Radio Chidorian スタート!

ポッドキャストはじめました

ポッドキャスト番組を作ってみた。
またこの後が長くなりそうだから、先ず番組へのリンクを張っておこう。

コンセプトはただ自分の好きな曲をかけるだけ。捻りも何もない。超シンプル。選曲は新譜が中心で、元々雑食性なのでジャンルは雑多。今私が嵌まっているアジア・インディーズが多めになると思う。
注意点。声が酷い。我ながら辟易する。でも、曲は良いから、ちょっと我慢して聴いてみてください。
あとは、Spotifyのアプリで聴かないと曲が流れない。酷い声しか聴けないのは最悪なのでアプリで聴いてください。

もっぱら聴く側で、自分でやろうなんて全く考えていなかったのに、どうしてそうなったかというと、映画評論家の町山智浩さんがSpotifyで始めたポッドキャストを聴いたからだ。
彼は、文字媒体はもちろんラジオや動画配信などでもたくさん発信しているのに、さらにSpotifyで番組を始めた理由を、好きな曲がかけられるからだと言った。
調べてみると、ポッドキャスト番組は誰でも作れて、Spotifyが用意したアプリを使えば、配信されている曲を特に曲数の制限もなく、番組内で流すことができるらしい!
町山さんも私と同世代だからかもしれないが、ラジオのDJって憧れの存在だったし、自分の番組で好きな曲をかけるって、機会があればやってみたい事なわけですよ。え?それ、やってもいいの?わーい!、ということで、ラジオごっこをやってみた。

番組を作るってどんな感じ?

先ず、台本を作った。
で、それを読んでスマホで録音した。
ここで一度挫折しかけた。自分の声も喋りも酷過ぎたから。
なんとかかんとか気を取り直して、途中まで録音した素材をSpotify Podcastersというアプリで番組にしてみた。
BGMが入って実際に曲がかかったりするとちょっとラジオ番組っぽくなってモチベーションが上がり、残りの喋りも録音した。
スマホで録った音声はとても小さくてノイズも入っているので、Audacityという音声編集ソフトで形を整えた。このソフトは昔使ったことがあったので、それほど手間ではなかった。
Spotify Podcastersというアプリはよくできていて、素材さえ揃えればサクサクと番組が作れる。BGMやサウンドステッカーもたくさん用意されていて、いい具合に組み込むことができる。
番組ができたら公開するのだが、一応Spotifyの承認を受ける必要があるため時間がかかる。とはいっても1,2時間だった。
こうして自分の番組が、理屈の上では、全世界に発信された。
マイクなどの録音機材を買う人もいるようだが、私はここまで費用ゼロでできた。

最後に、初回配信分のテキスト原稿を貼っておく。
「リリース」ってとても言いにくいのに何度も出てきて、自分で笑いそうになってしまった。こうも舌が回らないとは思わなかった。
1年くらい続いたとして、初回を聴き直したらどうだろう。少しは喋りが上達していたらいいな。

『Radio Chidorian』 テキスト版

OP
(BGM)
唐突に始まりました「Radio Chidorian」
音楽に関して、特に専門家でもないワタクシ、イシカワが、Spotifyで配信されている曲の中から、気に入った新譜を中心に紹介していこうという、押しつけ型マンスプレイニング・ポッドキャスト番組です。
(BGM終わり)
記念すべき初回1曲目は、
台湾の3人組マスロックバンド「Elephant Gym」の、結成10周年記念アルバムから、「Happy Prince (feat. YILE LIN)」です。

M-1 『Happy Prince (feat. YILE LIN)』(4:23)

「Happy Prince (feat. YILE LIN)」でした。
演奏が荒ぶっていて素晴らしいですね。

この曲でボーカルを取っている林以樂さんはシンガーソングライターにして、台湾インディーズミュージック界の最重要人物、だと私は思っています。大変尊敬しているミュージシャンです。
2000年代から「BOYS&GIRL」「Freckles」というふたつのバンドを結成して活動した後、現在はソロ活動をしておられます。彼女についてはまたいずれご紹介することがあるでしょう。

Elephant Gymの今回のアルバム、タイトルは「WORLD」といいまして、12月14日にリリースされました。
来年1月には来日も決まっています。こちらも楽しみです。

(SS)
さて次は、特集コーナーです。ひとつのテーマに沿って、何曲かまとめて紹介しようという企画です。
今月は12月ですので、テーマは「クリスマス」ということで、新譜と旧譜を混ぜて、3曲ご紹介します。
1曲目は、アイスランド・レイキャビック出身で現在アメリカを拠点に活動しているLaufey(レイヴェイ)がこの年末に向けてリリースした「Christmas Dreaming」。
2曲目は、2011年にリリースされたクリスマスポップソングの名曲、Tomato n' Pine(トマトゥンパイン)の「ジングルガール上位時代」
3曲目は、これも古い曲ですが、1965年にリリースされたVince Guaraldi(ヴィンス・ガラルディ)トリオの「Christmas is Coming」
3曲続けてどうぞ。

