舞台サイボーグ009を見てきた

めtttttっちゃよかった……………………
X(旧Twitter)に感想を投げようとしていたのですが、想定よりもかなり長くなりそうなので、備忘録としてこちらにしたためていこうと思います。

・見に行ったきっかけ

①今年の頭からヒプステに落ちてしまい、植木豪×亀田真二郎作品に対してかなり興味があった
②Xのおすすめタブに流れてきたスペシャルカーテンコールの動画を見た

特に②はかなり大きく、TLのおすすめ欄に急に現れたサイボーグ002ジェット・リンクの超跳躍はインパクト大でした。
スケジュールを確認し、当日引換券がまだ残っていることを確認して、すぐさまチケットを申し込み。
スペシャルカーテンコールにおける動画撮影OK&SNSでの公開OK戦略にまんまと引っかかった一人となります。
なおヒプステはこの半年間でtrack1~track5とBOP2023にオリレプを視聴、NEは現地で観劇済み。ちなみに推しはポッセとD4です。

・原作「サイボーグ009」について

観劇前はほぼ知識なしの状態。
元々デビルマン(原作)は好きで、「そういえば10年前くらいにサイボーグ009VSデビルマンやってたな……」程度の記憶が朧げにあるくらい。
009自体の知識は一切なく、公演当日までの数日になんとなくwikiを見たり、dアニメストアで平ゼロを見たりしていた。

平ゼロは「とりあえず001~009が味方メンバーで、0010というのが今回の敵ぽいからそこまで見ておけばいいか」程度の気持ちで見始め、4話まで視聴。
4話で視聴を止めたのは、0010が思ったよりも爆エモな死に様だったので受け止めきれず引き摺ったからです。
うわ~~~!!!この、この「死ななければ触れ合えなかったのか」っていうセリフ良すぎる……その前の「マイナス!」「兄さん!」も良かったけど(双子の片方が兄さんと呼ぶやつが大好き)あの凄絶な死の間際にお互いの手を握り合うのやばすぎ、なんて切ない……
こんなの舞台で見たらもしかしたら泣くかもしれないな~楽しみ!と思っていました。浅はか

・当日

余裕をもち開場時間ぴったりに入場。
現場は宝塚のファンと思われる女性たちや、原作ファンらしき男性などかなりバリエーション豊か。
スカーフを巻いている方が多かったのが印象的でした。原作ファンなのかな?などと考えながら、来ている方のコーディネートを見ながら、とりあえず物販の列に並ぶ。
普段は女性向け2.5次元舞台に行くことが多いため、この時点でかなり楽しい。
とりあえず物販の列に並ぶも、並んでいる最中にランブロが完売。
おみくじみたいにランブロを買うのが好きなので残念に思いつつも、とりあえず0010+の個ブロを購入。
鑑賞後、本当に個ブロ買っておいてよかったな……と思いながら帰路につくことになるが、この時はまだ余裕の精神状態でした。

開演30分前程度に、余裕をもって着席。
アナウンスの001がかわいい~頭の中に直接話しかけられている~!
セットがかなり丁寧に作られていそうな雰囲気を察し、この時点でもうとても楽しみでうきうきに。

・舞台サイボーグ009

結論から言うと、0010で感情が終わった。
演出や脚本の素晴らしさは私が語るまでもなく語り尽くされているので割愛。ラップ諍いバトルのシーンはマジで最高。馴染みの味すぎる。
あとKENTAさんがヘッドスピンをする=強キャラだと思っていたので、スカール様のところでKENTAが回転し出したのでブチ上がった。

特に印象に残ったキャストとキャラについて。

・009
最初に出てきた009島村ジョーの顔が綺麗すぎて思わず笑う。
あまりにも美形でびっくりした……すごいなんかどの角度向いてもかっこよくてすごい……。
最初に情報を見た時に、島村ジョーという青年を元宝塚男役とはいえ女性が演じるってどういう感じになるのかな?と思っていたのですが、逆に線の細さや中性的な声が、サイボーグの末っ子である009を絶妙に表現しているように思えました。少年と青年のグラデーションの部分というか。影のある演技というか、憂いている青年の演技がとてもよかった。
それはそれとして舞台上で圧倒的に「かっこいい」だから本当にすごい……
圧倒的な華を感じた。ステージに全員並んだ時に、誰が主役なのか一目でわかるっていうのすごい。すごいしか言っていない。

・001
かわいい!ポポちゃんとかメルちゃんとかの女児向け赤ちゃん人形状態でいろいろなキャラに抱っこされてるのほほえましかった。
なんか途中で宙づりにされているシーンはハラハラしてしました。
「実の父親に脳を~」のところ、痛ましい……。
千秋楽で声を当ててた天華えまさんがカーテンコールで出てこられたのをSNSに上がった動画で見ました。すっごい踊るじゃん……かっこいい……

