「アイドルは、かく語りき」を語らせてください

こんにちは。

松田亜利沙さんの4曲目となるソロ曲、「アイドルは、かく語りき」が11月24日に配信されました。ミリオンライブを知ってから3年半、初めてリアルタイムでソロ曲のCDシリーズを追えることになり感慨深いです。私は松田亜利沙さんが非常に好きなので早速聴いたのですが、それはもう大変良かったので、良いところや考えたことを綴っていこうと思います。もはや神なんです。

(あくまで一人のオタクが一日中聴いた時点での感想です)

タイトルである「アイドルは、かく語りき」は、哲学者であるニーチェの著書「ツァラトゥストラはかく語りき」のパロディであるかと思います。これは、ニーチェの分身と言える存在のツァラトゥストラが思想をたくさん語るという内容の本です。よって、今回の松田亜利沙さんのソロ曲「アイドルは、かく語りき」は、松田亜利沙さんの分身であるアイドルが思想をたくさん語るという内容の曲になるのかなと想像がつきます。これは実際に歌詞にも現れています。

歌詞に「わたし」という一人称が数回出てきます。基本的に歌っている松田亜利沙さんは登場人物である分身のアイドル(以降「少女A」とします)の成長物語の語り部であるため、歌詞の「わたし」は少女Aのことをさします。しかし、こう考えてみることもできます。

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急に気持ち悪いノートが出てきてびっくりしたと思います。私も気づいたらこんなものを書いていてびっくりしました。ツインテール棒人間が松田亜利沙さんで、青い棒人間が少女Aを表します。つまりこのノートで言いたいことは、2番終わりのCメロから、「わたし」が松田亜利沙さん本人になっているのではないかということです。それは、この歌詞から考えられます。

わたしにも 彼女にも アイドルとは人生だった

この歌詞には「わたし」と「彼女」が出てきます。そのため、ここではじめて歌詞が松田亜利沙さん視点になります。「アイドルとは人生だった」と考える少女Aと松田亜利沙さんが重なった瞬間といえるでしょう。

「いや1番のAメロの歌詞から松田亜利沙さんと少女Aは被りまくりだろ」と思った方もいらっしゃるかと思います。もちろん少女Aは松田亜利沙さんの分身であるため、最初から重なっています。しかし、松田亜利沙さんの視点から考えると歌詞の意味が変わってくるはずです。それは、曲の途中に挟まれる奇声にあらわれます。

曲の合間に数回、松田亜利沙さんと思しき人物が奇声をあげてアイドルの素晴らしさを語る台詞パートがあります。これは、松田亜利沙さんが少女Aに対して抱いた感情ではないでしょうか。つまり、あくまで松田亜利沙さんは少女Aを「自分の推しのアイドル」として考えており、自分と重ねず語り部に徹しているのではないかというわけです。これがCメロを経ることで少女Aのアイドル人生を自分に重ね合わせることができたということになります。そう考えると、1番サビとラスサビにある「伝説になってみせよう」という同じ歌詞も違った意味に聴こえるかと思います。

これは余談ですが、歌詞をあくまで「とある少女Aの物語」にしたのは、自己肯定感の低い松田亜利沙さんがこの曲を歌い上げるための工夫だったのかな…と思います。松田亜利沙さんに自分のアイドル人生を自信を持って歌い切ってもらうために登場させたのが分身の少女Aで、松田亜利沙さんには少女Aを応援してもらうという形です。松田亜利沙さんのメモリアルコミュ3にも通ずるものを感じます。また、アイドルとの出会い→憧れ→実現(までの道のり)という流れは、SONG FOR YOU!ガシャの松田亜利沙さんにも関連しているように思われます。私は泣いています。

あと、この曲の亜利沙さん歌上手くないですか?いや最初から上手でしたけど、あくまで語り部としての立場だからなのかキリッとしたそれでいて優しい歌声、そしてサビの力強さに心を揺さぶられます。それでいてこのエモ歌詞…歌っている本人がどう思っているにしろ、これは間違いなく松田亜利沙さんの物語………。この曲を聴いて、改めて「アイドル松田亜利沙」と「アイドルオタク松田亜利沙」の両面が大好きになりました。アイドルオタクという立場だけではない当事者意識のある歌詞がとても心強いです。これまでもこれからも松田亜利沙さんというアイドルに支えられるのは私です。

めでたしめでたし。

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