台湾旅行

はじめての海外出展、台湾旅行

12月5日から5日間、わたしは出展のために台湾を訪れました。

台北市、華山1914文化創意産業園区で行われたCreema Craft Party 2019 in 台湾に参加したのです。

海外での出展ははじめて…というより、そもそも海外旅行自体がはじめてだったので、ずいぶん右往左往しました(。-_-。)

パスポートの取得から、航空券・ホテルの手配、荷造り、空港でのあれこれ…と波乱万丈の5日間でした(; ゚∀゚)


Instagramでも、出展をしていても、海外からいらしたとお見受けするお客さまは多く、ハンドメイドはやはりあちらでも人気なのだなぁ、と思っていたのでした。

加えて、以前上賀茂手づくり市でお会いしたお客さまが台湾のかたで、わたしの作品をずいぶん気に入ってくださり、いつか台湾においでと言ってくださったのです。

それで台湾のことがずっと気にかかっていたのでした。台湾でもハンドメイドは盛んらしく、憧れの布博も開催されるらしい…というところに、Creemaから台湾出展のお誘いがあったのでした。

それは、ずいぶん悩みましたが(なにしろ日本を離れたこともなかったし)、しかしやはり人生はチャレンジです。ということで申し込んでみたのでした。

その後個人的にいろいろと立て込んだのですが(別の記事に書いた通りです)、なんとか一段落し、出展が決定したのでした。


ただの海外旅行でもたいへんだったと思いますが、出展だったので、戸惑うことも多かったのです。

手づくりとはいえ商品を持って行って販売するって、法的にどうなんだろう…とか。

あちらでは営業税(消費税のようなもの)がかかるらしく、そのへんはCreemaで対処してくれる、ということだったのですが、空港で税関を抜けるときはどうなるのかしら、とか。

配送で先に送っておくこともできたのですが、今回はデザインフェスタから日があまりなく、荷造りの手間を考えて、作品も什器なども全部手で持って行くことにしたのでした。

配送する場合も関税はかかるようなのですが、今回はそれはなく。

手荷物で持ち込む場合は、旅具通関(ハンドキャリー)というそうです。金額の制限はありますが、出国は書類を数枚書いただけで済みました。

チェックインの際に申し出て、税関の職員さんを呼び出してもらうのですが…。何も言わなければ特に検められるようなこともないので、何も言わずに出ていくことも可能なのだろうか…、うーん(。-_-。)

ちなみに台湾入国の際も書類を書く必要があったと思うのですが、どこで言えばいいかよくわからなかったのと、人を待たせて急いでいたので、気が付くともう出口で、はっ!としたのでした。呼び止められることもなかったので…、うーん(。-_-。)

難しいですね。


ともあれ、なんとか飛行機に乗り、台湾に到着したのでした(*^ ^*)

台湾は雨でした。

日本より南で、気温は高いと聞いていましたが、雨の感じが寒々しい冬の雨ではなくて、日本で言えば秋ぐらいなのかな…、気候の違いを感じました。

大荷物を抱えていたので、難儀をするところでしたが、迎えに来てくださったかたがいて、とても助かったのです。

以前上賀茂でお会いしたお客さまが、私が台湾で出展することを知り、連絡を取ってくださったのです。

ずいぶん前のことだったのに、ちゃんと覚えていてくださって、台湾にいる間中、何くれとなく世話を焼いてくださって、ほんとうに感謝の言葉もありません。

わたしは中国語はおろか英語もろくに喋れないので、翻訳アプリに頼りつつのコミュニケーションとなりましたが…。英語くらいは話せないとなぁ、と今回はつくづくそう思いました(^ ^;)


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日本では秋が深まる頃で、紅葉、落葉の時季でしたが、台湾ではそんな気配もなく、もくもくした豊かな緑が雨を吸い込んでいるようでした。

日本と違い、台湾には四季がない、といいます。気温の変化はあるようなので、四季がないとはどういうことなのか、不思議に思っていたのですが、なんとなくわかったように思います。