・002
メロすぎ無理①
え全部かっこよかった。原作のキャラデザがデフォルメかなり強めに利いてることもあり、どうなるんだろうな~と思っていましたが、ポニテは最高だし足も長いし鼻も高いし信じられないくらい飛び回るしでびっくりした。ワイヤーアクションもアクロも途中からCG見てるのかな……?くらいの良い意味での非現実さがありました。
あと今まで不健康極まりなさそうなお姿(谷ヶ崎)しか見たことなかったので、リアコ全面狩り尽くしていきそうな陽のイケメン挙動に耐えられなかった。ずっとかっこよかった。自分の目頭を二本指で示してから「こっちを見ろ」と観客に向けてくるあれ、無理すぎ~~~・・・舞台サイボーグ009でこんなドルオタブッ殺しファンサ受けると思わなかった。

・003
メロすぎ無理②
可憐すぎでは!? バレエのシーン、衣装も佇まいも仕草も全部美しくてもっと見ていたかったくらいでした。
原作に詳しくないけど、ただかわいくてきれいなだけじゃなくて芯の強さとか凛々しさが003にはあるんだろうな~とこちらにも思わせるお姿だった。守りたいヒロイン……!と思ったけどでもダンスのキレが半端なさ過ぎてかっこよすぎて余裕のメロ。
あとすっごいかわいくて綺麗で可憐な女優さんだな……と思っていろいろ調べたけど、どう調べても自分より年上ぽくて横転した。綺麗すぎる。

・サイボーグ0010
ほんとに全部無理だった。ここから全部0010(主にシキ)の話です。

原作のキャラデザって完全にサイボーグに振っていて、人間味があまりないところがいいなと思っていたので、舞台版でのキャラデザの大きな変更って衣装の都合とかなのかな(最低)と憶測をしていたんですが、もう全然違った、だって人間だから。0010は。
それなのに最終決戦の時に原作意識の衣装に変わって出てくるのずるすぎた。

私は滝澤諒さんを実際に見るのは初めてだったのですが、ヒプステでの滝澤さんしか知らずに赴いたので大分度肝を抜かれてしまった。
ダンスが上手いのもラップがうまいのも知っていたけど、演技と歌が想像していたよりもよすぎる。えめちゃめちゃうまくないですか……?
プラスとしての声はいかにもサイボーグって感じの硬質な演技なのに、シキとしての声が優しすぎて死んだ。
クライマックスでのソロ歌唱部分とかも鳥肌立った。

まず島村ジョーの入っていた少年院に、0010役の二人が出てきた瞬間「ウ、ウワーーーーーーーーーー!!!」と心の中で絶叫。
サイボーグらしさを前面に押し出していた0010+、シキとして出てくると柔和で一人称が僕で面倒見の良い兄で。
0010-も、兄を慕っているちょっとお馬鹿な人懐っこいリクという少年で。
これでもし島村ジョーがこの二人に対して心を開かなかったら、まだ心の傷はせめてマシだったかもしれないのですが、観客である私と同様に二人に対して光を見、救われていくのを丁寧に表現されていくのを奥歯を噛みしめながら見ていました。
最悪すぎる、何故ならこの後確定で死ぬのをもう知っているから……
いっそ履修してこなきゃよかったこんなことなら……と最低限原作知識を付けていこう!と思った数日前の自分を憎みながら、ずっと頭の中でヒプステtrack1と堂庵和聖が回っていた。亀田さんは無から幼馴染的な存在を生やすのがうますぎでは

当たり前だけど、もともと人間だった0010達にもそれまでの人生があって、夢があって、友達がいたんだっていうのを島村ジョーに絡めていく脚本のうまさに脱帽と胃痛を感じながら、もうずっと夢中になってステージを見つめていました。
最期のシーン、互いが手を伸ばし合うところ、平ゼロを見た上で観劇しにきているのでこの後なんてセリフが来るのかどんな展開になるかもわかっているのに、シキがジョーの名前を叫んで突き飛ばしたところで号泣。
シキとリクを助けたかったけど助けられなかったジョーに対して、最後にシキがジョーをジョーとして認識して助けようとして、その時の声がちゃんとプラスじゃなくてシキだったことも含めてむごくて美しくてきつい。滝澤諒さん天才だった。
その後に出てくるスカール様を憎みたくてしかたないのに、中塚さんのスカール様がかっこよくて憎むこともできず……つらい……
途中シキとリクにかなり舞台オリジナル要素が入っていることに気づいたあたりから、「ワンチャン生き残らないか?舞台軸IF的な感じで」と祈っていましたが全然墓立てられてて駄目だった。死ぬな。こんなに好きにさせておいて死ぬな……

ソワレのカテコでプラスとマイナスの二人のほか、シキとリクとしての二人の姿が見られたことも良かった。相澤莉多さんめちゃめちゃかわいいですね……


・続編をお願いします

009もヒプステもにわかのオタクが行ってもめちゃめちゃ楽しい舞台でした。
本当に衝動でチケット取ってよかった。
もう今はただただ円盤が欲しいのと、個人的にサイボーグ009の継続履修を進めていきたい気持ちでいっぱいです。
あと絶対に舞台続編もお願いしたい。もう推しは死んだので出ないが つらい
情報を漁っているうちに「どこ落ち」という概念を目にしてしまったのですが、これを植木×亀田のゼロステで絶対見たい。それまでに履修完了させるのでよろしくお願いします。
覚書なので配信や円盤見たらまた追記するかも


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