見出し画像

まだ番組を見れてない人必見!【ピティナ特級スペシャル番組】クライマックス直前!セミファイナリスト7名が登場 2023特級セミファイナル・ファイナルの見所大紹介

こんにちは♪
ピティナ2023特級公式レポーターの山本です。

明日はいよいよピティナ特級セミファイナルが、東京都中央区の第一生命ホールにて10時半から開催されます! ※10時開場

それに先駆けて、先日 “【ピティナ特級スペシャル番組】クライマックス直前!セミファイナリスト7名が登場 2023特級セミファイナル・ファイナルの見所大紹介 ” が放送されました。皆さまもうご覧になられたでしょうか?もしかして「忙しくてまだ見れてない……」という方もいらっしゃるのでは!?

今回はそんな方に向けて、番組の内容をギュギュッとコンパクトにして記事にしてみました。サッと読めるようにまとめたのでぜひご一読を!


【ピティナ特級スペシャル番組】クライマックス直前!セミファイナリスト7名が登場 2023特級セミファイナル・ファイナルの見所大紹介

こちらの番組は、8月13日(日)の10時に公開されました。案内役はクラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄(いいだ ありさ)さん、お話はピティナ育英・広報室長の加藤哲礼(かとう あきのり)さん。

お二人で約2時間にわたってセミファイナルの見どころを解説してくださっています。

セミファイナリスト7名へのインタビュー

番組冒頭は飯田さんによるセミファイナリストへのインタビュー。7名のセミファイナリストが自ら、プログラムの中で特に聴いてほしいポイントをお話ししてくださいました。

インタビューは、山田 ありあさん(東京音楽大学大学院1年)、小野田 有紗さん(ニューイングランド音楽院)、三井 柚乃さん(昭和音楽大学4年)、嘉屋 翔太さん(東京音楽大学大学院1年)、鈴木 愛美さん(東京音楽大学4年)、小野寺 拓真さん(札幌開成中等教育学校6年)、神原 雅治さん(名古屋音楽大学3年)というセミファイナルの演奏順で行われています。

以下にそれぞれの演奏曲目とインタビュー内容の抜粋を紹介します。

※番組ではクラシック音楽界に精通しておりコンテスタントを何年も前から見守ってきた加藤さんが、コンテスタントお一人ずつを愛とユーモアたっぷりに紹介してくださる一幕もありました。お時間のある方は番組を見てみてくださいね♪

山田 ありあさん

・ベートーヴェン/ピアノソナタ第30番 ホ長調 Op.109
・シマノフスキ/4つのエチュード Op.4
・デュティユー /ピアノソナタ 第3楽章 「コラールと変奏」
・片山柊/内なる眼 -ピアノのための- Innervisions for Piano(邦人新曲課題)

今回は3度目の挑戦で頑張ってきてよかったなという気持ちです。セミファイナルではベートーベン以外の3曲が個性的な近現代の響き。さまざまなストーリー、風景、色を想像して曲を作っているので聴き手の皆さんに共有していただけたらうれしいです。

小野田 有紗さん

・ベートーヴェン/ピアノソナタ第21番 ハ長調 Op.53 「ワルトシュタイン」
・ショパン/ピアノソナタ第3番 ロ短調 Op.58
・片山柊/内なる眼 -ピアノのための- Innervisions for Piano(邦人新曲課題)

二次も三次もコンクールというより純粋によい音楽に近づきたいという気持ちでやってきました。ワルトシュタインはこの世界の美しさにあらためて出会える曲。ショパンは晩年の死生観があらわれた曲。二つの生命力のあり方を描き分けたいと思っています。

三井 柚乃さん

・ハイドン/ピアノソナタ 変ロ長調 Hob.XVI:41
・シューマン/幻想曲 ハ長調 Op.17
・ショスタコーヴィチ/24の前奏曲とフーガ Op.87 より 第24番 ニ短調
・片山柊/内なる眼 -ピアノのための- Innervisions for Piano(邦人新曲課題)

今回はこのステージで精いっぱい演奏しようという気持ちで挑戦できており、自分自身成長を感じています。ショスタコーヴィチの思いを外へ届けようとする音楽とシューマンの自分の内へ向かった音楽、その対比を鮮やかに描き出したいです。

