J1昇格目前の今こそ。アルビにハマると何歳からでも「青春」できるって話
今現在、新潟県、ひいてはJリーグで最もアツい話題といえば・・・
そう。「アルビレックス新潟」。
J2リーグにおいて、現在1位を独走する新潟の男子プロサッカーチーム。2017年にJ2へ降格して以来、5年ぶりのJ1昇格・さらにはJ2優勝に向けて新潟全体が盛り上がっている。
Twitterでは「#albirex」が毎週末トレンド入り。アルビが試合に勝利した翌日は夕方のニュースがすべてアルビ一色になるほどの熱気だ。
直近開催された、vs大宮アルディージャ戦@ビッグスワン では、来場者数が2万人の大台を超えた。もちろん、J2リーグ内でぶっちぎり1位の観客数。
私も、この日は 1/20,000 として応援に参加した。声出し応援席から、必死に声援を送った。先日ケガで離脱してしまった新潟のエース・高木善朗選手へのエールには、涙が止まらなかった。
アルビを応援してから人生が変わった
こんなにアツく語っている私だが、アルビレックス新潟を応援し始めたのはたったの1年前だ。
去年、開幕戦から破竹の勢いで連勝していたアルビレックス新潟。Twitterで盛り上がっているのを見て「自分も盛り上がりに混ざりたい!」というミーハー心が躍り、現地観戦したのがきっかけである。
(その時書いたnoteがこちら。プチバズりして嬉しかった)
新潟県民として、今まで何度もアルビに触れる機会はあった。ただ、全然興味が湧かなかった。でも、いざ現地で応援してみると。想像以上にエキサイティングな空間と時間にまんまとハマってしまった。
いや、アルビにハマってから人生が変わったという表現が正しいかもしれない。
最初は「本間至恩選手」しか知らなかったけど、今は全選手の名前と背番号をフルで覚えている。背番号→名前の早押しクイズもできる。
スーパー銭湯で靴をロッカーに入れるときは「あ、星くん(背番号19)の番号空いているな!」とか「今日は奏哉(背番号25)に入れよう!」とか考えてしまう。
手拍子しか知らなかった応援も、声出し応援解禁になってからはゴール裏でのどが痛くなるくらい叫んでる。
ビッグスワンに飽き足らず、アウェイの地にも応援へ行った。上位チームの直接対決である vs横浜FC戦。力及ばず敗戦した姿を目の当たりにした私は、悔しすぎて号泣した。
ダラダラして終わるだけだった土日も、毎週アルビの試合があるから良い意味で忙しく、充実している。
試合のない平日も、YouTubeで「アルビレックス新潟」と検索して気になる動画をほぼ毎日見ている。
一生に一度の結婚式。前撮りはもちろんビックスワンで撮ったし、ウェルカムスペースはアルビ一色の飾りつけを頑張った。結婚式前日も、当然のようにビックスワンへ応援に行った。
アルビにハマる前の2年前の自分から「マジか!?」という声が聞こえてきそうな生活をしている。
サッカー好きじゃないのになぜハマった?「アルビ沼」を因数分解してみた
そもそも私は「サッカー」が好きだったわけではない(どちらかというと野球派だった)。
でも、今やこんなにアルビレックス新潟に夢中な自分。なぜだろう…?と、ハマった理由をちょっと真剣に考えてみた。
要因1:週1回で「非日常」を体験できる
ビックスワンに行くと、そこはもう「お祭り」だ。
スタジアムに入る前からお祭りは始まっている。フードトラックや屋外ステージ、グッズ売り場が軒を連ねてたくさんの人で賑わっている。
スタジアムに入ると、ウォーミングアップの時点から盛り上がりがすごい。Queenの "We Will Rock You" で、テンションがブチ上がる。
試合が始まると、声援や手拍子で熱く応援する。今年初めて声出しエリアで応援してみたが、それはそれは楽しかった(し、めちゃくちゃ疲れた笑)。
試合が勝利で終わると、ペンライトで喜びをわかちあう。「アイドルのドーム公演か?」ってくらいの光景が広がる。
外でスタジアムグルメを堪能する。大声を出して大好きなチームを応援する。ペンライトを振って全員で歓迎する。
こんな「非日常」を、多い時は週1ペースで味わえる。チケット代も、ホーム戦なら大人1名2,200円から購入できる。1日楽しめてその金額なら、もっと払いたいくらいだ。そりゃハマるわけだ。
