地域アートプロジェクト2019『どんどんどんどんの太鼓づくり』

地域アートプロジェクト おやこアトリエ
『どんどんどんどんの太鼓づくり』導入フルサイズ

●日時 2019.12.21(土) 11:00-12:00
●場所 happiness kids atelier
(岡本のハピネスキッズアートさんをお借りし   ました。)

片山健さんの絵本『どんどんどんどん』。
繰り返すオノマトペ。
独特な色づかい。
ひたすら走り続ける登場人物。
赤ちゃん?少年?
パンツ一丁!
決して可愛いとは言えない 
この不思議なキャラクター。
エネルギーの塊みたいな子ども像。
子ども達は一体どんな風に感じるのか。

「子ども達は片山健さんの絵本が大好きなんです。」

そんな保育士さん達の声を聞きながら
題材を温めつづけ、気がつけば3年の年月が経っていました。迷いながらの実践ではありましたが
参加してくださった親御さんやアシスタントの先生方の感想から自信を持つことができました。

A君(5歳)のお母様
「ちえ先生
今日はありがとうございました。息子はとても楽しかったと言っていました。帰宅してからたいこを鳴らして遊んでいます。ちえ先生の真似して、ドンドンだいこの男の子を、もって劇風にしてみたり、叩いてクイズをしたり、いろいろたのしめますね
お兄ちゃんがうらやましそうでした。また小学生がいけるのがらあればいきたいといっています。」
 
アシスタントのM先生
「ちえさんが迷われていたように、太鼓づくりの活動と絵本の結びつきが弱いような気がしていました。 制作中、
〝どんどんどんどん〟のオノマトペが色や形にリンクしているようでもなかった。
しかし、帰宅してから実際に自分で作ってみて分かったのです。
やはり絵本の導入は大事でした!
手作りの太鼓への愛着と同時にちえさんの〝どんどんどんどん〟のリズムが頭に焼き付いて自然と叩きたくなる!絵本の男の子の姿とともにリズムが蘇る。
太鼓演奏の土台がない子ども達でも、あのリズムが後から後から蘇る。いつまでも大切にしたいという気持ちが強くなる。そのきっかけとなりました。」

【まとめ】
絵本から感じたことを色や形に起こす作業。
それは時に価値の押し付けになりかねない。
絵本の世界観を共有した後に太鼓づくりへと移行する意味を自問自答し続けた3年間だった。
この記録を綴りながら混沌を整理しつつ次年度の活動に繋げていきたい。

①子ども達の無意識に潜むイメージを引き出すきっかけとして創作活動がある。
②創作活動に繋げる糸口として音楽や絵本がある。
③何故イメージを引き出す機会をつくるのかと問われたら、「心とカラダをつなぐため」だと答える。
④「心とカラダをつなげる」活動=「見たり(鑑たり)、聞いたり(聴いたり)、感じる」活動である。
⑤、④の活動の中で育まれた感性は自分や他者を愛する糧である。
⑥子ども達がこれから先どんな状況に置かれても、心を手放してしまうほどの予期せぬ出来事に遭遇しても、自分で自分を癒せる安心材料に出会うこと。
その機会をふんだんに作っていくこと。

        大人の図工塾管理人 米光智恵

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