嘉屋 翔太さん

・ハイドン/ピアノソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52
・メンデルスゾーン/無言歌集 より ト短調 Op.53-3
・メンデルスゾーン/無言歌集 より 変ロ長調 Op.85-6
・リスト/忘れられたワルツ 第1番 S.215/1
・ブラームス/ピアノソナタ第1番 ハ長調 Op.1
・片山柊/内なる眼 -ピアノのための- Innervisions for Piano(邦人新曲課題)

前回出場後に国際コンクールに挑戦、入賞も果たし、今回は一味違った感触を持って臨んでいます。ハイドン、片山さん、その後小曲2曲で間を取ってブラームスのフィナーレという一つのストーリーを描いていく予定。今回のような新曲も大好きなのでしっかり分析して意図をもって演奏したいです。

鈴木 愛美さん

・ハイドン/ソナタ ト長調 Hob.XVI:6
・シューベルト/ピアノソナタ第18番 ト長調 D.894 「幻想」
・シマノフスキ/メトープ Op.29 より 第3曲「ナウシカー」
・片山柊/内なる眼 -ピアノのための- Innervisions for Piano(邦人新曲課題)

幼少期からほぼ毎年ピティナに参加してきました。セミファイナルでのメインはシューベルトのソナタ。この曲は大作でまだまだ自分が弾くには規模も存在も大きすぎるとも感じているのですが、本番では今の自分の答えを出せたらいいなと思っています。

小野寺 拓真さん

・ベートーヴェン/ピアノソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2 「テンペスト」 第1楽章
・ショパン/ボレロ ハ長調 Op.19
・ショパン/ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61 「幻想ポロネーズ」
・リスト/コンソレーション第4番 変ニ長調 S.172-4
・ワーグナー=リスト/歌劇「タンホイザー」 序曲 S.442
・片山柊/内なる眼 -ピアノのための- Innervisions for Piano(邦人新曲課題)

ここまで余計なことを考えず演奏のことだけに集中して進むことができました。セミファイナルでは「タンホイザー」をどうしても入れたくて、この曲のキャラクターを壊さずに違う場面も見せたいという気持ちでプログラムを組みました。さまざまな音の響きを曲想にのせて披露したいと思ってます。

神原 雅治さん

・ベートーヴェン/ピアノソナタ第18番 変ホ長調 Op.31-3
・シューマン/クライスレリアーナ Op.16
・片山柊/内なる眼 -ピアノのための- Innervisions for Piano(邦人新曲課題)

ドイツに留学したことで、内に秘めた音楽を大切にしつつもより開放的な部分を表現できるようになりました。セミファイナルはドイツでの学びが結実しそうなプログラム。「クライスレリアーナ」をメインとして一曲ずつではなく全体で一つの作品という世界観を表現したいと思います。

飯田さんと加藤さんのお話

番組後半は飯田さんと加藤さんが邦人新曲課題の『内なる眼 -ピアノのための- Innervisions for Piano』を紹介してくださったり、2019年ピティナ特級グランプリの亀井 聖矢さんや同年銀賞を取られた黒木 雪音さんが国際コンクールで高い評価を得ていることから日本のピアニストのレベルの高さが注目されていたりすることなど、幅広くお話ししてくださいました。

また、今年のピティナ特級は国際経験を持つコンテスタントが多いことや、三次予選の伴奏者からは「こういうふうに弾きたいので、こういうふうに手助けしていただけますか?」と主張できる自立した音楽家が増えてきているという報告があったことなども教えてくださいました。

加藤さんが最後におっしゃった「ピアノの技能・解釈のほか、この時代にピアニストが聴き手とどのような表現で何を共有していくのかが今回問われるのでは?」「審査とは別に一人ひとりが共感できるピアニストを見つけてもよい。コロナ禍で配信が盛んになるなどの象徴的な時代を経て、それが可能になった」というお話も印象的でした。

さて、今回公開された“【ピティナ特級スペシャル番組】クライマックス直前!セミファイナリスト7名が登場 2023特級セミファイナル・ファイナルの見所大紹介”。クラシック初心者にもわかるような丁寧な解説と思わず笑みがこぼれてしまうユーモアたっぷりの語り口に、思わず夢中になってしまいました!ここには書ききれなかったお話もたくさんあるので、お時間のある方はぜひこちらから視聴してみてくださいね♪

ピティナ特級セミファイナルは、8月18日(金)、東京都中央区の第一生命ホールにて10時半から開催されます! ※10時開場

(写真提供:ピティナ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?