ミニ四駆超速グランプリは「ぼくのかんがえたさいきょうのミニ四駆ゲーム」だ!

ミニ四駆のアプリゲームが出る、と聞いた時、正直「またか…」と落胆した。近年の第3次ミニ四駆ブームの盛り上がりに合わせ、何度かミニ四駆のビデオゲームがリリースされてきた。しかし、いずれも短命に終わっている。何故か。単純に面白くなかったのだ。だから今度もきっと駄作で終わるだろう、そう思っていた。
しかし、実際は違った。ミニ四駆 超速グランプリ(以下超速GP)は、子供の頃ミニ四駆で遊び、競い合ったすべての大人たちが、あの頃を追体験できる。そんな夢のようなアプリだった。

心ゆくまでマシンの改造にのめり込める

マシンの改造の自由度が想像を遥かに超える高さで、タイヤやホイールの前後異径や素材違いは当たり前、ローラーの取り付け位置も自由自在、ボディは肉抜き色塗りだけでなく、ウイングの着脱やライトまで仕込める。パーツは今のところ1次ブーム時代のものがほとんどで、トルクとレブのラベルが昔の奴で(懐かしくて)泣きそうになった。レースそっちのけで俺マシンを作るのに夢中になっている。

壊れないから色々な改造を試せる

パーツにレアリティのランクはあるが、レアリティによるスペックの差は実はあまりない。レアリティの高いパーツで固めるよりも、レアリティが低くてもコースに合ったパーツを装着したほうが、レースの結果がよい場合が多い。
また、パーツの劣化や破損がないので、クラッシュしても平気だし、ホイールを取っ替え引っ替えしても、シャフトから外れやすくなるようなこともない。現実では「パーツが痛むから」と控えていた改造も、ゲーム内でならガシガシトライできる。
上述の理由から、コースや相手に合わせてパーツを色々交換していく、という「いかにもミニ四駆」な遊び方が容易に行える。パーツの加工よりもパーツのチョイスの方がレース結果に大きく影響するので、最適なセッティングを探し出す過程がとても楽しい。

UIやUXには改善の余地あり、声を届けよう

リリース直後ゆえ、UIやUXには至らない点が多い。ただし、不便を感じるUIやUXではあるが、ちゃんとゲームとして機能するレベルは担保されていると感じる。「何がどんな時にどう不便なのか」「どう改善すればよいか」という声をきちんと開発元に届けることができれば、時間は掛かったとしても、きっと改善されていくだろう。個人的には、パーツ改造時に「改造パーツが足りません」と言われてショップに誘導されるが、パーツの種類が多いので何が足りなかったのか忘れてしまう。ショップに誘導せず、その場で改造パーツを決済できるようにしてほしい。

始まったばかりのアプリだが、今のところとても楽しく遊べている。子供の頃にミニ四駆で遊んだことのある人はもちろん、ミニ四駆を手っ取り早く体験したい人にもおすすめできると思う。

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