スーツケース全体

デジタル解脱のススメ

今年、スーツケースを新調しました。

スーツケースを買うのは、ポチッと電車内で一瞬だけど、そこに至る道のりはおおよそ下記通り。

①現在のスーツケース(大)は、黒のサルサ。2000年発売当初に一目ぼれで即買いしたもの。すごく気に入ってはいるものの、初期モデルのため、2輪&短辺に持ち手も付いていなくて個人手配の旅に行き始めたら、自分で荷物を運ぶことが多くつらくなってきた。もう20年使っているし、と自分を許し、4輪でTSAロックが付いているものに買いかえたくなってくる。

②何となくAmazonその他、ショッピングサイトと口コミを検索しまくってみる。

③友人のオススメを聞いてみる。そしてそれをまたサイト検索して口コミを確認する。重さとか価格とか特徴とかあれこれあれこれ。

④気になったものの現物を、いくつかの店舗に見にいってみる。そこで他に良さげなやつを発見。

⑤またそれをサイト検索して口コミを確認する。

⑥本当に買い換えるのか、手持ちのサルサの大きさを測ってみたりしてさらに悩む。

⑦やっぱり欲しいよね、と思いなおす。再度検索して眺める。そして今度は何色にすべきか悩み始める。赤と黄と白が有力。スマホではよくわからない、とPCで検索する。

⑧そんなことを繰り返して25日に同じコトをしたら、5の付く日でポイント5倍であることに気付く。

⑨おおよそ固まっていたスーツケース(白)をポチッとする!

という長――――い工程を踏んでいます。
他にも、飲み会の予約は食べログを確認し、旅の宿も口コミ3.5以上から選び、、、、何をするにも似たようなステップを踏みがちな日々。

安全で間違いがないこと、損をしないこと、誰かが保証してくれること、を選びたいという気持ち。。でもこういう日々を送っていると、何だか生命力が落ちてるなーと思うことがあるんです。

こういうの「コスパ脳」と言うらしいですよ。これを買うと役立つのか、この本を読むと何か得られるのか、このイベントに行くとリターンがあるのか、この人とつき合うことに意味はあるのか、この仕事をするとトクをするのか。etc・・

どこかに正解を求めるということは、自分で決めることを放棄した他責であることに他ならず、見知らぬ誰かにコントロールされているんですよね。まるで支配されているみたい。

私はそうやって行き詰ってくると、スマホ検索禁止を自分に課して街歩きをしたりします。
降りたことがない駅で降りてみる、ふと気になったカフェでブレイクする、知らない本屋に入って平積みになっていない本を手にとってみる、目的地まで遠回りのバスに乗ってみる、そういう些細なことです。

試してみるといかに自分がデジタルな情報に冒されているか、よーくよーくわかります。

損得ではなく、本能が求めることをただやってみること、たまにハズれてがっかりすることも含めて、自分の五感を信じて決めること。

頭でっかちになりがちな日々、自分で「決めて」「行動する」ことで生命力を取り戻そう。

デジタル解脱、オススメです。

それでは今日はこのへんで。

#やわらかマネジメント
#デジタル解脱


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