇場です。岐阜駅から北に歩くこと20分ほどで到着しました。看板がアメリカみたいで格好良く、思わずUSJのCMのような「ワーオ…」が出ました。

ドキドキしながら中に入り検温と消毒を済ませます。従業員の方に説明を受け窓口でチケットを購入。料金は男性5,000円、女性2,000円ですが、ホームページの1,000円割引券を使用し4,000円で入場できました(学割早朝割を使えばさらに1,000円安くなるようです)。

劇場内は土足禁止とのことで、入口で靴を脱ぐと数字の書かれた札を渡されたのですが、その際に従業員の方から「絶っっっ対に!札をなくさないでください!」と注意を受け、何やら札をなくすと取り返しのつかないことが起こりそうな予感がし、脈が速くなり、一層の緊張感で札を握る手に力が入りました。

いざ入場してみると場内は薄暗く、しかし清潔な印象を受けます。お客さんは25人程度で、女性のお客さんも5人ほどいらっしゃいました。中央に盆(ぼん)と呼ばれるホールケーキのようなステージがあり、その周りを囲む5列の席の前から3列目に座り、開演を待ちます。

舞台ず

客席の形も雰囲気もサウナみたいでした。最前列には常連客と思われる方が多く座っており、お互いを名前で呼び合う人、セブンイレブンのおにぎりを食べている人、白髪頭にマスクから飛び出すほどの白い髭を生やした、眼鏡の、どうみても、宮崎駿さんもいらっしゃいました。

メルエムの座り方で待っているとアナウンスがあり、開演しました。2時間半の公演時間で5人の出演者の方が順番にパフォーマンスをされます。

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ストリップは、基本的に出演者のパフォーマンス、写真撮影タイム、オープンショーという流れで進んでいくようでした。

パフォーマンス

出演者の方が舞台上手の袖から個性溢れる衣装で登場し、曲に合わせてダンスをします。キラキラした衣装で登場される方、着物で登場される方、パンダの着ぐるみで登場される方など様々です。きゃりーぱみゅぱみゅのような衣装で登場した方が、きゃりーぱみゅぱみゅの『キミに100パーセント』に合わせて踊ったりしていました。お客さんの中には、出演者の名前が書かれたTシャツに着替えて手拍子をする方もおり、ほとんどアイドルでした。

ダンスが終わると花道を通り盆に立ちます。ここでストリップが始まります。衣装を脱ぎ、色々とポーズをとると、その度に拍手が起きていました。はじめのうちは思わず顔を逸らしていた私もいつの間にか釘付けとなり、大きな拍手を送るようになっていました。

特に印象に残っているのは二人目の埃さんです。きゃりーぱみゅぱみゅのような衣装の方です。ダンスとは打って変わって、ストリップでは手嶋葵のような透き通った歌声の幻想的な曲が流れ、曲に合わせて全裸になった埃さんは蛍光オレンジのロープを身体に巻いていきます。いわゆる亀甲縛りのような形ですが、より複雑に、全身に巻いていく姿はとても美しく、青い照明に照らされた肉体と蛍光オレンジのロープのコントラストが強烈に映ります。幻想的な空気がステージを超え会場全体を包み、そこにいる私も、この芸術の一部になっているかのような感覚があり、不思議な安心感に浸ると急に目頭が熱くなりました。

まさか泣きそうになるとは思わず驚きました。

写真撮影タイム

パフォーマンスを終えると次は写真撮影の時間に移ります。ここでは500円で一枚、出演者の方と写真を撮ることができるようです。

埃さんの撮影タイムです。列を成すのはほとんど常連の方々と思われたのでなかなか勇気が出ませんでしたが、「ストリップの恥は掻き捨て」とも言いますし、もし途中であれだったら戻って来ればいいんだし、まあ、思い切って並んでみました。

一歩ずつ列が進みます。緊張。

まず何をしたらいいのだろう。500円を渡します。これはマスト。じゃあまず500円を渡して・・・。500円で合ってる?いや、うん500円て言ってたよ絶対。カメラは?渡されるの??お焼香みたいな緊張感があります。

0.1を切った視力でなんとか先頭の方の作法を観察しているともう次の番に。「お次の方〜」と呼ばれ、念入りに消毒をし、慎重に近づきます。

埃さんと正対し、心の野球帽を取りお辞儀します。心の野球帽をかぶり直し、握り締めてキモい温度になってしまっている500円を申し訳なく渡すと、「いらっしゃい」と声を掛けてくださいました。「よく来られるんですか?」「今日が初めてなんです」「ようこそ!」みたいな会話をするとカメラを手渡され、撮影の仕方や写真の受け取りなど丁寧に教えていただきました。「ポーズはどうします?」と聞かれ硬直していると「例えば、振り返りとか」「振り返りで!」脊髄が即答しました。

なんとなくできないものだろうと思っていたのですが、どうやらツーショットでもよかったようです。

オープンショー

オープンショーでは、出演者の方が再び盆に登場します。その際、お客さんが千円札を縦に折ったものを差し出すと、出演者の方がそれを胸で挟むように受け取っていました。その間BGMでちびまる子ちゃんの『アララの呪文』が流れており、爆笑問題の田中が「セラリンコってなんだよ!」と言ったりしていました。

おわり

あっという間の2時間半でした。ストリップは想像よりはるかに楽しく、泣いて笑ってのエンターテインメントでした。

かつては日本全国に400軒近くもあったストリップ劇場も、今や20軒ほどに減ってしまいました。このコロナ禍で閉店した劇場もあり、今もその存続が危ぶまれる劇場も多くあります。私は、実際に行ってみるまでその魅力に気づくことができませんでした。

落ち着いたら、他の劇場にも足を運んでみたいと思います。

鳥貴族でメガ金麦を飲み干して終了です。あざした。

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