見出し画像

スクリャービン

スクリャービンはラフマニノフと同年代のロシアの作曲家です。

同じロシアですが、ラフマニノフ程の濃厚な音色ではなく、ショパンとドビュッシーを足したような音色と言ったら分かりやすいでしょうか🍃

初期の作品は力強さと物悲しさ、あきらめ(ラフマニノフはまだ救いがある)や絶望感からくる空虚感が見事に現れています。救いようのない哀しさは作曲家の中でno.1(笑)🕸

私の大学時代の友人はまあまあドロドロな大失恋をした時に、スクリャービンばかり弾いていて、側で見ていた私は妙に納得しました(笑)。

けれど中期以降の作品は雰囲気がガラッと変わります。人間っぽさがまるでなくなったような不思議な作風。色々辿っていくと、その作風を神秘主義と言って、中期以降は神様とか悪魔とか、そういった神秘世界を表現したそうです。

ソナタ7番の別名が「白ミサ」と言いますが、これも同級生のちょっと変わった雰囲気の、髪型もオカッパの男の子が髪を振り乱しながら雰囲気たっぷりに演奏していたのが今でも印象に残っています😅

聴くと分かる人は分かると思いますが、中期以降の作品は調性感がないのです(ぱっと見何調か分からない)😲初期の作品はこう行ったらこう進む的な、通常の和音進行があるので(分かりやすいのだとI→Ⅴ→Iの和音進行なら終わった感があるのですが)まだ馴染みやすいです。

この、作風の変化は下に挙げた曲を聴いて感じてみて下さい。私は自分の頭がついていける(笑)初期の作品が好みです。当時はちっともこの哀しみを表現出来ませんでしたが、今ならそろそろスクリャービンらしく弾けたらいいなと言った感じです。何れにしてもショパン以上の超絶技巧なので手が痛くなることは覚悟です(笑)。

ソナタ3番
https://m.youtube.com/watch?v=VFNQRd7easM

エチュードOp.8-12「悲愴」
https://m.youtube.com/watch?v=e5qirT6NGwI&list=PLVbc-o14oSYSbZhwiXHEV4iqllfvy1uTR&index=10&t=0s

エチュードop8より
https://m.youtube.com/watch?v=3hhCflF5rXY&list=PLVbc-o14oSYSbZhwiXHEV4iqllfvy1uTR&index=1

エチュードop2-1
https://m.youtube.com/watch?v=ykI2epzVDfA&list=PLVbc-o14oSYSbZhwiXHEV4iqllfvy1uTR&index=3

エチュードop42
https://m.youtube.com/watch?v=WBtW0ARF634&list=PLVbc-o14oSYSbZhwiXHEV4iqllfvy1uTR&index=5

24のプレリュード Op.11
https://m.youtube.com/watch?v=vq-zrChwzyQ&t=1222s

★これ以後作風が変化していきます。

ソナタ4番
https://m.youtube.com/watch?v=5Ih4J497iog

ソナタ7番 「白ミサ」
https://m.youtube.com/watch?v=Fg56wrJx0ic

ソナタ9番 「黒ミサ」
https://m.youtube.com/watch?v=M6tQvYFaQA4

音源は今回も金子一郎さん尽くし。

音源は今回も金子一郎さん尽くし。虎屋の羊羹ではない、程よい水羊羹とドビュッシーを足したような音色はぴったり✨いつか生のコンサートに行きたいです😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?