転職、休職、また転職

去年の夏に転職をして、今年の夏にまた新しい会社へ移ります。

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去年、私は5年と少し勤めた会社から取引先としてお世話になっていた会社へ転職した。当時、営業支援ツールの開発販売をしている会社で人事兼開発として仕事に従事していたんだけれど、人事としてのキャリアを伸ばしたくて転職をしようと考えていた。そのときに、取引先の偉い人にその事をぽろっと話したら「じゃあ、うち来たら？」と声をかけてもらった。
正直、かなり舞い上がっていた。取引先は、業界のなかでもシステム投資に積極的で他社とは違う面白さがあると感じていたし、その積極性もあって業績や知名度は業界内ではある会社だ。そんな会社の経営層から「いなくなると困る」とまで言われて誘われて、舞い上がらないわけがなかった。私は他の転職活動を一切せず、当然「どんな環境で働きたいか」といった棚卸しもせずに、取引先としての一面だけで、その会社のすべてを知ったような気持ちになってオファーレターにサインをした。
（今考えると、履歴書も職務経歴書も出してないし、面接も面談もしてないから、お互いにそこのリスクマネジメントができてなかったよね、と思う）

 入社するまでは何の不安もなかった。これまでのコミュニケーションで先方からも認めてもらえてると感じていたし、そこそこの修羅場も乗り越えてきたし、比較的自信もあった。

それでも、私は耐えきれなかった。

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しんどかったのは、仕事と人に対して工数の考え方が違っていたことと、そこに対してマージンをプラスしてスケジュールや個人のタスク管理をする、という考えがあまり社内になかったこと。

私は人事だったので、中途採用・制度設計・評価運用・社員エンゲージメント諸々を考えて作ってまわすのが仕事だった。入社してしばらくは、私よりも1年くらい早く入社したもう一人の人事担当もいて、作業分担したり愚痴を言い合ったりして、それなりに楽しく仕事をしていたように思う。
それが、急遽相方とも呼べるもう一人の人事担当が退職することになり、仕事をすべて巻き取ることになり、そこからガタガタと私の仕事っぷりは崩れていったように思う。
自分の目には明らかにタスクが溢れていて、こりゃ無理だと思って増員（というか、もとの人数に）して欲しいと上に訴えたが「できてるじゃん」という一言で相手にされなかった。
仕事に穴を開けたくなくて、必死にやっていたけれどどうしてもやり切れない部分が出てきてしまい、通常ならしないようなミスが出てきたり、そもそも手を付けられないタスクが出てきた。結果、人を雇うという方向に動けばよかったんだけど、結局できていないことを指摘をされて評価を下げられて終わった。（まぁ、できてないからそういう評価になるのは妥当なのかもしれない）

最初は、平日も土日も関係なく四六時中仕事のことばかりを考えるようになった。土日でも仕事を持ち帰ってメールが来たらすぐに返信できるようにした。友達と遊んでいても、どこか仕事のことが頭に残っていた。平日で溢れた仕事を土日に回すようになって、本当に常に仕事のことが頭の中にある状態になった。
次に、眠れなくなった。もともと墜落睡眠で、本当におやすみ3秒だったのに、15分30分1時間と、眠れない焦りを抱えながらベッドの中でゴロゴロするようになった。眠れたとしても、2,3時間で目が覚めるし、毎回夢を見る。仕事に関するものだけじゃなかったけれど、登場人物はみんな職場の人たちだった。
最終的には、仕事中のなんてことないメールを打ってる最中に涙が止まらなくなった。打ち合わせの日程調整のメールを打ってるだけなのに涙が止まらない。泣きながら「このメールの何が悲しいんだ、わたし」と思いながら、メールを打ち続けた。（このとき、既にリモートワークに入っていたので、泣いてるのはバレなかった）

こうなる少し前に友人から「いや、最近の貴方パワハラ受けてる人の考え方そのものだよ」と言われて、ちょっとずつ目が覚め始めていたこともあって、泣き始めたころから「これは本格的にまずな」と思って、メンタルクリニックへ。

メンタルクリニックでは、割と冷静にこれまでの経緯を話していたんだけど、途中からボロボロ涙が止まらなくなって、思ってた以上にしんどかったんだな、と痛感。医者からは「今回だけの診察では、病名をビシっとつけるには至らないけど、でも休みが必要なのは事実なので、診断書を出すね」と言ってもらい、「抑うつ状態」という病名（？）で診断書をもらう。（たぶん、うつか適応障害か悩ましい感じだったんだと思う）

そして、それを引っさげて上司に休職をしたい旨を伝え1ヶ月間休職。その間に転職活動をして、現職の内定をいただき、休職後に退職し現職へ入社し現在に至ります。

このあと、それぞれもう少し細かくその時その時、考えていたことや私の動き方について備忘録的に書いていければな、と思います。