要因2:選手や監督の姿に力をもらえる
アルビレックス新潟の魅力は、それだけではない。
選手や監督の人柄がとにかくサイコーなのである。
たとえばキャプテンの堀米悠斗選手は、毎試合力強い言葉で選手を鼓舞するアツい漢だ。
その他にも、DF田上選手はひとり親家庭への支援をしたり、MF島田選手は高校生へのキャリア支援をしたり・・・
とにかく「サッカー選手」というよりも「人」として尊敬できる人物がたくさんいる。
かといえば、勝利のパフォーマンスにおいては"真剣に"ふざけるというチャーミングな一面も持つ。
監督の松橋力蔵監督も魅力的な人物だ。「人格者」感が尋常じゃない。監督1年目とは思えない気の引き締まったコメントには、サポーターとしても毎回ハっとさせられる。
こんなに魅力的な選手と監督、そしてスタッフが一丸となって目標に向かっている姿を見ると「自分も頑張ろう!」と元気が貰える。
要因3:「新潟」という街に誇りを持てる
そして何より、こんなに最高のチームがある「新潟」という街に、誇りを持てる。
新潟県在・出身など、ゆかりのある人がハマる理由はなんとなく分かる。ただ、サポーターの中には新潟にゆかりはなくても「アルビレックス新潟」をきっかけに新潟を好きになった人がたくさんいる。
もちろん選手も、新潟出身の人ばかりではない。しかしこの前、東京出身の高木善朗選手が「大好きなこの街と、大好きなこのクラブをJ1に上げる」と明言してくれた。
新潟出身でない選手が、新潟という街を愛してくれている・・・新潟出身の自分として、こんな嬉しい言葉はなかった。と同時に、地元をもっと好きになった。
こんな歌詞の応援歌もある。そりゃ新潟を好きになるわけだ。
・・・このようにハマった理由を考えると、「サッカー」というよりは「アルビレックス新潟」というチームの魅力にハマっている。
大人になって、こんなに感情を揺さぶられる瞬間ってあるか?
ふと、社会人になってからこんなに感情が揺さぶられることってあったかな?と振り返ってみた。
試合が始まる前は、スタメン発表を見てソワソワ。
なかなかゴールを決められなくてイライラ。
ゴールを決められてしまいそうでハラハラ。
ゴールが決まった瞬間のルンルン。
勝利した瞬間のニコニコ。
来週のアルビはどうなるかな?とワクワク。
大人になってから、感情がジェットコースターみたいに揺れるくらい、何かにハマるなんて思ってなかった。
こんなに熱中できるなんて、まさに「青春」だと思う。アルビを応援すれば、何歳からでも青春できちゃうのである。
今からでも遅くない!昇格目前のアルビの波に乗ろう
2022年シーズンの戦いは、残り4試合。
テレビやSNSでは、毎日のように「J1昇格か!?」と盛り上がりを見せている。
あなたの職場に一人はいる(はずの)アルビサポは、きっと仕事に手がついてないはずだ。
「こんだけ盛り上がってるなら、ちょっと観に行ってみたいな」という方。
「でもサッカー詳しくないし、アルビサポって怖い…」と不安に思っているかもしれない。
そんな方に伝えたいのは、アルビレックス新潟をよく知らなくても大丈夫。というか、このビッグウェーブに乗らない方がもったいないと思う。
アルビを応援するのに、サポーター歴は関係ない。応援歌が分からなくても、手拍子で応援に参加することができる。
かくいう私も、手拍子応援のおかげで初観戦から応援に参加できた。最近、勇気を出して声出し応援エリアに行ってみた。今でも歌詞を間違うことがあるが、だれからも怒られたことはない。一生懸命応援する気持ちの方が大事なんだと思う。
「昇格目前で浮かれるな!」「優勝するためには気を引き締めないと!」とサポーターの声が聞こえてくる(気がする)。その気持ちも分かる。けど私は、せっかくなら街全体でお祭りのように盛り上がりたい。
2003年以来のJ1昇格。約20年ぶりの歴史的瞬間に、ぜひ立ち会いましょう!ひいてはそれが、あなたの人生を変えるきっかけになる・・・はず!
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