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ドビュッシー

ドビュッシーはピカソのような、絵画で言う印象派、色彩豊かな世界ですが、私はあのもこもこっとした夢の世界のような、ドビュッシーの曲が大好きです😊

時代的にはラヴェルよりも先で、作曲手法的に全音音階や教会旋法、5音音階、半ずれ調など様々な手法を使い、長調(dur)なのか短調(moll)なのか曖昧な調性だったり、もこもこふわふわ感を計画的に作り出しているようです🍃

それと私の修士論文時の経験から言うと、ドビュッシーの曲は右手と左手で弾く部分が1オクターブ以上離れていることが多いので(古典派は右手と左手がかなり密集し、ショパンなどロマン派になると少し跳躍もあって広がりますが、ドビュッシー程ではない)それも加わって、あの幻想的な世界感が作り出されています🌙

また、弾く際に教え込まれたのが、あのもこもこ感を出すために、指の腹は出来るだけ寝かせて、ソフトペダルを音色のために踏む(通常ソフトペダルは小さな音を出すためですが、もわもわ感を出すために)、ショパンなどのように、和音をスッキリ響かせない音の出し方(腕の使い方)、などです✨

私はドビュッシーの中でも水の反映など力強いものよりは、どこか懐かしい感じがしたおどけた曲が好みです🎵

おすすめの曲としてはまず
「子供の領分」から
「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」https://m.youtube.com/watch?v=hXHmxcgxEt0

「ゴリウォークのケークウォーク」
https://m.youtube.com/watch?v=-TIez3dtAYo

ベルガマスク組曲
「プレリュード」
https://m.youtube.com/watch?v=LuF9AvhNoqg

「メヌエット」
https://m.youtube.com/watch?v=IpqUKYTkY_0

「パスピエ」
https://m.youtube.com/watch?v=RUXeplfMb8w

ピアノのために
https://m.youtube.com/watch?v=0B2_Ak5ylPw

スティリー風タランテラ
https://m.youtube.com/watch?v=hAeLhMj92ks

前奏曲集1より
「沈める寺」
https://m.youtube.com/watch?v=Y8GouPjxfls

前奏曲集2より
「風変わりなラヴィーヌ将軍」
https://m.youtube.com/watch?v=dijAgOJ7Apw

いろいろ曲を上げましたが、まだまだ好きな曲、弾きたい曲があり、挙げきれない程(笑)。王道のアラベスクや夢、も好きなのですが、今回挙げたのは有名どころと言うよりは、こんな曲もあるよと言う曲ばかりにしました。殆ど私が弾いた曲です😌

ベルガマスク組曲のパスピエは聞いた感じよりもかなり指が絡まりますが、弾けると楽しいです😊練習してると妹から「ドラクエの曲を弾いてるのかと思った」と言われ、「いやいやこれはドビュッシーだよ」と言ったのを思い出します(笑)。
ピアノのためにのプレリュードもグリッサンドで指の皮が剥けた(笑)思い出とか。その他の曲は割愛しますが、ドビュッシーは音色にかなりこだわって表現出来るので、私自身も没頭出来て、他のことは忘れて自分だけの夢の世界に入ってかなり楽しく練習してました✨

音源として殆ど挙げたのが、金子一郎さん。かなり個性的な弾き方かもしれませんが、私は結構好きです。(他の音源はスッキリキレイな弾き方が多い)

この方は早稲田中学、高校の数学教師をしながら独自で超効率的な練習方法を編み出し、ピティナ特級に入賞後はピアニストとしても活動されてます。このコラムも良かったら(https://jp.yamaha.com/sp/products/musical-instruments/keyboards/pianist-lounge/concert/kaneko_interview/)

「挑戦するピアニスト」と言う著書もあり、私も読みましたが面白いです🍒

これからの時代は音大生にありがちな、ただただ時間をかけて音楽だけをするよりも、金子さんみたいなやり方も取り入れ、他の分野でも活躍の場があって良いんじゃないかと思います。金子さん、演奏も生き方も、ピアニストのスタイルとしても私にとってはかなり尊敬できる方です🌸


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