M-2 『Christmas Dreaming』 Laufey(2:33)

M-3 『ジングルガール上位時代』 Tomato n' Pine(4:27)

M-4 『Christmas is Coming』 Vince Guaraldi Trio(3:25)

Laufey(レイヴェイ)『Christmas Dreaming』
Tomato n' Pine『ジングルガール上位時代』
Vince Guaraldi(ガラルディ) Trio『Christmas is Coming』
の3曲でした。

1曲目はフランクシナトラのカバーです。Laufey(レイヴェイ)さんは毎年「A Very Laufey(レイヴェイ) Holiday!」というくくりで、2021年からクリスマスソングを1曲ずつカバーしているそうで、これは今年の1曲になります。
Laufey(レイヴェイ)さんはギター、ピアノ、チェロなどを弾きこなすマルチプレーヤーなんですが、何と言ってもこの声が良いですよね。スタンダード感溢れるベルベットのような優しい歌声。
ところがこのLaufey(レイヴェイ)さん、なんと1999年生まれの24歳です。
デビューの頃のノラ・ジョーンズになぞらえる人もいて、なるほどナと思ったのですが、最近おふたりでクリスマスソングを歌ったりもしています。興味ある方はSpotifyで聴けますので探してみてください。

2曲目のトマトゥンパインは10年以上前に活動していた女性3人組のアイドルグループです。当時から持ち歌の質が高く評価されていたグループです。
私はこの曲の特に歌詞に注目するんですが、タイトルからも伺えるように、それまでのクリスマスポップソングのイメージをひっくり返すような内容になっています。
例えば、「きっと君は来ない」とか言って待ちぼうけ食って泣いているんじゃなくて、彼氏から遅れるとメールが入ったらすぐに、会社の最寄り駅に向かっていくとか。「恋人がサンタクロース」じゃなくて、日比谷線をソリにになぞらえて「今夜は私があなたのサンタだ!」と高らかに宣言したりとか。
この痛快でポジティブな歌詞を書いたのが、誰あろう、泣く子も黙る、あのコラムニストのジェーン・スーさんです。納得ですね。大好きな曲です。

3曲目のVince Guaraldi(ガラルディ)は1928年生まれで、もう亡くなっていますが、1950年代からジャズピアニストとして活躍していました。私のようなジャズファンでない人にも知られるようになったのは、マンガ・ピーナッツのアニメのための楽曲を多く書いたからでしょう。
紹介した「Christmas is Coming」も、1965年に放送された『スヌーピーのメリークリスマス』というテレビ番組のために書かれた曲でした。

(SS)
さてここからは、最近リリースされた楽曲から、ワタクシイシカワが注目する曲を、解説付きで紹介する、押しつけ型マンスプレイニング番組の真骨頂コーナーです。

何曲かご紹介しようと思いますが、まず最初は、韓国系アメリカ人のアーティストYaeji(イェジ)の新曲から。今年の4月にリリースしたファーストアルバム以来のリリースです。
アメリカ生まれのYaejiさん、子供の頃は韓国の学校に通ったり、一時期は日本の学校にも通ったそうです。その頃聴いた音楽の思い出が、今回のシングルに込められているそうです。ウェブのインタビューで読んだ受け売りです。
Yaeji(イェジ)「easy breezy」

M-5 『easy breezy』 Yaeji(3:20)

Yaeji(イェジ)「easy breezy」でした。

次も韓国です。2018年結成の音楽集団Balming Tigerの最新アルバム『January Never Dies』から「Trust Yourself」

M-6 『Trust Yourself』 Balming Tiger(2:55)

Balming Tiger 『Trust Yourself』でした。

何でもアリのごちゃ混ぜ感が最高ですね。
今年のフジロックにも出演して、日本にもファンが多いんじゃないでしょうか。私は完全にスルーしていまして、アルバムが出るタイミングで聴いて、彼らのことを知りました。
フロントマンのオメガサピエンさんは学生として2年間日本に住んでいたことがあるそうで、紹介した「Trust Yourself」のミュージックビデオも日本で撮られていて、桜木町のぴおシティが映ってびっくりしました。
アルバム、どの曲もカッコいいのでぜひ聴いてみてください。

最後に1曲かけて終わりたいと思います。

キーボーディスト別所和洋(べっしょ かずひろ)さんのソロプロジェクトから発足したバンド、「パジャマで海なんかいかない」が11月にリリースした「HARU」という曲です。2020年に個人名義でリリースした曲のバンドバージョンという位置付けらしいです。

M-7 『HARU』 パジャマで海なんかいかない(5:12)

パジャマで海なんかいかない 『HARU』でした。

(BGM)
今回はナンバー0として、パイロット版をお送りしました。
ご意見ご感想、叱咤激励などありましたらお寄せください。
今後は月イチで配信できたらと思っていますが、続きますでしょうか。
次回は来年になります。よいお年をお迎えください。
(BGM終わり)

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