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【ゲージと向き合う】輪編みのゲージの取り方

この記事では、輪編みのゲージの取り方を説明します。

まず、往復編み、輪編みどちらも作品を編むのと同じ針・編み方でゲージをとるのが理想です。

それをふまえて読んでいただくと、説明がわかりやすいとおもいます。

糸を渡しながら編む方法

この方法は、輪針でぐるぐる編む作品に適しています。

①作品を編む針で作り目をします。ラベルの標準ゲージを見て、大体15㎝になりそうな目数にします。

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②すべての目を右にスライドします。

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③編む糸は左についています。
この糸を右に渡して、2段めを編みます。

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渡った糸は15㎝以上になるようにします。

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④2段めが編み終わったところです。
②〜④を繰り返します。

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※裏側から見た状態。15㎝角になったら、伏せ止めをします。

輪に編み、編み地を切る方法

この方法は、マジックループ、両先4本針で編む作品に適しています。

①作品を編む針で作り目し、輪にします。ラベルを見て大体15㎝になりそうな目数にします。

②15㎝編めたら伏せ止めをし、たてに編み地を切ります(切る場所は下のイラスト参照)。作品の仕上げ方に合わせて、アイロンまたは水通しをしてから切りましょう。

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例は編み込みですが、メリヤス編みなどでも、この方法でゲージがとれます。

ただし、コットンなどはほつれてくるかもしれません。ウールなどは大丈夫です。心配な場合は、少し大きめに編みましょう。

ただ、この方法は、糸を切ってしまうのでゲージをほどいて使う事ができなくなるという欠点があります。


以上が、輪編みのゲージの取り方でした。

次は輪編みだとゲージが変わる原因や、ちょっと手を抜く方法について説明します。

なぜ往復編みと輪編みでゲージが違うのか

原因はおもに2つあります。原因がわかると、どちらの方法でゲージをとるか決めやすいと思います。

①表目と裏目の大きさがちがうから

往復編みでメリヤス編みをした時、横線がはいりがちな人はこのタイプかもしれません。

メリヤス編みの場合、往復編みは表目と裏目を1段ずつ交互に編むのに対し、輪編みはすべて表目で編みます。

そのため、輪編みのほうがゲージがきつくなりやすいです。

かのこ編みなど、往復編みと輪編みで編み方が同じ模様は、ゲージの誤差が出ないこともあります。

②針の種類や編み方によって持ち方が変わるから

両先4本針だと、針が抜けおちないように力がはいるため、ゲージがきつくなりやすいです。

また、マジックループ※で編むとゲージがきつくなる、という人もいます。

※80㎝以上の輪針を使い、小さな輪を編む方法。靴下を編む時によく使う。

ちょっと手を抜く方法

私は、ウェアのゲージは上記の方法でちゃんととりますが、小物のゲージはけっこう手をぬいてしまいます。

これは往復編み、輪編みどちらにも言える事ですが、小さな作品ほど、ゲージの誤差の影響が出にくいからです。

なので、帽子や靴下は、5㎝角の目数・段数でゲージを取ってしまいます。

糸を渡す方法なら、10㎝角を編み、5㎝角のゲージをはかり、×2すれば10㎝角のゲージが取れます。

輪に編み切る方法なら、半分の円周と長さを編めばOKです。または、15㎝の円周、8㎝の長さのつつを編み、5㎝角のゲージをはかれば、編地を切る必要がなくなりますね。

また、「私は裏目がゆるみやすい」「4本針だときつくなる」など原因がわかっている場合は、その点に気をつけて輪編みの作品のゲージを往復編みで取ってもいいと思います。ただし、編み込みの作品はゲージの誤差が出やすいため、あまりオススメできません。

いくつか作品を編んでいくと、自分の手のクセもわかってきて、ゲージをとるのも楽になります。

慣れるまではちょっと面倒ですが、ゲージをちゃんと取る人ほど上達も早いです。

ちょっと手を抜いてもいいので、作品を編む前にゲージを取ることを習慣化しましょう!

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