2018-2019 キエーヴォ通信簿 フロント編

SD Giancarlo Romairone 0
17-18シーズン、カルピからやってきたSD。
今思えば、Romairone体制になってから成功した補強は数える程度。

ボローニャに旅だっていったMattia Bani
降格ながら苦しい台所事情を支えたFederico Barba
昨シーズンの残留の立役者Emanuele Giaccherini
他チームからオファーをもらう存在になったMariusz Stępiński

逆に外れ補強、疑問になる補強・放出を上げていく。

CB Martin Valjent(23)
2013-2017 テルテーナ セリエB 100/2
2017-2018 キエーヴォ→テルテーナ(ローン)セリエB 38/3
2018-2019 キエーヴォ→マジョルカ(ローン)セグンダ 33/0
2019 マジョルカへ買取OP行使して150万ユーロで完全移籍

セリエBのテルテーナで名を上げたスロバキア代表CB。
2017-2018シーズン頭にテルテーナから120万ユーロで購入も
当時CBの層が厚くそのままテルテーナへレンタルで残留。
2017-2018シーズンもセリエBで38試合3ゴールと結果を出し、来シーズンキエーヴォ復帰が予想された。

しかし、RomaironeはDainelli、Gamberiniが抜けたのにも関わらず
結果を出したをValjent復帰させず、格安の買取OP付きでマジョルカへ放出。
Rossettini、Tanasijevićは役に立たず、Bani以外CBが固定できないままシーズンが終わった。
案の定、Valjentはマジョルカで活躍し、マジョルカのプリメーラ昇格の原動力になった。
シーズン終了後、マジョルカは当然の如く買取OPを行使し、バーゲンセールでValjentのパスを買い取ることに成功した。

ST Lamin Jallow(24)
2014-2019 キエーヴォ セリエA 2/0
2015-2016 キエーヴォ→チッタデッラ(ローン) レガプロ 27/6
2016-2017 キエーヴォ→トラパーニ (ローン) セリエB 15/3
2017-2018 キエーヴォ→チェゼーナ(ローン) セリエB 36/11
2018-2019 キエーヴォ→サレルノ(買取OP付きローン)セリエB 32/5

キエーヴォ・プリマヴェーラ出身のガンビア人ストライカー。
既にガンビア代表デビュー果たしており、184cmと大柄ながら柔らかい足元を活かしてゴールに迫る。

ローン移籍生活ながら、次第に結果を出しており
2017-2018シーズンはセリエBのチェゼーナで2桁ゴールをマークした。
難易度が高いゴールも数多くあり、得点以上に能力の高さを発揮した。

ただ、Romaironeは才能のある若手に興味がないのか
またバーゲンセール価格の買取OP付きでサレルノへローン移籍。
2019-2020シーズン、セリエBで戦うキエーヴォの力になってほしいところだが…。
サレルノが買取OP行使するのは決定的だろう。

CB Luca Rossettini(34)
2018-2019 キエーヴォ(ローン)セリエA 21/0
2019 ジェノア?

セリエAで250試合以上出場している百戦錬磨のCB。
Dainelli、Gamberiniの後釜として、大きな期待を集めた。
しかし、低調なパフォーマンスが目立ち、ゾーンデュフェンスの穴をあけるシーンがしばしばあった。
終盤はレギュラーポジションを失い、そのままレンタルバックとなる見込みだ。

Valjentをマジョルカに放出しなければ、Rossettiniは必要なかったのでは?
Rossettiniは明らかにピークを過ぎていた。選手の目利きができないSDであることを露呈してしまった。

CM Joel Obi(28)
2018-2019 キエーヴォ セリエA 11/1
2019 アランヤスポル(ローン) トルコ 2/0

カリアリへ去ったLucas Castroの穴を埋めるためにやってきたナイジェリア代表MF。
インテル・トリノで大きな実績を上げ、期待が大きかった。

しかし、コンディションが整わず先発出場は数える程度で
11試合の出場にとどまり、キエーヴォのボランチは大きな穴となってしまった。
3指揮官とも合わなかったのか、ボランチの枚数足りないのもお構いなしに
冬にアランヤスポルにローン移籍で放出された。
ちなみにRadvanobicも冬にジェノアに放出したのにも関わらず、ボランチの補強はDiousséのみだった。

今シーズンはキエーヴォ復帰が濃厚で、Obi自身セリエB初挑戦の見込み。
新しい指揮官、Marcoliniの元で再び輝けるか。

OM Valter Birsa(32)
ミランにも在籍したことがあるスロベニア代表のマジシャン。
シーズン途中にカリアリに買取OP付きローンで放出してしまい、多くのキヴェンシを悲しみに暮れた。

今シーズンのBirsaは決して不調ではなかった。
インテル戦はPellissierのゴールをおぜん立てしたし、ローマ戦は素晴らしいミドルを叩きこんだ。
結果的に、後半戦はGiaccheriniにかかる負担がとてつもなく大きかった。

代わりに獲得してきたLucas Piazonは全くアピールできなかった。
Vignatoも奮闘はしたが、Birsaと比べてしまうとどうしても…。

・Ezequiel Schelotto,Lucas Piazon
2人合わせて8試合しか出ていないため、語るところがないというのが正直なところ。
Schelottoに至っては、膝の手術してしまいさっさとシーズンを終えた。
Cacciatoreをカリアリに放出してしまい、Depaoliにかかる負担がとても大きくなってしまった。
なんでこんなケガ人の選手をRomaironeはとってくるのか?

PiazonはDi Carloに明らかに合っておらず、1度も先発出場がなかった。
指揮官に合わない選手を獲得するあたり、本当に精査しているのか大いに疑問だった。

冬のメルカートは4人獲得しながら、機能したのはDiousséのみ。
ケガ人、リクエストにそぐわない選手、プリマヴェーラの選手の補強に終始した。
最下位のチームのメルカートがこれでは、2勝目上げるのがやっとだ。

おわかりいただけただろうか?

思いつくだけでこれだけ意味不明なメルカートに終始していれば、チームの財産は勝手に燃えてしまう。
Romaironeの2年間は失われた2年間だ。このような強化部の上で誰が監督やっても一緒と言いざる負えない。
Ventula?Ventulaのようなスピリッツを持った指揮官はユベントス指揮しても降格させるだろう。

今季のキエーヴォはRomaironeが荒らしていった荒野の上から土台を作ることになる。
来期は若手の育成をしながら、昇格と言う結果を求められるが
ただAを残留するより難しい状況だと自分は思う。
そもそも、Bに降格したのはAに残り続けるだけの力がないから落ちたわけで
今のキエーヴォに到底Aに相応しい力があるわけがない。

それにキエーヴォは5600万ユーロの負債があると言われている。
まずは来期のキエーヴォはヤング・キエーヴォとして若返りを図りそうなので
1つでも多く光を見つけたいと思う。