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友達なんか要らない

3年生になってクラス替えがあり
また、Kちゃんと同じクラスになった

それに、Y子ちゃんの幼なじみだった
Eちゃんとも同じクラスになった

結局3、4年生は、
とりあえずその2人と一緒に居た
でも、また私はEちゃんとは
Kちゃんを何度か取り合う事を何度かした

女子の3人グループは難しい

勿論私だけ、はぶられる事は何度もあった

どうやら
KちゃんとEちゃんの母同士
近所の裁縫仲間らしく
当時、今でいうサロペットが
その裁縫仲間で流行っていた

KちゃんとEちゃんは
そのお揃いのサロペットを
いつも、同じ日に合わせて着て来た

その頃の私たちのお年頃では
友達を呼んで誕生日会をするのが主流だった

私は、その2人とHちゃんと3人を誘っていた
すると、私の9歳の誕生日会の数日前に
ウチのポストに2人からメモ用紙に書いた
紙切れの手紙が入っていた

ポストといっても昔は新聞購買の
契約特典だったのか、
新聞紙が入るだけの
縦長のナイロン生地の簡易なポストだった

私はそのポストも貧乏臭くて
恥ずかしかった

母がパートから帰ってきて
ポストに紙切れが入っていたのを
先に見つけ、読んでいた

内容は
「絵恵ちゃんへ
絵恵ちゃんの誕生日なんかに行きません
K子、E子より」
と書いてあった

私は母に心配かけまいと
「2人がふざけてるねん」と
強がりを言った

母は、どう思っていたのだろう

だけど、母に心配されたくなかったから
後日、2人にお願いして
誕生日会に来てもらい
タコ焼きパーティーをして
普通に遊んで帰っていった

本当に子供の頃は
いろいろ残酷な事を平気な顔してするのだ

本当は、もう来て欲しくなかったし
私はその時から
KちゃんもEちゃんも大嫌いになった

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