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「かわいい」は世界を変える~カワウソのまじめな話~

かわいいって言葉の強さを改めて感じます。
キモかわ、ぶさカワ、それでもなんだかかわいくて、購入してしまう。
わかる、わかる。
私にもあります。

動物たちにも、たくさんのかわいい♡がつきますよね。
それはとても自然なことで、とてもうれしいことだなあと個人的には思っています。

先日、カワウソ好きの友人と、カワウソに餌やりができる水族館に行ってきました。

手のぷにぷに感までわかって、とてもいい経験だったと、感動していました。
体験が終わったあとの一言は「あれじゃーペットにしたくなっちゃうよー」
でした。

今、ブームになってるのは11種いるカワウソの中でも特にコツメカワウソのこと。
一番ちいさな種類で、東南アジアに暮らしています。
家族がだいすき、おしゃべりだいすき、あそび大好きな、とってもかわいい動物です。

カワウソは、ペットとして飼育が不可能な動物ではありません。
しかし、犬やねこのように長い歴史で人間との交友をしてきた種ではありません。
犬や猫は、人と暮らす上で大事な「心を通わせる」こと、おとなしさなどが、長い歴史で作られていきました。彼らは野生には戻れない動物です。

カワウソは野生動物。犬、猫とは少し勝手が違います。
家族を愛するカワウソをペットとして飼育して、日中は1匹で過ごさせるのは酷じゃない?
そして何より、密輸されてきた個体がほとんどであること、日本に着くまでには半数以上が死んでしまっているのです。親だけ殺して、赤ん坊だけ連れてくるケースも多いです。

そういった解説、ましてや動物の特徴についての話も一切ない餌やり体験でした。
とても残念でした…。

餌やり、ふれあいなどの体験は、実際に触れたりすることで命を感じることができます。そしてなにより、思い出になりますよね。
そんな大事な時間にちょっと知識や問いかけを加えることで、「いい体験」に変えれるなあ、と感じました。

かわいい、好き、って気持ちを、正しいベクトルに導くことが大事だなと思います。

そんなまじめなお話でした。

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