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DAVID BOWIE is

2017年1月15日

DAVID BOWIE is に行ってきた。控え目に言って「最高アンド最高」だった。

自筆の歌詞や写真、ライヴ映像、TV出演動画、関係者のインタビュー動画、当時の衣装や愛読書、コカインのスプーン(!)まで万華鏡のごとく展示されていて巡るのに1.5時間かかってしまった。最後の「ロックンロールの自殺者」のライヴ映像の頃には涙腺刺激されまくり。

ところで、ボウイについての一般的な認識は
・グラムロックの人
・Let's Danceの人
・戦メリの人
・なんかお洒落なオッサン
と、触れた時代によって異なる上、結局よくわからないという人も多いのではないかと思う。

上記は全て正解なのだけど、端的にボウイのカッコよさを伝えると“人は変わることができる”というメッセージを体現していた点につきる。その時代や自分の置かれた状況からコンセプトを作り、キャラクター作りをし、楽曲を、アルバムを作る。なのでアルバムごとキャラクターが異なり、ツアーの衣装やステージングも変わる。(なので、手の込んだものがいっぱいある)
※ディスコグラフィ全部がコンセプトアルバムではない

ヒットしたモノにしがみつかずに次へ行く。そしてまたヒットを産み、幾度かの黄金期を手にして行く。ボウイは知性で勝つミュージシャンなのだ。その姿勢がカッコいい。

茂木健一郎氏のブログに似たようなことが書かれていたので以外引用。
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本当のプライドは、自分は変われる、いつでも今の自分を否定して、新しい自分へと行ける、というかたちのプライドでなければならない。そんなプライドの方が、今の自分のままでいいというプライドよりもよほど難しく、そして価値がある。

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また日本との関係も深く、山本寛斎(ファッションデザイナー)や鋤田正義(写真家 レコードジャケット撮影)との仕事のほか、京都への滞在なども有名。この展示会では坂本龍一、北野武のインタビューも見られる。

更に死後は火葬を希望していたようで、これは西洋人としてはかなり珍しく、仏教的死生観に強く影響されていたよう。

この展示会はボウイ存命の頃から企画されていて、日本では存命であれば70歳の誕生日から開催という計画だった。

今、外国人アーティストの来日はどんどん少なくなっていて、グラミー級アーティストの単独来日でも会場に空きがあったりして非常に寂しい。一人でも多くの人に美術館に行くような感覚で訪れて欲しいと思う

※ほか参考リンク

故デヴィッド・ボウイに捧ぐ〜伝説のスターの歩んだ栄光と影の軌跡〜

親日家デビッド・ボウイ、欧米の日本文化への考えを変えた?

デビッド・ボウイ 訃報で次々に再発掘される来日時の「逸話」と「伝説」

デヴィッド・ボウイはなぜ仏教の火葬をして欲しいと望んだのか

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