ちはやふる小倉山杯出場選手インタビュー 三笘成選手
競技かるた会のトップ選手が集う ちはやふる小倉山杯。
出場選手のこと、もっと知りたい!ということでお話しを伺いました。
今回ご紹介するのは、福岡かるた会所属、準クイーンの三笘成選手です。
三笘成選手紹介
段位:六段
所属会:福岡かるた会
第2回ちはやふる小倉山杯では1回戦で山添クイーンに勝利。クイーン戦では僅差で敗れたが、本人にとって大きな糧となったに違いない。自陣、相手陣に関わらず音をしっかり聞いて取るオールラウンダ―型であり、ミスの少ないかるたが持ち味である。大舞台での経験を活かし、前回大会で惜しくも敗れてしまった準決勝の壁を越え決勝へ進めるか。九州の期待を背負い戦う。
所属かるた会について教えてください。会でどのように練習していますか? 練習相手についても可能なら聞かせてください。
大学のときから「福岡かるた会」に所属しています。
会員の人数が多いので、いろんな内部会の練習にも参加させていただいて。みなさんどこの練習会に行っても、温かく受け入れてくれます。
最近、ここ数か月は、自見壮二朗選手(じみ そうじろうさん 七段 第67期準名人 福岡かるた会)や、同じ大学の後輩とよく練習しています。自見選手の他にも、鶴田紗恵元クイーン(つるた さえさん 六段 第61期クイーン 福岡かるた会)もいるので、経験者のお話が生で聞けるのはすごくありがたいです。良い環境に身を置かせていただいているな、と思います。
かるたの師匠と呼べる人はいますか? エピソード等あれば。
師匠……いっぱいいます(笑)。師匠というか憧れの選手は、あの、鶴田紗恵元クイーンです。鶴田元クイーンが高校生の時から、試合はさせていただいたことはあるんですけど、福岡かるた会に所属させていただくようになってから、「憧れ」という気持ちが強くなったように感じます。試合中の鶴田選手はポーカーフェイスなんですけど、普段のかるたをしてない時は、わりとちょっと、抜けている所があって、そういう所も含めて、すごい、私は、人間性も好きだなと、思います(笑)
あと、職場の上司でもある松本美加さん(まつもと みかさん 六段 福岡かるた会)が師匠ですね。かるたをずっとされていて、仕事の面でも、かるたの面でも、すごいサポートしていただいてるので。職場でもよい刺激をもらっています。
これからかるたをやってみたい人や初心者に声をかけるとしたら?
まず「かるたを払った爽快感が味わえるよ」と。
大会に出ると各地に友だちができる、というのもかるたのすごい魅力だなと実感しています。大人になると友達が増えるっていう機会はないと思うんですけど、大会に出て、対戦したりすることでコミュニティが広がるのは、かるたの魅力の1つかな、と思います。
私がかるたをはじめてから、ここまで続けてこられたのは、周りのみなさんのサポートのお陰です。いろんな面でアドバイスをくださったり、しんどい時に欲しい言葉を、みなさんかけてくださって。
高校から大学に、進学するにあたって、かるたを1年位やめていて、っていうか、休んでいて。高校3年生の総合文化祭(※全国高等学校総合文化祭)が終わってから、しばらくかるたはいいやって(苦笑)なってしまって……。
大会で結果もあんまり残すことが出来ずに苦しかった時に、もう一度「ちはやふる」を、読み直して、「やっぱり、この世界で、また挑戦してみたいな」って改めて実感して「あ、かるたをやろう!」ってなりました。
和装での戦い方で工夫していることはありますか。
私は特に戦いにくいとは感じないんですけれど……。ここ数か月、クイーン戦予選が終わってからもう和装でしか取っていなくて。逆にジャージで取れるのかな?っていうのがあります(笑)。
工夫としては、裾を短く切っています。襦袢も。重いですしね、着物。
あとは袖で札を払ってしまうことがあるので、コーリンベルトで、袖と袖を繋いで、袴の中に通していますね。帯は反幅帯を使っています。
お話を伺って
試合でお見掛けする三笘選手はとってもクールな印象でしたが、お話しするととっても柔らかい笑顔の素敵な方でした。
所属する福岡かるた会のお話しでは、「みなさんとってもあたたかくて。ほんとにあったかい会で。」と何度も聞かせてくださったのが印象的でした。
クイーン戦前夜に「けっして気持ちの強いタイプではない。」とお話ししてくれた彼女。準クイーンとなった今、周囲の支えや応援を力に変えて、どんな試合を見せてくれるかがとても楽しみです。
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