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私がシェアハウスのみんなにわざわざ年賀状を出す理由

 もうすぐ新年である。今年は感染症の影響で、直接会えない分年賀状の需要が上がっているとテレビのニュースで見た。かく言う私も、実家への年賀状は既に投函済みである。真っ白なハガキにフリクションで言葉をしたためただけの、よく言えばシンプル悪く言えば飾り気のないものだ。こういうイベントごとはめんどくさがると家族には思われていそうだから、元日の驚いた顔が見られないのがなんとも残念である。

 そして、年賀ハガキはまだ数枚残っている。シェアハウスに住むみんなにこれから書く分だ。ギリギリまで書かずに、大晦日にさらさらっと筆を走らせて(同じくフリクションだけど)個人の郵便受けに入れるつもりである。

 なぜ同じ家に住んでいる人間に、わざわざ仰々しく年賀状を書いて渡すのか?

 答えはカツアゲのためである。

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