出展の後で、台湾のかたに案内していただいて、植物園を訪れたのですが、そこでもいろんな発見がありました。

考えたことは、また別の記事にしようと思うのですが…。四季とは単に気温の変化のことだけではないな、という、当たり前といえば当たり前のことが腑に落ちたのでした。


出展風景-19.12.6

出展については、ホームページに詳しく述べたので、ここでは書きませんが、秋ものと冬ものをメインに作ったので…。今にして思うと感覚がズレていたかなと思います。春ものと夏ものも作って、日本の四季というふうにすれば良かったかもしれませんが…。準備期間も短かったし(。-_-。)

そもそも3日分にはぜんぜん足りないくらいだったり、反省点がいろいろとある出展でした。

売れ行きは良かったのですが、そこもなんだか引っかかるところで…。事情がよく分からないのでCreemaの設定した計算式を使って値段を付けたのですが、レートが悪く、実際の日本円の価格よりもいくぶん高く付けてしまったようです。それに加え、台湾では物価がわりと安いようなので…。感覚的にはずいぶん高価な値段設定だったのではと後になって気が付きました。

発票引き換えという、Creemaのレジでレシートをもらうという作業をほとんどのお客さまがされなかったようで、売り上げの大半はけっきょく空港の良いレートで日本円に換えることができ、わたしとしてはお得、だったのですが、どうもぼったくったような気がしてならない…(´・ω・`)

外国でものを売るということにあまりにも無頓着だったと気づかされました。ほとんど完売しましたが、手放しでは喜べないというか、複雑な気持ちが残っています。


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観光旅行に行ったわけではない、とはいえ、せっかくの台湾です。4日目の午後、植物園に連れて行っていただいたあと、少しだけ観光めいたこともしました。

夕闇の迫る中、国家戯劇院をちょっと覗いて、中正紀念公園の広場へ。美しくライトアップされた自由広場門と、遠くに台北車站が見えます。紛うことなき観光名所です。

…観光、ということがあまり頭になくて、東京にも出展で何度も行っておきながら、ビッグサイトに行くだけでとんぼ返り…という人間なので、正直なところ、台北の観光名所もぜんぜん下調べをしていなかったのでした(^ ^;)

いかにも、という観光名所も見ごたえのあるものですが…。気根の垂れた巨木があちこちに生えていたり、街路樹が椰子の木だったり、日本のようで日本ではない建物や街並みの様子など、異国の風景だなぁと感じるものはそこここにあって。ただ歩くだけでも、旅情を感じて、わたしには楽しかったのでした。


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そんなこんなで、5日目の朝、空港まで送っていただいて、犂記のお饅頭やいろいろのおみやげを手に、私は台湾を後にしたのでした。


こうして初めての海外出展、台湾旅行が終わりました。

11月のデザインフェスタ、そして台湾と全力を出し尽くし、今はすっかり燃え尽きてぐったりしています。

いろいろ至らなかった点もあり、反省して次に活かすとして…。日本から外に出ることができたのは、得難い経験であり、良かったな、と思います。いろいろと無理もありましたが(; ゚∀゚)

出展2日目は体力が尽きてしまいましたが、1日目は少し見てまわることもでき、台湾の作家さんの作品も拝見しました。井の中の蛙にならないよう、わたしも精進しないとなぁ、と思った次第です。

どうもこのごろ、作るものが自分の前の作品をなぞっているだけのような気がします。こうして海外に出展してみたり、活動の幅は広がっているけれど、作品の成長は追いついているのだろうか…。などと悩んでみたり。

けっきょくは作りたいものを作りたいように作るのがいちばん楽しくて良いものができあがるので、悩んだところであまり意味はないのですが(^ ^;)


来年の予定は、まだはっきりとは決まっていませんが…。再来年の予定がすでに決まっており、来年はその制作、準備にしばらくあてることになりそうです。いろんなものを糧に、良いものができあがるといいのですが。

たゆまず成長し、ふたたび台湾や、他の場所でも、出展できるといいな…と思います(*^ ^*)