【アニメ】うる星やつら ビューティフルドリーマー 感想
Prime Videoで視聴。うる星やつら劇場版第二作、1984年2月公開。同年3月に「風の谷のナウシカ」が公開しているそんな時代。
友引高校の文化祭前夜、ウルトラマン、カネゴン、バルタン星人、スーパーマンその他の諸々のキャラクターのコスプレが多く登場。あたる達のクラスの出し物は「純喫茶 第三帝国」。ハーケンクロイツがクルクル回ってる。今なら炎上するところだけど当時は大丈夫だったんだな。
最初に異変に気が付くのが温泉先生。アパートに戻ってみれば室内はカビだらけって、、何で温泉先生の部屋は時間が進んでいるのかな。その後の喫茶店のシーン。蝶の羽なめでサクラ、奥に温泉。二人の会話の緊迫感と不穏な劇伴、最後に蝉の鳴き声。とても引き込まれる演出です。
その後、学校を追い出されたあたる達。帰宅のためバスに乗るカクガリとチビ。チビが車窓から外を見ると室内の灯りが全て灯っていない住宅街が更に不安を煽ります。私はこのシーンがとても印象に残っていて夜に乗るバスが好きになりました。
ハリアーでカメの背に乗る友引町を見た翌日に町は廃墟になるのですが、映画冒頭の廃虚シーンとの繋がりを感じ難いです。あたるは呆けてないし。廃墟になってから楽しく過ごすあたる達がダイジェストで表現されます。まるで竜宮城に連れてこられた浦島太郎です。
原作「うる星やつら」最終回の最後のページ
ラムに「好き」と言わなかったあたるに対して。ラム「一生かけていわせてみせる」、あたる「いまわの際にいってやる」。映画「うる星やつら ビューティフルドリーマー」で無邪鬼にたいしてあたるは「いいかよく聴けよ 俺はな、他の子と同じようにラムにきっちり惚れとる!」と明言します。これを観たときの原作者はどんな気持ちだったのかなと。私はこの点は残念に思います。
白い帽子と白いワンピースの少女の声は島本須美さん、ナウシカ役の声優です。なぜかエンドロールにクレジットされてない。
最後は夢の中のあたるが現実のあたるを起こして、うる星やつら屈指のラブシーンです。この流れをみるとじつは「うる星やつら」の最終回を押井監督は作りたかったんじゃないかと思ってます。
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